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れんぢう
ふりがな文庫
“
連中
(
れんぢう
)” の例文
皆
(
みんな
)
血走
(
ちはし
)
ツてゐるか、
困憊
(
つかれ
)
きツた
連中
(
れんぢう
)
ばかりで、
忍諸
(
まご/″\
)
してゐたら
腮
(
あご
)
が
干
(
ひ
)
上がらうといふもんだから、
各自
(
てん/″\
)
に
油斷
(
ゆだん
)
も何もありやしない。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
去
(
さ
)
りながら
外面
(
おもて
)
に
窮乏
(
きうばふ
)
を
粧
(
よそほ
)
ひ、
嚢中
(
なうちう
)
却
(
かへつ
)
て
温
(
あたゝか
)
なる
連中
(
れんぢう
)
には、
頭
(
あたま
)
から
此
(
この
)
一藝
(
いちげい
)
を
演
(
えん
)
じて、
其家
(
そこ
)
の
女房
(
にようばう
)
娘等
(
むすめら
)
が
色
(
いろ
)
を
變
(
へん
)
ずるにあらざれば、
決
(
けつ
)
して
止
(
や
)
むることなし。
蛇くひ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
千代
(
ちい
)
ちやん
彼
(
あれ
)
は
何
(
なん
)
だ
学校
(
がくかう
)
の
御朋友
(
おともだち
)
か
随分
(
ずゐぶん
)
乱暴
(
らんばう
)
な
連中
(
れんぢう
)
だなアとあきれて
見送
(
みおく
)
る
良之助
(
りやうのすけ
)
より
低頭
(
うつむ
)
くお
千代
(
ちよ
)
は
赧然
(
はなじろ
)
めり
闇桜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
隣
(
となり
)
の
庭
(
には
)
の
麥打
(
むぎうち
)
の
連中
(
れんぢう
)
は、
靜
(
しづ
)
かになつたこちらの
庭
(
には
)
を
嘲
(
あざけ
)
るやうに
騷
(
さわ
)
いでは
又
(
また
)
騷
(
さわ
)
ぐのが
聞
(
きこ
)
えた。
勘次
(
かんじ
)
は
只
(
ただ
)
力
(
ちから
)
を
極
(
きは
)
めて
蕎麥
(
そば
)
の
幹
(
から
)
を
打
(
う
)
つて
遂
(
つひ
)
に一
言
(
ごん
)
も
吐
(
は
)
かなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
此
連中
(
れんぢう
)
の一挙一動を演芸以上の興味を以て注意してゐた三四郎は、此時急に原口流の所作が
羨
(
うらや
)
ましくなつた。あゝ云ふ便利な方法で
人
(
ひと
)
の
傍
(
そば
)
へ
寄
(
よ
)
る事が出来やうとは毫も思ひ
付
(
つ
)
かなかつた。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
尤
(
もつと
)
も
彼
(
かれ
)
の
前
(
まへ
)
にも
車
(
くるま
)
が
續
(
つゞ
)
いた。
爾時
(
そのとき
)
、
橋
(
はし
)
の
上
(
うへ
)
をひら/\
肩裾
(
かたすそ
)
の
薄
(
うす
)
く
濃
(
こ
)
く、
月下
(
げつか
)
に
入亂
(
いりみだ
)
れて
對岸
(
たいがん
)
へ
渡
(
わた
)
つた四五
人
(
にん
)
の
影
(
かげ
)
も
見
(
み
)
えた。
其等
(
それら
)
は
徒歩
(
かち
)
で、
些
(
ち
)
と
早
(
はや
)
めに
宴會
(
えんくわい
)
を
辭
(
じ
)
した
連中
(
れんぢう
)
。
月夜車
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
こつちの
方
(
はう
)
から
行
(
い
)
つてる
連中
(
れんぢう
)
が
保證
(
ほしよう
)
してくれてな
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
金鍔
(
きんつば
)
は
二錢
(
にひやく
)
で
四個
(
よんこ
)
あつた。
四海
(
しかい
)
波
(
なみ
)
靜
(
しづか
)
にして
俥
(
くるま
)
の
上
(
うへ
)
の
花見
(
はなみ
)
のつもり。いや
何
(
ど
)
うも
話
(
はなし
)
にならぬ。が
此
(
こ
)
の
意氣
(
いき
)
を
以
(
もつ
)
てして
少々
(
せう/\
)
工面
(
くめん
)
のいゝ
連中
(
れんぢう
)
、
誰
(
たれ
)
か
自動車
(
じどうしや
)
……
圓
(
ゑん
)
タクでも
可
(
い
)
い。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
で
仔細
(
しさい
)
を
聞
(
き
)
いて、
妙
(
めう
)
に
弱
(
よわ
)
い
方
(
はう
)
へ
味方
(
みかた
)
する、
江戸
(
えど
)
ツ
子
(
こ
)
の
連中
(
れんぢう
)
が、
私
(
わたし
)
も
會費
(
くわいひ
)
を
出
(
だ
)
すよ、
私
(
あたい
)
だつて。
九九九会小記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
一筆
(
ひとふで
)
添
(
そ
)
つて
居
(
ゐ
)
る——(お
約束
(
やくそく
)
の
此
(
こ
)
の
連中
(
れんぢう
)
の、
早
(
はや
)
い
處
(
ところ
)
を
引
(
ひ
)
つ
捉
(
とら
)
へてお
目
(
め
)
に
掛
(
か
)
けます。しかし、どれも
面
(
つら
)
つきが
前座
(
ぜんざ
)
らしい。
眞打
(
しんうち
)
は
追
(
お
)
つて
後
(
あと
)
より。)——
私
(
わたし
)
はうまいなと
手
(
て
)
を
拍
(
う
)
つた。
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
其奴
(
そいつ
)
引捕
(
ひつとら
)
へて
呉
(
く
)
れようと、
海陸軍
(
かいりくぐん
)
を
志願
(
しぐわん
)
で、クライブ
傳
(
でん
)
、
三角術
(
さんかくじゆつ
)
などを
講
(
かう
)
じて
居
(
ゐ
)
る
連中
(
れんぢう
)
が、
鐵骨
(
てつこつ
)
の
扇
(
あふぎ
)
、
短刀
(
たんたう
)
などを
持參
(
ぢさん
)
で
夜更
(
よふけ
)
まで
詰懸
(
つめかけ
)
る、
近所
(
きんじよ
)
の
仕出屋
(
しだしや
)
から
自辨
(
じべん
)
で
兵糧
(
ひやうらう
)
を
取寄
(
とりよ
)
せる
怪談女の輪
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
器
(
うつは
)
はたとへ、
蓋
(
ふた
)
なしの
錻力
(
ブリキ
)
で、
石炭
(
せきたん
)
臭
(
くさ
)
い
菜
(
さい
)
が、
車麩
(
くるまぶ
)
の
煮
(
に
)
たの
三切
(
みきれ
)
にして、「おい
來
(
き
)
た。まだ、そつちにもか——そら
來
(
き
)
た。」で、
帆木綿
(
ほもめん
)
の
幕
(
まく
)
の
下
(
した
)
に、ごろ/\した
連中
(
れんぢう
)
へ
配
(
くば
)
つたにせよ。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
和蘭陀
(
オランダ
)
のは
騷
(
さわ
)
がなかつたが、
蕃蛇剌馬
(
ばんじやらあまん
)
の
酋長
(
しうちやう
)
は、
帶
(
おび
)
を
手繰
(
たぐ
)
つて、
長劍
(
ちやうけん
)
の
柄
(
つか
)
へ
手
(
て
)
を
掛
(
か
)
けました。……
此
(
こ
)
のお
夥間
(
なかま
)
です……
人
(
ひと
)
の
賣買
(
うりかひ
)
をする
連中
(
れんぢう
)
は……まあね、
槍
(
やり
)
は
給仕
(
きふじ
)
が、
此
(
これ
)
も
慌
(
あわ
)
てて
受取
(
うけと
)
つたつて。
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
船
(
ふね
)
で
行
(
ゆ
)
くやうに
其
(
そ
)
の
連中
(
れんぢう
)
、
大手
(
おほて
)
の
眞中
(
まんなか
)
を
洋傘
(
かうもり
)
の
五色
(
ごしき
)
の
波
(
なみ
)
で
通
(
とほ
)
りました。
艶書
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
恁
(
かう
)
云
(
い
)
ふ
私
(
わし
)
が
矢張
(
やはり
)
その、おい/\
泣
(
な
)
いた
連中
(
れんぢう
)
でな、
面目
(
めんぼく
)
もないこと。
旅僧
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
連
常用漢字
小4
部首:⾡
10画
中
常用漢字
小1
部首:⼁
4画
“連”で始まる語句
連
連立
連合
連歌
連翹
連絡
連繋
連環
連累
連添