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時期
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じき
ふりがな文庫
“
時期
(
じき
)” の例文
かれらが
失望
(
しつぼう
)
落胆
(
らくたん
)
すべき
必然
(
ひつぜん
)
の
時期
(
じき
)
はもはや目のまえに
迫
(
せま
)
っていると思うと、はらわたが
煮
(
に
)
えかえってちぎれる心持ちがする。
老獣医
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
人生の、ひとつの、より輝かしい
時期
(
じき
)
が、私にはじまつたと思つた——花や
歡
(
よろこ
)
びと共に、
荊棘
(
いばら
)
や辛勞をも受けるであらう時期。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
ふる
年
(
とし
)
といふのは、
新年
(
しんねん
)
に
對
(
たい
)
する
舊年
(
きゆうねん
)
であつて、
昔
(
むかし
)
の
暦
(
こよみ
)
では
年
(
とし
)
の
明
(
あ
)
けないうちに、
立春
(
りつしゆん
)
の
節
(
せつ
)
といふ
暦
(
こよみ
)
の
上
(
うへ
)
の
時期
(
じき
)
がやつて
來
(
く
)
ることもあつたのです。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
從
(
したがつ
)
て
此
(
この
)
獲得
(
くわくとく
)
した
金
(
かね
)
が
本年
(
ほんねん
)
の
輸入時期
(
ゆにふじき
)
に
至
(
いた
)
つて
拂出
(
はらひだ
)
して
減少
(
げんせう
)
しても、
下半期
(
しもはんき
)
の
輸出超過
(
ゆしゆつてうくわ
)
の
時期
(
じき
)
に
又
(
また
)
再
(
ふたゝ
)
び
之
(
これ
)
を
取返
(
とりかへ
)
すことが
出來
(
でき
)
れば、
非常
(
ひじやう
)
な
仕合
(
しあは
)
せである。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
更
(
さら
)
に
彼女
(
かのじょ
)
はその
生涯
(
しょうがい
)
の
最
(
もっと
)
も
重要
(
じゅうよう
)
なる
時期
(
じき
)
、十七
歳
(
さい
)
から三十三
歳
(
さい
)
までを
三浦半島
(
みうらはんとう
)
で
暮
(
く
)
らし、四百
年
(
ねん
)
前
(
ぜん
)
彼女
(
かのじょ
)
の
守護霊
(
しゅごれい
)
が
親
(
したし
)
める
山河
(
さんが
)
に
自分
(
じぶん
)
も
親
(
した
)
しんだのでありました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
▼ もっと見る
……
此
(
こ
)
の
雨風
(
あめかぜ
)
に
猶豫
(
ためら
)
つて、いざと
云
(
い
)
ふ
間際
(
まぎは
)
にも、
尚
(
な
)
ほ
卑怯
(
ひけふ
)
に、さて
發程
(
たた
)
うか、
止
(
や
)
めようかで、
七時
(
しちじ
)
の
其
(
そ
)
の
急行
(
きふかう
)
の
時期
(
じき
)
を
過
(
す
)
ごし、
九時
(
くじ
)
にも
間
(
ま
)
に
合
(
あ
)
ふか、
合
(
あ
)
ふまいか。
大阪まで
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
耕耘
(
かううん
)
の
時期
(
じき
)
を
逸
(
いつ
)
して
居
(
ゐ
)
るのと、
肥料
(
ひれう
)
の
缺乏
(
けつばふ
)
とで
幾
(
いく
)
ら
焦慮
(
あせ
)
つても
到底
(
たうてい
)
滿足
(
まんぞく
)
な
結果
(
けつくわ
)
が
得
(
え
)
られないのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
しかし、それは、
木
(
き
)
を
移
(
うつ
)
す
時期
(
じき
)
でなかったので、
実
(
み
)
もしなびてしまえば、
木
(
き
)
も
枯
(
か
)
れてしまいました。
ある男と無花果
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「浪人大澤傳右衞門
父娘
(
おやこ
)
も、
唐辛子屋
(
たうがらしや
)
のケチ兵衞夫婦も、大工の半次母子も、宇佐美左内の一族だつた。その三軒が、仲が惡さうに見せて、實は
敵
(
かたき
)
討
(
う
)
つ
時期
(
じき
)
を待つた」
銭形平次捕物控:302 三軒長屋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
石
(
いし
)
の
器物
(
きぶつ
)
ばかりを
使
(
つか
)
つてゐた
石器時代
(
せつきじだい
)
から、
次
(
つ
)
ぎには
少
(
すこ
)
しづゝ
金屬
(
きんぞく
)
の
器物
(
きぶつ
)
を
用
(
もち
)
ひた
時期
(
じき
)
を
過
(
す
)
ぎて、
日本
(
につぽん
)
も
遂
(
つひ
)
に
金屬
(
きんぞく
)
の
利器
(
りき
)
を
主
(
おも
)
に
使用
(
しよう
)
するいはゆる
金屬時代
(
きんぞくじだい
)
にはひりました。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
碁の方が急なので、ただ不可思議なることとしていたが、朝になってひそかに聞くと、
時期
(
じき
)
迫
(
せま
)
れるもののようである。そこで、かねて約束してあった順天堂病院へ
同行
(
どうこう
)
する。
親は眺めて考えている
(新字新仮名)
/
金森徳次郎
(著)
此
(
この
)
四五
月
(
ぐわつ
)
と
云
(
い
)
ふものは、
私
(
わたし
)
に
取
(
と
)
つては
唯
(
たゞ
)
夢
(
ゆめ
)
のやうで、
楽
(
たの
)
しいと
云
(
い
)
へば
楽
(
たの
)
しいが、
然
(
さり
)
とて、
私
(
わたし
)
が
想像
(
さうざう
)
してゐた
程
(
ほど
)
、
又
(
また
)
人
(
ひと
)
が
言
(
い
)
ふほど、
此
(
これ
)
が
私
(
わたし
)
の一
生
(
しやう
)
の
最
(
もつと
)
も
幸福
(
かうふく
)
な
時期
(
じき
)
だとも
思
(
おも
)
はぬ。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
この
角
(
つの
)
は
毎年
(
まいねん
)
ほゞきまつた
時期
(
じき
)
に
一囘
(
いつかい
)
落
(
お
)
ち、
翌年
(
よくねん
)
また
生
(
は
)
えます。
年
(
とし
)
を
經
(
へ
)
るにしたがつて
叉状
(
またじよう
)
にわかれますが
三本角
(
さんぼんづの
)
以上
(
いじよう
)
にはなりません。また
鹿
(
しか
)
は
春
(
はる
)
と
秋
(
あき
)
との
二囘
(
にかい
)
毛
(
け
)
をかへます。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
「もうクルミがうれる
時期
(
じき
)
になったよ。どうだい、いっしょに山へいって、思いきり食べてこようじゃないか。まごまごしていると、リスのやつにみんなもっていかれちまうからね。」
ならずもの
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
教会
(
けうくわい
)
は
草木
(
さうもく
)
又
(
また
)
は
動物
(
どうぶつ
)
の如き
自然物
(
しぜんぶつ
)
にあらず、草木は
時期
(
じき
)
を
定
(
さだ
)
めて
花
(
はな
)
を
有
(
も
)
ち
菓
(
み
)
を
結
(
むす
)
び、
小児
(
せうに
)
は
或
(
あ
)
る
時期
(
じき
)
を
経過
(
けいくわ
)
すれば
成人
(
せいじん
)
して
智力
(
ちりよく
)
の
啓発
(
けいはつ
)
に至るべし、
然
(
しか
)
れども
教会
(
けうくわい
)
は
人為的
(
じんゐてき
)
なり、
復興
(
ふくこう
)
せんと
欲
(
ほつ
)
せば
明日
(
めうにち
)
問答二三
(新字旧仮名)
/
内村鑑三
(著)
叫哭
(
きょうこく
)
したくてたまらなかったときに
叫哭
(
きょうこく
)
しえないで、叫哭すべき
時期
(
じき
)
を
経過
(
けいか
)
したいまは、かなしい思いよりは、なさけなく
腹立
(
はらだ
)
たしさにのぼせてしまった。
告げ人
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
それだから
既
(
すで
)
に
薪
(
たきぎ
)
に
伐
(
き
)
るべき
時期
(
じき
)
を
過
(
すご
)
して、
大木
(
たいぼく
)
の
相
(
さう
)
を
具
(
そな
)
へて
團栗
(
どんぐり
)
が
其
(
そ
)
の
淺
(
あさ
)
い
皿
(
さら
)
に
載
(
の
)
せられるやうに
成
(
な
)
れば、
枯葉
(
かれは
)
は
潔
(
いさぎよ
)
く
散
(
ち
)
り
敷
(
し
)
いてからりと
爽
(
さわや
)
かに
樹相
(
じゆさう
)
を
見
(
み
)
せるのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
不可能
(
ふかのう
)
であるならば、あの
時
(
とき
)
の
爲替相場
(
かはせさうば
)
四十三
弗
(
ドル
)
四
分
(
ぶん
)
の三は
到底
(
たうてい
)
維持
(
ゐぢ
)
は
出來
(
でき
)
ないのであつて、
段々
(
だんだん
)
下
(
さが
)
つて
來
(
く
)
ることは
明
(
あきら
)
かなことで、あの
時期
(
じき
)
に
爲替相場
(
かはせさうば
)
が
極端
(
きよくたん
)
に
下
(
さが
)
つたならば
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
時
常用漢字
小2
部首:⽇
10画
期
常用漢字
小3
部首:⽉
12画
“時”で始まる語句
時
時分
時雨
時間
時鳥
時々
時計
時刻
時代
時節