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麗
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うるは
ふりがな文庫
“
麗
(
うるは
)” の例文
これは
予
(
よ
)
の
意志
(
いし
)
ぢゃ、
予
(
よ
)
を
重
(
おも
)
んじておくりゃらば、
顏色
(
がんしょく
)
を
麗
(
うるは
)
しうし、
其
(
その
)
むづかしい
貌
(
かほ
)
を
止
(
や
)
めておくりゃれ。
祝宴最中
(
いはひもなか
)
に
不似合
(
ふにあひ
)
ぢゃわい。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
鼻の
辺
(
あたり
)
に
薄痘痕
(
うすいも
)
ありて、口を
引窄
(
ひきすぼ
)
むる癖あり。歯性悪ければとて常に
涅
(
くろ
)
めたるが、かかるをや
烏羽玉
(
ぬばたま
)
とも
謂
(
い
)
ふべく
殆
(
ほとん
)
ど
耀
(
かがや
)
くばかりに
麗
(
うるは
)
し。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
しかしてこの物いよ/\美しくわが目に見ゆるに從ひ、いよ/\
麗
(
うるは
)
しき
柔
(
やはら
)
かき聲にて(但し
近代
(
ちかきよ
)
の言葉を用ゐで) 三一—三三
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
ここに
海
(
わた
)
の神の女
豐玉毘賣
(
とよたまびめ
)
の
從婢
(
まかだち
)
、
玉盌
(
たまもひ
)
九
を持ちて、水酌まむとする時に、井に
光
(
かげ
)
あり。仰ぎ見れば、
麗
(
うるは
)
しき
壯夫
(
をとこ
)
あり。いと
奇
(
あや
)
しとおもひき。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
此群に十二歳を
踰
(
こ
)
えじと見ゆる、すぐれて
麗
(
うるは
)
しき娘あり。アヌンチヤタとなるべき姿にもあらず、さればとて又サンタとなるべき貌にもあらず。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
▼ もっと見る
大
(
おほ
)
きくなるにしたがつて
少女
(
をとめ
)
の
顏
(
かほ
)
かたちはます/\
麗
(
うるは
)
しくなり、とてもこの
世界
(
せかい
)
にないくらゐなばかりか、
家
(
いへ
)
の
中
(
なか
)
が
隅
(
すみ
)
から
隅
(
すみ
)
まで
光
(
ひか
)
り
輝
(
かゞや
)
きました。
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
天禀
(
てんぴん
)
ならむは教へずとも大なる詩人となりぬべし。野に
生
(
お
)
ふる
花卉
(
くわき
)
の
麗
(
うるは
)
しさ、青山の自然の風姿、白水のおのづからなる情韻、豈人間の所爲ならむ。
柵草紙の山房論文
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
が、僕の作文は、——と云ふよりも僕等の作文は、
大抵
(
たいてい
)
は
所謂
(
いはゆる
)
美文だつた。「富士の峯白くかりがね池の
面
(
おもて
)
に
下
(
くだ
)
り、空仰げば月
麗
(
うるは
)
しく、余が影法師黒し。」
本所両国
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
洗
(
あら
)
ひ或時は酒の
給仕
(
きふじ
)
などにも出るにお花は
容顏
(
かほかたち
)
麗
(
うるは
)
しければ是を
慕
(
した
)
ひ多くの旅人の中には種々なる
戯
(
たはぶ
)
れ事を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
たつた今、あなたが描いて見せた畫は、むしろ壓倒し過ぎるほどの對照を
暗示
(
ほのめか
)
してゐるのだ。あなたの言葉は
雅
(
みや
)
びやかなアポロの姿をいとも
麗
(
うるは
)
しく描き出してゐる。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
外
(
と
)
の方に
麗
(
うるは
)
しき声して、此の軒しばし恵ませ給へといひつつ入り来るを、
奇
(
あや
)
しと見るに、年は
廿
(
はたち
)
にたらぬ女の、
顔容
(
かほかたち
)
三一
髪
(
かみ
)
のかかりいと
艶
(
にほひ
)
やかに、
三二
遠山ずりの色よき
衣
(
きぬ
)
着
(
き
)
て
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
唐、天竺は愚か、
羅馬
(
ろおま
)
、
以譜利亜
(
いげりや
)
にも見られぬ図ぢや。桜に善う似た
麗
(
うるは
)
しい花の
樹
(
こ
)
の間に、はれ白象が並んでおぢやるわ。若い女子等が青い瓶から
甘露
(
かんろ
)
を
酌
(
く
)
んでおぢやるわ。赤い
坊様
(
ぼんさま
)
ぢや。
南蛮寺門前
(新字旧仮名)
/
木下杢太郎
(著)
都
(
みやこ
)
なる
父母
(
ふぼ
)
は
歸
(
かへ
)
り
給
(
たま
)
ひぬ。
舅
(
しうと
)
姑
(
しうとめ
)
、
知
(
し
)
らぬ
客
(
きやく
)
許多
(
あまた
)
あり。
附添
(
つきそ
)
ふ
侍女
(
じぢよ
)
を
羞
(
はぢ
)
らひに
辭
(
じ
)
しつゝ、
新婦
(
よめぎみ
)
の
衣
(
きぬ
)
を
解
(
と
)
くにつれ、
浴室
(
ゆどの
)
颯
(
さつ
)
と
白妙
(
しろたへ
)
なす、
麗
(
うるは
)
しき
身
(
み
)
とともに、
山
(
やま
)
に、
町
(
まち
)
に、
廂
(
ひさし
)
に、
積
(
つも
)
れる
雪
(
ゆき
)
の
影
(
かげ
)
も
映
(
さ
)
すなり。
婦人十一題
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
その町の娘たちは、わたくしの知つてゐるばかりでも、二人や三人の美人ではなく、しかもそれが、ちよつと群をぬいた
麗
(
うるは
)
しさだつたが、みな深窓のひととなりで、人の眼に觸れることが尠なかつた。
「郭子儀」異変
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
歳月
(
としつき
)
は かなしきかなや
麗
(
うるは
)
しの み子らほろびて
蜻蛉
(
あきつ
)
ながるる
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
ただ
麗
(
うるは
)
しき人すごし
草わかば
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
今彼は、クリストに從はざることのいかに貴き價を拂ふにいたるやを知る、そは彼この
麗
(
うるは
)
しき世とその
反
(
うら
)
とを親しく味ひたればなり 四六—四八
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
ここに𧏛貝比賣きさげ集めて、蛤貝比賣待ち
承
(
う
)
けて、
母
(
おも
)
の
乳汁
(
ちしる
)
と塗りしかば
三
、
麗
(
うるは
)
しき
壯夫
(
をとこ
)
になりて出であるきき。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
戀人
(
こひゞと
)
は
其
(
その
)
麗
(
うるは
)
しい
身
(
み
)
の
光明
(
ひかり
)
で、
戀路
(
こひぢ
)
の
闇
(
やみ
)
をも
照
(
て
)
らすといふ。
若
(
も
)
し
又
(
また
)
戀
(
こひ
)
が
盲
(
めくら
)
ならば、
夜
(
よる
)
こそ
戀
(
こひ
)
には一
段
(
だん
)
と
似合
(
にあ
)
ふ
筈
(
はず
)
。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
圖するところはヂドに扮したるアヌンチヤタが胸像なりき。
氣高
(
けだか
)
く
麗
(
うるは
)
しきその
面輪
(
おもわ
)
、威ありて
險
(
けは
)
しからざる其額際、皆我が平生の夢想するところに異ならず。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
唯後に残つたは、向うの岸の砂にさいた、したたかな柳の太杖で、これには枯れ枯れな幹のまはりに、不思議や
麗
(
うるは
)
しい
紅
(
くれなゐ
)
の薔薇の花が、
薫
(
かぐは
)
しく咲き誇つて居つたと申す。
きりしとほろ上人伝
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
私
醜
(
みつともな
)
い
婦人
(
をんな
)
といふものは創造の
麗
(
うるは
)
しい顏の汚點だと見なします。でも
殿方
(
とのがた
)
にはたゞ力と勇武だけをお
備
(
そな
)
へになれば結構ですわ。その座右の銘としては——狩獵、射撃、戰ですわ。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
知らねば
疑
(
うたが
)
はるゝも
道理
(
もつとも
)
なりいで
其譯
(
そのわけ
)
は斯々なり宵に御身たちが
出行
(
いでゆき
)
し跡へ年の頃廿歳
許
(
ばかり
)
の
容顏
(
ようがん
)
麗
(
うるは
)
しき若者來れり
何
(
いづ
)
れにも九
州
(
しう
)
邊
(
へん
)
の
大盡
(
だいじん
)
の
子息
(
むすこ
)
ならずば
大家
(
たいけ
)
に
仕
(
つか
)
はるゝ者なるべし此大雪に
道
(
みち
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
山の
麗
(
うるは
)
しと
謂
(
い
)
ふも、
壌
(
つち
)
の
堆
(
うづたか
)
き者のみ、川の
暢
(
のどけ
)
しと謂ふも、水の
逝
(
ゆ
)
くに過ぎざるを、
牢
(
ろう
)
として抜く可からざる我が半生の
痼疾
(
こしつ
)
は、
争
(
いか
)
で
壌
(
つち
)
と水との
医
(
い
)
すべき者ならん、と
歯牙
(
しが
)
にも掛けず
侮
(
あなど
)
りたりし
己
(
おのれ
)
こそ
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
「
麗
(
うるは
)
しき
壯夫
(
をとこ
)
の、その名も知らぬが、
夕
(
よ
)
ごとに來りて住めるほどに、おのづからに
姙
(
はら
)
みぬ」といひき。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
叔父御
(
をぢご
)
カピューレット
殿
(
どの
)
、
同
(
おな
)
じく
夫人
(
ふじん
)
、
同
(
おな
)
じく
令孃達
(
むすめごがた
)
。
麗
(
うるは
)
しき
姪
(
めひ
)
のローザライン。リヸヤ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
尤も、遠眼の事とて、
確
(
しか
)
とは
弁
(
わきま
)
へ難く候へども、里血色至極
麗
(
うるは
)
しき様に相見え、折々母の頸より手を離し候うて、香炉様の物より立ち昇り候煙を捉へんとする真似など致し居り候。
尾形了斎覚え書
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
言ふこと
莫
(
なか
)
れ、汝が心の
痍
(
きず
)
は尚血を
瀝
(
したゝ
)
らすと。針に
貫
(
つらぬ
)
かれたる蝶の猶その五彩の翼を
揮
(
ふる
)
ふを見ずや。落ちたぎつ瀧の水の
沫
(
しぶき
)
と散りて猶
麗
(
うるは
)
しきを見ずや。これはこれ詩人の使命なり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
... 私は正に——
比喩的
(
ひゆてき
)
に云つて——こんな鎖にあなたをつないでおきませう」(彼の時計の鎖に觸りながら)「えゝ、『
麗
(
うるは
)
しく小さきものよ、我が胸に汝を帶びむ、我が寶石を失はざらん爲め。』」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
をみな心の
麗
(
うるは
)
しき徳性さへもうせにしか。
忌々しき「死」の大君は
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
麗
常用漢字
中学
部首:⿅
19画
“麗”を含む語句
美麗
華麗
綺麗
秀麗
高麗
高麗人
高句麗
艶麗
鮮麗
麗人
麗々
高麗縁
高麗焼
高麗橋
繊麗
艷麗
麗朗
麗姫
小綺麗
端麗
...