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胃
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ゐ
ふりがな文庫
“
胃
(
ゐ
)” の例文
其
(
そ
)
の
間
(
あひだ
)
彼
(
かれ
)
は
只
(
たゞ
)
の一
度
(
ど
)
でも
軟
(
やはら
)
かな
飯
(
めし
)
を
快
(
こゝろ
)
よく
嚥
(
の
)
み
下
(
くだ
)
したことがない、
勞働者
(
らうどうしや
)
の
多
(
おほ
)
く
貪
(
むさぼ
)
らねばならぬ
強健
(
きやうけん
)
なる
胃
(
ゐ
)
は
到底
(
たうてい
)
軟
(
やはらか
)
な
物
(
もの
)
に
堪
(
た
)
へ
得
(
う
)
る
處
(
ところ
)
ではない。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
二十五六
歳
(
さい
)
の
頃
(
ころ
)
より
毎日
(
まいにち
)
朝夕
(
てうせき
)
實行
(
じつかう
)
して、七十七
歳
(
さい
)
の
今日
(
こんにち
)
に
及
(
およ
)
び、
爾來
(
じらい
)
數十年間
(
すうじふねんかん
)
頭痛
(
づつう
)
を
忘
(
わす
)
れ、
胃
(
ゐ
)
は
健全
(
けんぜん
)
となり、
感冐
(
かんばう
)
に
犯
(
をか
)
されたる
事
(
こと
)
未
(
いま
)
だ
一度
(
いちど
)
もあらず。
命の鍛錬
(旧字旧仮名)
/
関寛
(著)
『
日出雄
(
ひでを
)
さん、
餘
(
あんま
)
りやると
胃
(
ゐ
)
を
損
(
そん
)
じますよ。』と
氣遣
(
きづかひ
)
顏
(
がほ
)
の
私
(
わたくし
)
さへ、
其
(
その
)
生臭
(
なまくさ
)
い
肉
(
にく
)
を
口中
(
こうちう
)
充滿
(
いつぱい
)
に
頬張
(
ほうば
)
つて
居
(
を
)
つたのである。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
併しおかづは
手輕
(
てがる
)
だ、
葡萄豆
(
ぶだうまめ
)
と
紫蘇卷
(
しそまき
)
と
燒海苔
(
やきのり
)
と
鹿菜
(
ひじき
)
と
蜊貝
(
あさり
)
のお
汁
(
つゆ
)
………品は多いが、一ツとして
胃
(
ゐ
)
の
腑
(
ふ
)
の
充
(
み
)
たすに
足
(
た
)
りるやうな物はない。加之味も薄い。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
後
(
あと
)
で
聞
(
き
)
くと、
弴
(
とん
)
さんの
苦心
(
くしん
)
は、
大根
(
だいこん
)
おろし。まだ
御馳走
(
ごちそう
)
もない
前
(
まへ
)
に、
敢
(
あへ
)
て
胃
(
ゐ
)
の
消化
(
せうくわ
)
を
助
(
たす
)
けるためではない。
九九九会小記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
消化
(
こな
)
れない
堅
(
かた
)
い
團子
(
だんご
)
が
胃
(
ゐ
)
に
滯
(
とゞこ
)
うつてゐる
樣
(
やう
)
な
不安
(
ふあん
)
な
胸
(
むね
)
を
抱
(
いだ
)
いて、わが
室
(
へや
)
へ
歸
(
かへ
)
つて
來
(
き
)
た。さうして
又
(
また
)
線香
(
せんかう
)
を
焚
(
た
)
いて
坐
(
す
)
はり
出
(
だ
)
した。
其癖
(
そのくせ
)
夕方
(
ゆふがた
)
迄
(
まで
)
は
坐
(
すわ
)
り
續
(
つゞ
)
けられなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
初
(
はじ
)
め
彼
(
かれ
)
は
寒氣
(
さむけ
)
を
身
(
み
)
に
覺
(
おぼ
)
え、
吐氣
(
はきけ
)
を
催
(
もよほ
)
して、
異樣
(
いやう
)
な
心地惡
(
こゝちあ
)
しさが
指先
(
ゆびさき
)
に
迄
(
まで
)
染渡
(
しみわた
)
ると、
何
(
なに
)
か
胃
(
ゐ
)
から
頭
(
あたま
)
に
突上
(
つきあ
)
げて
來
(
く
)
る、
而
(
さう
)
して
眼
(
め
)
や
耳
(
みゝ
)
に
掩
(
おほ
)
ひ
被
(
かぶ
)
さるやうな
氣
(
き
)
がする。
青
(
あを
)
い
光
(
ひかり
)
が
眼
(
め
)
に
閃付
(
ちらつ
)
く。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
ロミオ (廟の前に進みて)
汝
(
おのれ
)
、
死
(
し
)
の
母胎
(
ぼたい
)
め、
世
(
よ
)
に
又
(
また
)
とない
珍羞
(
ちんしゅう
)
を
貪
(
むさぼ
)
り
食
(
く
)
ひをった
憎
(
にッく
)
い
胃
(
ゐ
)
の
腑
(
ふ
)
め、
汝
(
おのれ
)
の
腐
(
くさ
)
った
顎
(
あぎと
)
をば、まッ
此
(
こ
)
のやうに
押開
(
おしひら
)
いて、(と廟の扉を
抉
(
こ
)
ぢあけながら)
汝
(
おのれ
)
への
面當
(
つらあて
)
に
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
余
(
よ
)
は
現時
(
げんじ
)
人
(
ひと
)
より
羨
(
うらや
)
まるゝ
程
(
ほど
)
の
健康
(
けんかう
)
を
保
(
たも
)
ち
居
(
を
)
れども、
壯年
(
さうねん
)
の
頃
(
ころ
)
までは
體質
(
たいしつ
)
至
(
いた
)
つて
弱
(
よわ
)
く、
頭痛
(
づつう
)
に
惱
(
なや
)
まされ、
胃
(
ゐ
)
を
病
(
や
)
み、
屡
(
しば/\
)
風邪
(
ふうじや
)
に
犯
(
をか
)
され、
絶
(
た
)
えず
病
(
やまひ
)
の
爲
(
ため
)
に
苦
(
くるし
)
めり。
命の鍛錬
(旧字旧仮名)
/
関寛
(著)
しばらくして、
御米
(
およね
)
が
菓子皿
(
くわしざら
)
と
茶盆
(
ちやぼん
)
を
兩手
(
りやうて
)
に
持
(
も
)
つて、
又
(
また
)
出
(
で
)
て
來
(
き
)
た。
藤蔓
(
ふぢづる
)
の
着
(
つ
)
いた
大
(
おほ
)
きな
急須
(
きふす
)
から、
胃
(
ゐ
)
にも
頭
(
あたま
)
にも
應
(
こた
)
へない
番茶
(
ばんちや
)
を、
湯呑程
(
ゆのみほど
)
な
大
(
おほ
)
きな
茶碗
(
ちやわん
)
に
注
(
つ
)
いで、
兩人
(
ふたり
)
の
前
(
まへ
)
へ
置
(
お
)
いた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
鍋
(
なべ
)
の
中
(
なか
)
は
少
(
すこ
)
しぷんと
焦
(
こげ
)
つく
臭
(
にほひ
)
がした。
彼
(
かれ
)
はお
玉杓子
(
たまじやくし
)
で
掻
(
か
)
き
立
(
た
)
てた。
鍋
(
なべ
)
の
底
(
そこ
)
は
手
(
て
)
を
動
(
うご
)
かす
毎
(
ごと
)
にぢり/\と
鳴
(
な
)
つた。
彼
(
かれ
)
は
僅
(
わづか
)
に
熱
(
あつ
)
い
雜炊
(
ざふすゐ
)
が
食道
(
しよくだう
)
を
通過
(
つうくわ
)
して
胃
(
ゐ
)
に
落
(
お
)
ちつく
時
(
とき
)
ほかりと
感
(
かん
)
じた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
さういふ
残物
(
のこりもの
)
と
冷
(
つめ
)
たく
成
(
な
)
つた
豆腐汁
(
とうふじる
)
とをつゝいても
麥
(
むぎ
)
の
交
(
まじ
)
らぬ
飯
(
めし
)
が
其
(
そ
)
の
口
(
くち
)
には
此
(
こ
)
の
上
(
うへ
)
もない
滋味
(
じみ
)
なので、
女房等
(
にようばうら
)
は
其
(
そ
)
の
強健
(
きやうけん
)
で
且
(
かつ
)
擴大
(
くわくだい
)
された
胃
(
ゐ
)
の
容
(
い
)
れる
限
(
かぎ
)
りは
口
(
くち
)
が
之
(
これ
)
を
貪
(
むさぼ
)
つて
止
(
や
)
まないのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
“胃”の解説
胃(い、英語:stomach)は、消化器を構成する器官。
(出典:Wikipedia)
胃
常用漢字
小6
部首:⾁
9画
“胃”を含む語句
胃腑
胃潰瘍
胃癌
胃袋
胃嚢
巨大胃
胃弱
胃痙攣
胃病
胃液
胃洗滌
胃潰癰
胃痙
胃腸
脾胃
脾胃虚病
腸胃
腸胃加多留
腸胃加答児
腸胃加答留
...