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見分
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みわ
ふりがな文庫
“
見分
(
みわ
)” の例文
それで、ひすいを
見分
(
みわ
)
けるために、
御殿
(
ごてん
)
へ
召
(
め
)
された
老人
(
ろうじん
)
は、
妃
(
きさき
)
が
亡
(
な
)
くなられると、もはや、
仕事
(
しごと
)
がなくなったので
暇
(
ひま
)
を
出
(
だ
)
されました。
ひすいを愛された妃
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
最も
細
(
ほそ
)
く作られたるものは其
原料
(
げんれう
)
甚だ
見分
(
みわ
)
け難けれど
稍
(
やや
)
太
(
ふと
)
きもの及び
未成
(
みせい
)
のものを
列
(
つら
)
ね考ふれば、あかがひの
縁
(
へり
)
の
部分
(
ぶぶん
)
なる事を知るを得。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
かのゲロン・リンボチェというお方は
神通力
(
じんつうりき
)
を得て居って、人の心に思うて居る事またこれはどういう人であるということを
見分
(
みわ
)
けもし
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
御兩親
(
ごりやうしん
)
の
御利益
(
ごりやく
)
で、まだ、まあ
恁
(
か
)
うやつて
大
(
おほ
)
まかな
處
(
ところ
)
は、
雲
(
くも
)
と
霞
(
かすみ
)
と、
見分
(
みわ
)
けの
着
(
つ
)
きまするのが、
目
(
め
)
つけものでござります。
月夜車
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ところが彼は海のものとも山のものとも
見分
(
みわ
)
けの付かないような返事ばかりするのです。しかもその返事は要領を得ないくせに、極めて簡単でした。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
ところがよほど
見分
(
みわ
)
けにくい
馬
(
うま
)
と
見
(
み
)
えて、
名高
(
なだか
)
いばくろうの
名人
(
めいじん
)
でも、やはり
首
(
くび
)
をかしげて
考
(
かんが
)
え
込
(
こ
)
むばかりでした。
姨捨山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
この
明
(
あか
)
りじゃはっきり
見分
(
みわ
)
けがつくめえが、よく
見
(
み
)
ねえ。お
大名
(
だいみょう
)
のお
姫様
(
ひめさま
)
の
爪
(
つめ
)
だって、これ
程
(
ほど
)
の
艶
(
つや
)
はあるめえからの
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
問『
浄化
(
じょうか
)
したのと、
浄化
(
じょうか
)
しないのとの
区別
(
くべつ
)
は、
何
(
ど
)
うして
見分
(
みわ
)
けられますか?
矢張
(
やは
)
り
色
(
いろ
)
でございますか?』
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「あぶないぞ、あぶないぞ! あの鷲は
敵
(
てき
)
と
味方
(
みかた
)
をちゃんと
見分
(
みわ
)
けている。だから、八十松の首をくわえていたんだ。そして、竹童をすくいに
降
(
お
)
りてきたんだ」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
このように、花弁と
萼
(
がく
)
との外観が
見分
(
みわ
)
け
難
(
がた
)
いものを、植物学では便利のため
花蓋
(
かがい
)
と呼んでいる。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
流
(
なが
)
れて
行
(
ゆ
)
く
芥
(
ごみ
)
の
中
(
なか
)
に
西瓜
(
すゐくわ
)
の
皮
(
かは
)
や
古下駄
(
ふるげた
)
の
浮
(
う
)
いてゐるのまでがよく
見分
(
みわ
)
けられる。
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
まあこの
子
(
こ
)
の
大
(
おお
)
きい
事
(
こと
)
! そしてほかの
子
(
こ
)
とちっとも
似
(
に
)
てないじゃないか! こりゃあ、ひょっとすると
七面鳥
(
しちめんちょう
)
かも
知
(
し
)
れないよ。でも、
水
(
みず
)
に
入
(
い
)
れる
段
(
だん
)
になりゃ、すぐ
見分
(
みわ
)
けがつくから
構
(
かま
)
やしない。
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
他
(
た
)
の
木
(
き
)
とすぐに
見分
(
みわ
)
けがつきます。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
その
中
(
なか
)
の
一人
(
ひとり
)
が、ほんとうの
人間
(
にんげん
)
で、
一人
(
ひとり
)
が、
魔物
(
まもの
)
の
化
(
ば
)
けたのだ。それはいくら
親
(
おや
)
兄弟
(
きょうだい
)
でも、
見分
(
みわ
)
けがつかないという
話
(
はなし
)
だ……。
草原の夢
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「いったい
馬
(
うま
)
なんぞを
連
(
つ
)
れて
来
(
き
)
てどうするつもりだろう。」とびくびくしながら、
殿様
(
とのさま
)
が
手紙
(
てがみ
)
をあけてごらんになりますと、二
匹
(
ひき
)
の
馬
(
うま
)
の
親子
(
おやこ
)
を
見分
(
みわ
)
けてもらいたい。
姨捨山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
今度
(
こんど
)
は
蛇
(
へび
)
のかはりに
蟹
(
かに
)
が
歩
(
ある
)
きさうで
草鞋
(
わらぢ
)
が
冷
(
ひ
)
えた。
暫
(
しばら
)
くすると
暗
(
くら
)
くなつた、
杉
(
すぎ
)
、
松
(
まつ
)
、
榎
(
えのき
)
と
処々
(
ところ/″\
)
見分
(
みわ
)
けが
出来
(
でき
)
るばかりに
遠
(
とほ
)
い
処
(
ところ
)
から
幽
(
かすか
)
に
日
(
ひ
)
の
光
(
ひかり
)
の
射
(
さ
)
すあたりでは、
土
(
つち
)
の
色
(
いろ
)
が
皆
(
みな
)
黒
(
くろ
)
い。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
女
(
おんな
)
がほんとうに
悟
(
さと
)
りがついて、
永久
(
えいきゅう
)
に
変
(
か
)
わらない
自分
(
じぶん
)
の
夫
(
おっと
)
を
見分
(
みわ
)
けがつくまで、ここに
待
(
ま
)
っているがいい。」といわれました。
ちょうと三つの石
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
するうちだんだん
紫宸殿
(
ししいでん
)
のお
屋根
(
やね
)
の上が
暗
(
くら
)
くなって、大きな
黒
(
くろ
)
い
雲
(
くも
)
がのしかかって
来
(
き
)
たことが
闇夜
(
やみよ
)
にも
見分
(
みわ
)
けがつくようになりましたから、ここぞとねらいを
定
(
さだ
)
めて
鵺
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
みんなは、
陶器
(
とうき
)
について、
見分
(
みわ
)
けるだけの
鑑識
(
かんしき
)
はなかったけれど、そういわれてのぞきますと、さすがに
名人
(
めいじん
)
の
作
(
さく
)
だという
気
(
き
)
が
起
(
お
)
こりました。
さかずきの輪廻
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「だれか
馬
(
うま
)
の
親子
(
おやこ
)
を
見分
(
みわ
)
けることを
知
(
し
)
っているか。うまく
見分
(
みわ
)
けたものには
望
(
のぞ
)
みの
褒美
(
ほうび
)
をやる。」
姨捨山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
この
若者
(
わかもの
)
は、なかなかの
智慧者
(
ちえしゃ
)
でありましたから、このかぎが、どんな
金
(
かね
)
で
造
(
つく
)
られていたかということを、すぐに
見分
(
みわ
)
けることができたのです。
三つのかぎ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「ほんとうに
困
(
こま
)
っているのか、どうか、お
見分
(
みわ
)
けがつきませんでしたか……。」と、
別
(
べつ
)
の
人
(
ひと
)
が、
口
(
くち
)
をいれました。
船でついた町
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いったい、
宝石
(
ほうせき
)
ばかりは、
目
(
め
)
のあかるい
人
(
ひと
)
でなければ、
真物
(
ほんもの
)
か、
偽物
(
にせもの
)
か、
容易
(
ようい
)
に
見分
(
みわ
)
けのつくものでありません。また、
性
(
しょう
)
のいいわるいについても
同
(
おな
)
じことです。
トム吉と宝石
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
宝石
(
ほうせき
)
を
見分
(
みわ
)
ける
名人
(
めいじん
)
が、
募集
(
ぼしゅう
)
されることになりました。そして、いろいろの
人
(
ひと
)
たちが
集
(
あつ
)
まってきましたけれど、
結局
(
けっきょく
)
名人
(
めいじん
)
というのは、
最後
(
さいご
)
に
残
(
のこ
)
された
一人
(
ひとり
)
に
過
(
す
)
ぎません。
ひすいを愛された妃
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
精神病院
(
せいしんびょういん
)
には、
女
(
おんな
)
や、
男
(
おとこ
)
の
白痴
(
はくち
)
がうようよしていました。
昼
(
ひる
)
も
夜
(
よる
)
も
見分
(
みわ
)
けがつかずに、
彼
(
かれ
)
らは
泣
(
な
)
いたり、わめいたり、
悲
(
かな
)
しんだり、また
声
(
こえ
)
をたてて
笑
(
わら
)
ったりしていました。
消えた美しい不思議なにじ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
さっそく
珠
(
たま
)
の
真贋
(
しんがん
)
を
見分
(
みわ
)
けることのできる
人物
(
じんぶつ
)
を
召
(
め
)
し
抱
(
かか
)
えることにいたそう。
ひすいを愛された妃
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
この
男
(
おとこ
)
は、
北
(
きた
)
の
国
(
くに
)
へいって、
宝石
(
ほうせき
)
を
集
(
あつ
)
めてそれを
南
(
みなみ
)
の
国
(
くに
)
へ
持
(
も
)
ってゆけば、たくさんの
金
(
かね
)
のもうかることだけは、よく
知
(
し
)
っていました。そのうえ、
男
(
おとこ
)
は、よく
宝石
(
ほうせき
)
を
見分
(
みわ
)
けるだけの
目
(
め
)
を
持
(
も
)
っていました。
宝石商
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いつでも、ばかとりこうとは、ちょっと
見分
(
みわ
)
けのつかぬものです。
からすとかがし
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
だれにも、その
見分
(
みわ
)
けがつかないから、どうすることもできない。
草原の夢
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
黒
(
くろ
)
いねこは、よく
人間
(
にんげん
)
を
見分
(
みわ
)
けたのでした。
おばあさんと黒ねこ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
分
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
“見分”で始まる語句
見分役
見分奉行