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内
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ない
ふりがな文庫
“
内
(
ない
)” の例文
〔譯〕
象山
(
しようざん
)
の、
宇宙
(
うちう
)
内
(
ない
)
の事は皆
己
(
おの
)
れ
分内
(
ぶんない
)
の事は、
此
(
こ
)
れ男子
擔當
(
たんたう
)
の志
此
(
かく
)
の如きを謂ふなり。
陳澔
(
ちんかう
)
此を引いて
射義
(
しやぎ
)
を
註
(
ちゆう
)
す、
極
(
きは
)
めて
是
(
ぜ
)
なり。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
「大将、ちょっとちょっと、
他人
(
ひと
)
にいっちゃあいけませんよ、
極
(
ご
)
く
内
(
ない
)
ですよ、これです、素敵に面白いのです、五十銭奮発して下さい」
一寸法師
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
されば谷川のこの猿ヶ石に落合うもの
甚
(
はなは
)
だ多く、俗に
七内八崎
(
ななないやさき
)
ありと称す。
内
(
ない
)
は沢または谷のことにて、奥州の地名には多くあり。
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
造船所
(
ざうせんじよ
)
内
(
ない
)
の
一部
(
いちぶ
)
に
貯藏
(
ちよぞう
)
されてあつたのだが、あゝ、
昨夜
(
さくや
)
の
大海嘯
(
おほつなみ
)
では
其
(
その
)
一個
(
いつこ
)
も
無事
(
ぶじ
)
では
居
(
を
)
るまい、イヤ、
决
(
けつ
)
して
無事
(
ぶじ
)
で
居
(
を
)
る
筈
(
はづ
)
はありません。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
もし僕が
汝
(
なんじ
)
を
我
(
われ
)
にあたえよと申し出すことを、彼女も
内
(
ない
)
ない待ち受けているならば、彼女はあらかじめそれを承諾しそうな気色を示すべきはずである。
世界怪談名作集:17 幽霊の移転
(新字新仮名)
/
フランシス・リチャード・ストックトン
(著)
▼ もっと見る
山田
(
やまだ
)
は
出嫌
(
でぎら
)
ひであつたが、
私
(
わたし
)
は
飛行自由
(
ひぎやうじざい
)
の
方
(
はう
)
であるから、
四方
(
しはう
)
に
交
(
まじはり
)
を
結
(
むす
)
びました、
処
(
ところ
)
が
予備門
(
よびもん
)
内
(
ない
)
を
普
(
あまね
)
く
尋
(
たづ
)
ねて見ると、なか/\
斯道
(
しだう
)
の
好者
(
すきしや
)
が
潜伏
(
せんぷく
)
して
居
(
ゐ
)
るので
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
その音を聞きつけて、次の間から、
岩淵達之助
(
いわぶちたつのすけ
)
、
等々力
(
とどろき
)
十
内
(
ない
)
の二人が、あわただしく走りでてきて
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
右の方の一戸は商会に成つて居て門を
入
(
はひ
)
つた
内
(
ない
)
玄関の上にリユウバンスの
石膏
(
せきかう
)
像が据ゑられて居た。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
習慣
(
ならわし
)
で調子が高い、ごく
内
(
ない
)
の話のつもりが、処々、どころでない。半ば以上は二階へ届く。
吉原新話
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
それにこうして
父子
(
おやこ
)
わかれわかれになっていても、おとうさんとにいさんの
間
(
あいだ
)
に
内
(
ない
)
しょの
約束
(
やくそく
)
があって、どちらが
負
(
ま
)
けてもお
互
(
たが
)
いに
助
(
たす
)
け
合
(
あ
)
うことになっているのかもしれない。
鎮西八郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
なにをいうても今は悪魔に
魅
(
みい
)
られているので、いかようの御沙汰もあろうかと、それがしも
内
(
ない
)
ない懸念しておったが、今になんの御沙汰もなくば、存外穏便に済もうも知れぬ。
玉藻の前
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
道元はこの主張を謬説と呼ぶのみならず、また「仏法仏道に通ぜざるもの」、「仏をしらず、教をしらず、
心
(
しん
)
をしらず、
内
(
ない
)
をしらず、
外
(
げ
)
をしらざるもの」(正法眼蔵仏教)と呼んだ。
日本精神史研究
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
今日
(
けふ
)
はわざ/\
其為
(
そのため
)
に
来
(
き
)
たのだから、
否
(
いや
)
でも応でも
父
(
ちゝ
)
に逢はなければならない。相変らず、
内
(
ない
)
玄関の方から廻つて座敷へ
来
(
く
)
ると、
珍
(
めづ
)
らしく
兄
(
あに
)
の誠吾が
胡坐
(
あぐら
)
をかいて、
酒
(
さけ
)
を呑んでゐた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
書生の生活酒の悪癖私は
是
(
こ
)
れまで緒方の塾に
這入
(
はい
)
らずに屋敷から
通
(
かよ
)
って居たのであるが、安政三年の十一月頃から塾に
這入
(
はいっ
)
て
内
(
ない
)
塾生となり、是れが
抑
(
そもそ
)
も私の書生生活、活動の始まりだ。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
繼ぎ其上九助伯父九郎兵衞と申者も名主惣内母
後家
(
ごけ
)
と
密通
(
みつつう
)
致し居り
尋常
(
なみ/\
)
ならぬ中ゆゑ親類
内
(
ない
)
相談
(
さうだん
)
の上にて里へ金五十兩付て
離縁
(
りえん
)
いたし其後惣内と夫婦に相なり伯父九郎兵衞も
介抱
(
かいはう
)
人と名を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
箏の稽古の方は、箏を父親が好かないので、
内
(
ない
)
しょで弟子入りしたのだった。
朱絃舎浜子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
殿様も誠に
御仁慈
(
ごじんじ
)
厚く、また御重役方も皆
真
(
しん
)
に
智仁
(
ちじん
)
のお方々だという事を承わって居りますが、拙者はな、お屋敷
内
(
ない
)
に罪あるもので、既にお手討にもなるべき者を助けました事が
一廉
(
ひとかど
)
ございます
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
一
家
(
か
)
内
(
ない
)
これにかゝりて
夫
(
そ
)
れは
何
(
なに
)
ぞと
問
(
と
)
ふに、
知
(
し
)
らずや
霜月
(
しもつき
)
酉
(
とり
)
の
日
(
ひ
)
例
(
れい
)
の
神社
(
じんじや
)
に
欲深樣
(
よくふかさま
)
のかつぎ
給
(
たま
)
ふ
是
(
こ
)
れぞ
熊
(
くま
)
手
(
で
)
の
下
(
くだ
)
ごしらへといふ、
正月
(
しようぐわつ
)
門松
(
かどまつ
)
とりすつるよりかゝりて、一
年
(
ねん
)
うち
通
(
とほ
)
しの
夫
(
そ
)
れは
誠
(
まこと
)
の
商賣人
(
しようばいにん
)
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「なお、仰せには、赤橋守時さまのお骨折りにて、執事、
寄人
(
よりゅうど
)
、ほか歴々の間で、すでに
内
(
ない
)
評定は相すみおれど、一応の吟味、或いは、対決などが行われるやも計りがたい。……されば、その辺のお覚悟もと」
私本太平記:01 あしかが帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
されば谷川のこの猿が石に落ち合ふものはなはだ多く、俗に
七内八崎
(
ななないやさき
)
ありと称す。
内
(
ない
)
は沢または谷のことにて、奥州の地名には多くあり。
遠野物語
(新字旧仮名)
/
柳田国男
(著)
「無論、それです。だが、まだ警察には知らせてないのです。この人達にも
内
(
ない
)
しょですよ。沢山の見物人達に騒がれては、
却
(
かえっ
)
て鳥を逃がしてしまいますからね」
吸血鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
それより
洞中
(
どうちゆう
)
の
造船所
(
ぞうせんじよ
)
内
(
ない
)
を
殘
(
のこ
)
る
隈
(
くま
)
なく
見物
(
けんぶつ
)
したが、ふと
見
(
み
)
ると、
洞窟
(
どうくつ
)
の
一隅
(
いちぐう
)
に、
岩
(
いわ
)
が
自然
(
しぜん
)
に
刳
(
えぐ
)
られて、
大
(
だい
)
なる
穴倉
(
あなぐら
)
となしたる
處
(
ところ
)
、
其處
(
そこ
)
に、
嚴重
(
げんぢう
)
なる
鐵
(
てつ
)
の
扉
(
とびら
)
が
設
(
まう
)
けられて
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
丹波につぐ高弟、
岩淵達之助
(
いわぶちたつのすけ
)
と、
等々力
(
とどろき
)
十
内
(
ない
)
のふたりが、門ぎわに立ちあらわれました。
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
今日はわざわざその為に来たのだから、
否
(
いや
)
でも応でも父に逢わなければならない。相変らず、
内
(
ない
)
玄関の方から廻って座敷へ来ると、珍らしく兄の誠吾が
胡坐
(
あぐら
)
をかいて、酒を呑んでいた。
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
召連
立歸
(
たちかへ
)
りけり因て
彼是
(
かれこれ
)
する内に夜も
明離
(
あけはな
)
れければ名主用右衞門は文藏に向ひ
今更
(
いまさら
)
申は
詮
(
せん
)
なき事ながら此間御役人御出にて御
内
(
ない
)
糺
(
たゞ
)
しの節に
取扱
(
とりあつか
)
ひなば又々如何樣にも
内談
(
ないだん
)
の致し方も是あるべき所其節心付かざるこそ
殘念
(
ざんねん
)
の事共なれ今と成ては
是非
(
ぜひ
)
に及ばずと申けるに母のおもせを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
君
(
きみ
)
に
其
(
その
)
决心
(
けつしん
)
があるなら
屹度
(
きつと
)
出來
(
でき
)
ます、
鐵車
(
てつしや
)
の
製造所
(
せいぞうしよ
)
は、
我
(
わ
)
が
秘密造船所
(
ひみつざうせんじよ
)
内
(
ない
)
の
何處
(
どこ
)
かに
設
(
まう
)
け、
充分
(
じゆうぶん
)
の
材料
(
ざいれう
)
は
私
(
わたくし
)
の
方
(
ほう
)
から
供給
(
けうきう
)
し、また
君
(
きみ
)
の
助手
(
たすけて
)
としては、
毎日
(
まいにち
)
午前
(
ごぜん
)
午後
(
ごゞ
)
に
交代
(
かうたい
)
に
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
呆然と立ちつくした源三郎の耳に、この時、米が煮えるように、クックッと四方から
漂
(
ただよ
)
ってきた音——それは、
等々力
(
とどろき
)
十
内
(
ない
)
、
岩淵達之助
(
いわぶちたつのすけ
)
ら、司馬道場のやつらの、呼吸をつめた笑い声でありました。
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
内
常用漢字
小2
部首:⼌
4画
“内”を含む語句
家内
室内
河内
内儀
垣内
内室
内部
案内
内外
案内者
水先案内
家内中
川内
殿内
境内
内証
内密
構内
廓内
内海
...