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似合
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にあは
ふりがな文庫
“
似合
(
にあは
)” の例文
うつくしき
顏
(
かほ
)
に
似合
(
にあは
)
ぬは
心
(
こゝろ
)
小學校通
(
せうがくかうがよ
)
ひに
紫袱紗
(
むらさきふくさ
)
對
(
つゐ
)
にせし
頃
(
ころ
)
年上
(
としうへ
)
の
生徒
(
せいと
)
に
喧嘩
(
いさかひ
)
まけて
無念
(
むねん
)
の
拳
(
こぶし
)
を
我
(
わ
)
れ
握
(
にぎ
)
る
時
(
とき
)
同
(
おな
)
じやうに
涙
(
なみだ
)
を
目
(
め
)
に
持
(
も
)
ちて
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
我等に
咄
(
はな
)
しもなく大事の娘を賣などとは長八貴樣にも
似合
(
にあは
)
ぬ
心底
(
しんてい
)
なり
先達
(
さきだつ
)
て云し時は
屋敷
(
やしき
)
へ
奉公
(
ほうこう
)
に
遣
(
つか
)
はしたりとよくも人を
欺
(
あざ
)
むきしなど申に長八は
額
(
ひたひ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
大尉め、どこか近くの停留場に下りるんで、
婦人
(
をんな
)
の
乗客
(
のりて
)
もあるのに
態々
(
わざ/\
)
画家
(
ゑかき
)
の俺を見立てて譲つて呉れたんだな。若いのに
似合
(
にあは
)
ぬ
怜悧
(
りこう
)
な軍人だ、さういへばどこか見所がありさうな顔をしてるて。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
お
許
(
ゆる
)
し下されと幼年に
似合
(
にあは
)
ず思ひ入たる
有樣
(
ありさま
)
に聞居る名主を
初
(
はじ
)
め
村中
(
むらぢう
)
の者は
只管
(
ひたすら
)
感心
(
かんしん
)
するより外なく皆々口を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
十六日は
必
(
かな
)
らず
待
(
まち
)
まする
來
(
き
)
て
下
(
くだ
)
されと
言
(
い
)
ひしをも
何
(
なに
)
も
忘
(
わす
)
れて、
今
(
いま
)
まで
思
(
おも
)
ひ
出
(
だ
)
しもせざりし
結城
(
ゆふき
)
の
朝
(
とも
)
之
助
(
すけ
)
に
不圖
(
ふと
)
出合
(
であひ
)
て、あれと
驚
(
おどろ
)
きし
顏
(
かほ
)
つきの
例
(
れい
)
に
似合
(
にあは
)
ぬ
狼狽
(
あわて
)
かたがをかしきとて
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
お
前
(
まへ
)
が
居
(
ゐ
)
ると
私
(
わたし
)
は
死
(
し
)
んで
仕舞
(
ま
)
ふであらう、
物
(
もの
)
を
言
(
い
)
はれると
頭痛
(
づつう
)
がする、
口
(
くち
)
を
利
(
き
)
くと
目
(
め
)
がまわる、
誰
(
た
)
れも/\
私
(
わたし
)
の
處
(
ところ
)
へ
來
(
き
)
ては
厭
(
い
)
やなれば、お
前
(
まへ
)
も
何卒
(
どうぞ
)
歸
(
かへ
)
つてと
例
(
れい
)
に
似合
(
にあは
)
ぬ
愛想
(
あいそ
)
づかし
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
改むるに金子二十兩有て
着類
(
きるゐ
)
は見えず是は
賣代
(
うりしろ
)
なせしやと女房を見れば貧家に
似合
(
にあは
)
ず下に
絹物
(
きぬもの
)
を着込居るゆゑ
脱
(
ぬが
)
せて見れば男
小袖
(
こそで
)
なり是はと役人共も思ひ
直
(
すぐ
)
さま手配をなして
庄
(
しやう
)
兵衞を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
串戯
(
じようだん
)
をお
言
(
い
)
ひでないお
前
(
まへ
)
が
何
(
ど
)
のやうな
人
(
ひと
)
の
子
(
こ
)
で
何
(
ど
)
んな
身
(
み
)
かそれは
知
(
し
)
らないが、
何
(
なん
)
だからとつて
厭
(
いや
)
がるも
厭
(
いや
)
がらないも
言
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
は
無
(
な
)
い、お
前
(
まへ
)
は
平常
(
ふだん
)
の
氣
(
き
)
に
似合
(
にあは
)
ぬ
情
(
なさけ
)
ない
事
(
こと
)
をお
言
(
い
)
ひだけれど
わかれ道
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
今
(
いま
)
三
年
(
ねん
)
の
後
(
のち
)
に
見
(
み
)
たしと
廓
(
くるわ
)
がへりの
若者
(
わかもの
)
は
申
(
まをし
)
き、
大黒屋
(
だいこくや
)
の
美登利
(
みどり
)
とて
生國
(
せいこく
)
は
紀州
(
きしう
)
、
言葉
(
ことば
)
のいさゝか
訛
(
なま
)
れるも
可愛
(
かわゆ
)
く、
第
(
だい
)
一は
切
(
き
)
れ
離
(
はな
)
れよき
氣象
(
きしやう
)
を
喜
(
よろこ
)
ばぬ
人
(
ひと
)
なし、
子供
(
こども
)
に
似合
(
にあは
)
ぬ
銀貨
(
ぎんくわ
)
入
(
い
)
れの
重
(
おも
)
きも
道理
(
だうり
)
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
お
京
(
きやう
)
はお
高祖頭巾
(
こそづきん
)
眉深
(
まぶか
)
に
風通
(
ふうつう
)
の
羽織
(
はおり
)
着
(
き
)
て
例
(
いつも
)
に
似合
(
にあは
)
ぬ
美
(
よ
)
き
粧
(
なり
)
なるを、
吉三
(
きちざう
)
は
見
(
み
)
あげ
見
(
み
)
おろして、お
前
(
まへ
)
何處
(
どこ
)
へ
行
(
ゆ
)
きなすつたの、
今日
(
けふ
)
明日
(
あす
)
は
忙
(
いそ
)
がしくてお
飯
(
まんま
)
を
喰
(
た
)
べる
間
(
ま
)
もあるまいと
言
(
い
)
ふたではないか
わかれ道
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
越
(
こ
)
えて一ト
月
(
つき
)
、
雲黒
(
くもくら
)
く
月
(
つき
)
くらき
夕
(
ゆふ
)
べ、
與
(
よ
)
四
郎
(
らう
)
は
居殘
(
いのこ
)
りの
調
(
しら
)
べ
物
(
もの
)
ありて、
家
(
いゑ
)
に
歸
(
かへ
)
りしは
日
(
ひ
)
くれの八
時
(
じ
)
、
例
(
いつも
)
は
薄
(
うす
)
くらき
洋燈
(
らんぷ
)
のもとに
風車
(
かざぐるま
)
犬張子
(
いぬはりこ
)
取
(
とり
)
ちらして、まだ
母親
(
はゝおや
)
の
名
(
な
)
も
似合
(
にあは
)
ぬ
美尾
(
みを
)
が
懷
(
ふところ
)
おしくつろげ
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
奧
(
おく
)
さまは
例
(
れい
)
に
似合
(
にあは
)
ず
沈
(
しづ
)
みに
沈
(
しづ
)
んで、
私
(
わたし
)
は
貴君
(
あなた
)
に
捨
(
す
)
てられは
爲
(
せ
)
ぬかと
存
(
ぞん
)
じまして、
夫
(
そ
)
れで
此樣
(
このやう
)
に
淋
(
さび
)
しう
思
(
おも
)
ひますると
言
(
い
)
ひ
出
(
いづ
)
れば、
又
(
また
)
かと
且那
(
だんな
)
さま
無造作
(
むぞうさ
)
に
笑
(
わら
)
つて、
誰
(
た
)
れが
何
(
なに
)
を
言
(
い
)
ふたか、
一人
(
ひとり
)
で
考
(
かんが
)
へたか
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
といふ
夢
(
ゆめ
)
は
逆夢
(
さかゆめ
)
ぞ
馬車
(
ばしや
)
にでも
曳
(
ひ
)
かれはせぬかと
大笑
(
おほわらひ
)
すれば
美
(
うつく
)
しき
眉
(
まゆ
)
ひそめて
気
(
き
)
になる
事
(
こと
)
おつしやるよ
今日
(
けふ
)
の
日曜
(
にちえう
)
は
最早
(
もう
)
何処
(
どこ
)
へもお
出
(
い
)
で
遊
(
あそ
)
ばすなと
今
(
いま
)
の
世
(
よ
)
の
教育
(
けういく
)
うけた
身
(
み
)
に
似合
(
にあは
)
しからぬ
詞
(
ことば
)
も
真実
(
しんじつ
)
大事
(
だいじ
)
に
思
(
おも
)
へばなり
此方
(
こなた
)
に
隔
(
へだ
)
てなければ
彼方
(
あちら
)
に
遠慮
(
ゑんりよ
)
もなくくれ
竹
(
たけ
)
のよのうきと
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
二人
(
ふたり
)
が
中
(
なか
)
には
闇桜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
似
常用漢字
小5
部首:⼈
7画
合
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
“似合”で始まる語句
似合谷
似合頃