トップ
>
行列
>
ぎょうれつ
ふりがな文庫
“
行列
(
ぎょうれつ
)” の例文
「きつねさん、あなたは、
旗
(
はた
)
を
持
(
も
)
って、その
行列
(
ぎょうれつ
)
の
中
(
なか
)
に
入
(
はい
)
っていましたよ。
私
(
わたし
)
たちがやるときにも、どうかあのようにしてください。」
深山の秋
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
昼間であると、このあたりは、まるで
行列
(
ぎょうれつ
)
が通っているのかと思うくらい、にぎやかな、そしていそがしそうな人通りがあった。
爆薬の花籠
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
食堂から
寝室
(
しんしつ
)
に
厳
(
おごそ
)
かにやっていく時には、
元気
(
げんき
)
のいい
行進曲
(
マーチ
)
を
奏
(
そう
)
した。時によっては、
二人
(
ふたり
)
の
弟
(
おとうと
)
といっしょに
行列
(
ぎょうれつ
)
をつくった。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
そんなことをイギリス
人
(
じん
)
はしりませんから、
行列
(
ぎょうれつ
)
をよこぎろうとしたのです。それを、ぶれいものというので、きりころしてしまいました。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
すると
間
(
ま
)
もなく
比良
(
ひら
)
の
峰
(
みね
)
から
三上山
(
みかみやま
)
にかけて
何
(
なん
)
千という
火
(
ひ
)
の
玉
(
たま
)
が
現
(
あらわ
)
れ、それがたい
松
(
まつ
)
行列
(
ぎょうれつ
)
のように、だんだんとこちらに
向
(
む
)
かって
進
(
すす
)
んで
来
(
き
)
ました。
田原藤太
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
▼ もっと見る
さて、それから、このりっぱな
行列
(
ぎょうれつ
)
が町を通ってお城へ向いました。町じゅうの人々はぞろぞろと見物に出て来ました。
アラビヤンナイト:01 一、アラジンとふしぎなランプ
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
すこしあとの
文句
(
もんく
)
がすごいな——と蛾次郎は思ったが、卜斎はそういいのこすと、かれをおきのこしてそこをかけだし、石見守の
行列
(
ぎょうれつ
)
へついていった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
村
(
むら
)
の
方
(
ほう
)
から
行列
(
ぎょうれつ
)
が、しんたのむねを
下
(
お
)
りて
来
(
き
)
ました。
行列
(
ぎょうれつ
)
の
先頭
(
せんとう
)
には
黒
(
くろ
)
い
服
(
ふく
)
、
黒
(
くろ
)
と
黄
(
き
)
の
帽子
(
ぼうし
)
をかむった
兵士
(
へいし
)
が
一人
(
ひとり
)
いました。それが
海蔵
(
かいぞう
)
さんでありました。
牛をつないだ椿の木
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
調度類
(
ちょうどるい
)
は
前以
(
まえもっ
)
て
先方
(
せんぽう
)
へ
送
(
おく
)
り
届
(
とど
)
けて
置
(
お
)
いて、
後
(
あと
)
から
駕籠
(
かご
)
にのせられて、
大
(
おお
)
きな
行列
(
ぎょうれつ
)
を
作
(
つく
)
って
乗
(
の
)
り
込
(
こ
)
んだまでの
話
(
はなし
)
で……
式
(
しき
)
はもちろん
夜分
(
やぶん
)
に
挙
(
あ
)
げたのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
居住区に入って行くと、通路の真中に卓を長く
連
(
つら
)
ね、両側にそれぞれ皆腰かけ、卓の上は
麦酒瓶
(
ビールびん
)
の
行列
(
ぎょうれつ
)
であった。煙草の煙が奥深くこもり、瓶やコップの触れる音がかちかち響いた。
桜島
(新字新仮名)
/
梅崎春生
(著)
足下
(
あしもと
)
には、広い
城
(
しろ
)
が
玩具
(
おもちゃ
)
のように小さくなって、
一足
(
ひとあし
)
に
跨
(
また
)
げそうでした。
庭
(
にわ
)
や
森
(
もり
)
や
城壁
(
じょうへき
)
や
堀
(
ほり
)
などが、
一目
(
ひとめ
)
に見て取れて、
練兵場
(
れんぺいじょう
)
の
兵士
(
へいし
)
たちが、
蟻
(
あり
)
の
行列
(
ぎょうれつ
)
くらいにしか思われませんでした。
強い賢い王様の話
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
本
(
ほん
)
がみつかったので、
講堂
(
こうどう
)
へ
走
(
はし
)
って
帰
(
かえ
)
ると、もう
生徒
(
せいと
)
らはお
祈
(
いの
)
りの
整列
(
せいれつ
)
をしていた。
背
(
せい
)
の
順
(
じゅん
)
に
長
(
なが
)
い
行列
(
ぎょうれつ
)
を
作
(
つく
)
っているので、小さいのは前の方で
聖像
(
せいぞう
)
に近く、大きいのはうしろに立っている。
身体検査
(新字新仮名)
/
フョードル・ソログープ
(著)
いまごろ、
鐘
(
かね
)
を
引
(
ひ
)
く
行列
(
ぎょうれつ
)
が、
町
(
まち
)
を
通
(
とお
)
るであろう
昼
(
ひる
)
すぎになって、
町
(
まち
)
へいこうとした、そのじぶんから、きゅうに
天気
(
てんき
)
があやしくなりました。
鐘
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
徳川家
(
とくがわけ
)
からでる
和田呂宋兵衛
(
わだるそんべえ
)
がきのう
箱根
(
はこね
)
をとおった。お
小姓
(
こしょう
)
とんぼ
組
(
ぐみ
)
の
連中
(
れんじゅう
)
がうつくしい
行列
(
ぎょうれつ
)
で
練
(
ね
)
りこんでいった。
菊池半助
(
きくちはんすけ
)
がいった。やれだれがとおった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そこまで
来
(
く
)
ると、
行列
(
ぎょうれつ
)
がとまってしまいました。
先頭
(
せんとう
)
の
海蔵
(
かいぞう
)
さんがとまったからです。
学校
(
がっこう
)
かえりの
小
(
ちい
)
さい
子供
(
こども
)
が
二人
(
ふたり
)
、
井戸
(
いど
)
から
水
(
みず
)
を
汲
(
く
)
んで、のどをならしながら、
美
(
うつく
)
しい
水
(
みず
)
をのんでいました。
牛をつないだ椿の木
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
薩摩
(
さつま
)
(いまの
鹿児島県
(
かごしまけん
)
)のとのさまの
行列
(
ぎょうれつ
)
が、
江戸
(
えど
)
をたって
国
(
くに
)
へかえることになり、
東海道
(
とうかいどう
)
の
生麦村
(
なまむぎむら
)
(いまは
横浜市内
(
よこはましない
)
)をとおっていたとき、
横浜
(
よこはま
)
にきていたイギリス
人
(
じん
)
がうまにのってやってきて
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
すると、その
行列
(
ぎょうれつ
)
は、だんだんおじいさんの
方
(
ほう
)
へ
近
(
ちか
)
づいてきました。それは、
魔物
(
まもの
)
の
行列
(
ぎょうれつ
)
でも、また、きつねの
行列
(
ぎょうれつ
)
でもなんでもありません。
雪の上のおじいさん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
不首尾
(
ふしゅび
)
ながら、
翌日
(
よくじつ
)
は、
大久保長安
(
おおくぼながやす
)
はふもとの町から
甲府
(
こうふ
)
へかえる
行列
(
ぎょうれつ
)
を
仕立
(
した
)
てた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
体操
(
たいそう
)
が
甲
(
こう
)
になっているだけで、あとはずっと
乙
(
おつ
)
の
行列
(
ぎょうれつ
)
でありました。
二郎
(
じろう
)
ちゃんは、おしどりが
行儀
(
ぎょうぎ
)
よく
並
(
なら
)
んでいるので、おかしくなりました。
小さな妹をつれて
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いま、あの
小鳥
(
ことり
)
が
話
(
はな
)
したことを
聞
(
き
)
かなかったのですか。
町
(
まち
)
には、にぎやかな
行列
(
ぎょうれつ
)
が
通
(
とお
)
るというし、
港
(
みなと
)
には、
大
(
おお
)
きな
汽船
(
きせん
)
がきているということでした。
風船球の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
白
(
しろ
)
い
服
(
ふく
)
、
青
(
あお
)
い
服
(
ふく
)
、
白
(
しろ
)
い
帽子
(
ぼうし
)
、
水色
(
みずいろ
)
の
帽子
(
ぼうし
)
、ようすはいろいろでありましたが、いずれも
小
(
ちい
)
さくてぴちぴちしていて、お
人形
(
にんぎょう
)
の
行列
(
ぎょうれつ
)
のように
見
(
み
)
られました。
少女と老兵士
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
毎日
(
まいにち
)
のように、
個人
(
こじん
)
となく、
団体
(
だんたい
)
となく、みまう
人
(
ひと
)
が
絶
(
た
)
えないので、こうした
行列
(
ぎょうれつ
)
が
珍
(
めずら
)
しくなかったが、この
暑
(
あつ
)
いのに、よくきてくれたと、
目
(
め
)
を
細
(
ほそ
)
くして
少女と老兵士
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
おじいさんは、この
年
(
とし
)
になるまで、まだこんなみごとな
行列
(
ぎょうれつ
)
を
見
(
み
)
たことがなかったのです。これはけっして
人間
(
にんげん
)
の
行列
(
ぎょうれつ
)
じゃない。
魔物
(
まもの
)
か、きつねの
行列
(
ぎょうれつ
)
であろう。
雪の上のおじいさん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
この
日
(
ひ
)
、
山
(
やま
)
の
獣物
(
けもの
)
たちは、
老
(
お
)
いざるの
指揮
(
しき
)
に
従
(
したが
)
って、
行列
(
ぎょうれつ
)
を
整
(
ととの
)
えて、
嶺
(
みね
)
から
嶺
(
みね
)
へと
練
(
ね
)
って
歩
(
ある
)
きました。
深山の秋
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
けれど、この
虫
(
むし
)
のはうようなのろい
行列
(
ぎょうれつ
)
は、
進
(
すす
)
めも、
止
(
と
)
まれも、おかまいなしに
歩
(
ある
)
くよりは、どうすることもできなかったので、やはり、のろのろと
歩
(
ある
)
いていました。
少女と老兵士
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
やがてある
町
(
まち
)
へくると、あちらから、ひろめ
屋
(
や
)
の
行列
(
ぎょうれつ
)
がきた。
車引
(
くるまひ
)
きも
男
(
おとこ
)
もぼんやりと
立
(
た
)
ち
止
(
ど
)
まってともに
見
(
み
)
とれているひまに、
乞食
(
こじき
)
の
子
(
こ
)
は
車
(
くるま
)
を
飛
(
と
)
びおりて、
村
(
むら
)
へ
帰
(
かえ
)
ってしまった。
つばめと乞食の子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いま、あちらの
町
(
まち
)
の
上
(
うえ
)
を
飛
(
と
)
んできますと、にぎやかな
行列
(
ぎょうれつ
)
がゆきました。お
祭
(
まつ
)
りがあるのでしょう……。また、あちらの
港
(
みなと
)
へは、
大
(
おお
)
きな
汽船
(
きせん
)
がきて
泊
(
と
)
まっています。それは、りっぱな
船
(
ふね
)
でした。
風船球の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
先頭
(
せんとう
)
には、かわいらしいうさぎが、つぎにおおかみが、そして、
徳利
(
とくり
)
を
持
(
も
)
ったくまが、きつねが、りすが、という
順序
(
じゅんじょ
)
に、ちょうど、さるが、
岩
(
いわ
)
の
上
(
うえ
)
で
見
(
み
)
た、
天上
(
てんじょう
)
の
行列
(
ぎょうれつ
)
そのままであったのです。
深山の秋
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
かわいらしい、かわいらしいおおぜいの
子供
(
こども
)
の
行列
(
ぎょうれつ
)
なのでありました。
雪の上のおじいさん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
光
(
こう
)
一さん、
晩
(
ばん
)
にチンドン
屋
(
や
)
の
行列
(
ぎょうれつ
)
があってよ。」と、
知
(
し
)
らせました。
真昼のお化け
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
おたまのことは、
忘
(
わす
)
れられないけれど、つい、
自分
(
じぶん
)
もかね
子
(
こ
)
さんといっしょにチンドン
屋
(
や
)
の
行列
(
ぎょうれつ
)
を
見
(
み
)
る
気
(
き
)
になって、
道
(
みち
)
のくぼみの
水
(
みず
)
たまりを
避
(
さ
)
けながら、
二人
(
ふたり
)
は、
町
(
まち
)
の
方
(
ほう
)
へ
向
(
む
)
かって
歩
(
ある
)
いたのでした。
真昼のお化け
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“行列”の意味
《名詞》
行列(ぎょうれつ)
(サ変)あるものの順番を待つために多くの人が順序よく並び、列を作ること。また、その列。
行進のための隊列。
(数学)数や記号や式を方形に並べたもの。
(出典:Wiktionary)
行
常用漢字
小2
部首:⾏
6画
列
常用漢字
小3
部首:⼑
6画
“行列”で始まる語句
行列石
行列也
行列式