“吉三”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きちざ66.7%
きちさ16.7%
きちざう8.3%
きちぞう8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
本郷ほんごう駒込こまごめ吉祥寺きちじょうじ八百屋やおやのお七はお小姓の吉三きちざに惚れて……。」と節をつけて歌いながら、カラクリの絵板えいたにつけた綱を引張っていたが
伝通院 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
……どうでも、十分ばかり遅れるのです。……念を入れて、もう一度やった、が、やっぱりいけない。……それで、今度は、加賀さまの早飛脚はやびきゃくで、小田原の吉三きちさというのを頼んで駈けさせた。
顎十郎捕物帳:08 氷献上 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
なかつていやなものだねと歎息たんそくするに、それはおまへこゝろがらだとて不滿ふまんらしう吉三きちざうひぬ。
わかれ道 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
とお京はものさしつえに振返りて吉三きちぞうが顔を守りぬ。
わかれ道 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)