“胃嚢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いぶくろ88.9%
ゐぶくろ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
畳屋からノソリと出て来たのは朱房の源吉、朝っからアルコールが胃嚢いぶくろへ入ったらしく、赤い顔とすわった眼が、なんとなく挑戦的です。
新吉はいつもの生理的な不安な気持ちに襲われ胃嚢いぶくろおさえながら寝椅子から下りた。早くアッペリチーフを飲みたいものだ。
巴里祭 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
が、生憎その時は元来酸過多の胃嚢ゐぶくろが一層異状を呈してゐた。韶を聞いて肉味を忘れるのは聖人のみに出来る離れ業である。
僻見 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)