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じしん
ふりがな文庫
“
自信
(
じしん
)” の例文
私達はとてもあの人達のやうな
自信
(
じしん
)
と
誇
(
ほこ
)
りを持つことが出來なかつた。決して
現在
(
げんざい
)
の自らの心の状態を
是認
(
ぜにん
)
することが出來なかつた。
冬を迎へようとして
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
「は、は、は、なんでも、ひとのできないことを、するのでなくちゃ、だめなのさ。」と、
秀吉
(
ひできち
)
は、
自信
(
じしん
)
ありげに、いいました。
さか立ち小僧さん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
彼
(
か
)
れは
腕
(
うで
)
は
細
(
ほそ
)
かつたが、この
中
(
なか
)
には
南蠻鐵
(
なんばんてつ
)
の
筋金
(
すぢがね
)
が
入
(
はひ
)
つてゐると
思
(
おも
)
ふほどの
自信
(
じしん
)
がある。
其
(
そ
)
の
細
(
ほそ
)
い
手
(
て
)
の
先
(
さ
)
きに
附
(
つ
)
いてゐる
掌
(
てのひら
)
が、ぽん/\と
鳴
(
な
)
つた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
世間
(
せけん
)
から
見
(
み
)
ては、
病的
(
びやうてき
)
な
頭脳
(
づのう
)
や
狂人
(
きちがひ
)
じみた
気質
(
きしつ
)
の
人
(
ひと
)
もないことはなかつた。
竹村自身
(
たけむらじしん
)
にしたところで、この
点
(
てん
)
では、
余
(
あま
)
り
自信
(
じしん
)
のもてる
方
(
はう
)
ではなかつた。
彼女の周囲
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
あとで
考
(
かんが
)
えてみた
時
(
とき
)
、
事件発見者
(
じけんはっけんしゃ
)
としての
私
(
わたし
)
は、
何一
(
なにひと
)
つやりそこないをしなかつたという
自信
(
じしん
)
がありました。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
▼ もっと見る
それは
気力
(
きりょく
)
と、
権力
(
けんりょく
)
における
自信
(
じしん
)
とが
足
(
た
)
りぬので。
命令
(
めいれい
)
、
主張
(
しゅちょう
)
、
禁止
(
きんし
)
、こう
云
(
い
)
うことは
凡
(
すべ
)
て
彼
(
かれ
)
には
出来
(
でき
)
ぬ。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
〔譯〕
匿情
(
とくじやう
)
は
愼密
(
しんみつ
)
に
似
(
に
)
る。
柔媚
(
じうび
)
は
恭順
(
きようじゆん
)
に似る。
剛愎
(
がうふく
)
は
自信
(
じしん
)
に似る。故に君子は
似
(
に
)
て
非
(
ひ
)
なる者を
惡
(
にく
)
む。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
と
自信
(
じしん
)
にみちた声で答えた。小川軒は新橋駅前にある私の古い
馴染
(
なじみ
)
のレストランの名前である。
親馬鹿入堂記
(新字新仮名)
/
尾崎士郎
(著)
もちろん、そのために
体
(
からだ
)
に
害
(
がい
)
があってはなんにもならないが、その
点
(
てん
)
は
自信
(
じしん
)
があったのだ
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
輪廓
(
りんくわく
)
といひ、
陰影
(
いんえい
)
と
云
(
い
)
ひ、
運筆
(
うんぴつ
)
といひ、
自分
(
じぶん
)
は
確
(
たしか
)
にこれまで
自分
(
じぶん
)
の
書
(
か
)
いたものは
勿論
(
もちろん
)
、
志村
(
しむら
)
が
書
(
か
)
いたものゝ
中
(
うち
)
でこれに
比
(
くら
)
ぶべき
出來
(
でき
)
はないと
自信
(
じしん
)
して、これならば
必
(
かなら
)
ず
志村
(
しむら
)
に
勝
(
か
)
つ
画の悲み
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
そして、
近頃
(
ちかごろ
)
はだいぶ
技法
(
ぎはふ
)
にも
自信
(
じしん
)
を
得
(
え
)
て
來
(
き
)
たが、
運
(
うん
)
に
左右
(
さいう
)
されてしまふ
或
(
あ
)
る
境地
(
きやうち
)
だけはどうにも
仕方
(
しかた
)
がなく、
時
(
とき
)
にあまりに
衰運
(
すゐうん
)
に
沈湎
(
ちんめん
)
させられると、ちよつと
麻雀
(
マアジヤン
)
にも
嫌厭
(
げんえん
)
たるものを
感
(
かん
)
じる。
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
諭吉
(
ゆきち
)
は、
兄
(
にい
)
さんのいうことになっとくがいかず、それをそのままにしておかずに、じっさいにためしてみて、
自信
(
じしん
)
をえたわけでした。すると、もっと、いろいろなことをためしてみたくなりました。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
笑いがやまってからきくと、仁太は少々
自信
(
じしん
)
をなくした声で
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
それから頭を
振
(
ふ
)
って、ふかい
自信
(
じしん
)
のある
調子
(
ちょうし
)
でいった。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
「いやだいやだ。僕がやれば、みんな助かるんだもの。僕はどうしてもやるよ。僕はね。あのファットマンの
背中
(
せなか
)
でする芸なら、なんでも
失敗
(
しっぱい
)
しないという
自信
(
じしん
)
があるんだからね。そんなに心配しないでやらせてくれよ。」
曲馬団の「トッテンカン」
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
少年は
自信
(
じしん
)
たっぷりです。
怪人二十面相
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
清吉
(
せいきち
)
に、おばあさんの
心持
(
こころも
)
ちが、わかるような
気
(
き
)
がしました。だから、
自分
(
じぶん
)
の
言葉
(
ことば
)
に
力
(
ちから
)
をいれて、さも
自信
(
じしん
)
ありげに
戦争はぼくをおとなにした
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
〔譯〕
士
(
し
)
は
獨立
(
どくりつ
)
自信
(
じしん
)
を
貴
(
たふと
)
ぶ。
熱
(
ねつ
)
に
依
(
よ
)
り
炎
(
えん
)
に
附
(
つ
)
くの
念
(
ねん
)
、起す可らず。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
アンドレイ、エヒミチは
知識
(
ちしき
)
と
廉直
(
れんちよく
)
とを
頗
(
すこぶ
)
る
好
(
この
)
み
且
(
か
)
つ
愛
(
あい
)
してゐたのであるが、
偖
(
さて
)
彼
(
かれ
)
は
自分
(
じぶん
)
の
周圍
(
まはり
)
には
然云
(
さうい
)
ふ
生活
(
せいくわつ
)
を
設
(
まう
)
ける
事
(
こと
)
は
到底
(
たうてい
)
出來
(
でき
)
ぬのであつた。
其
(
そ
)
れは
氣力
(
きりよく
)
と、
權力
(
けんりよく
)
に
於
(
お
)
ける
自信
(
じしん
)
とが
足
(
た
)
りぬので。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
と新吉は
自信
(
じしん
)
のあることばで言いました。
曲馬団の「トッテンカン」
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
正吉
(
しょうきち
)
は、
選挙
(
せんきょ
)
に一
票
(
ぴょう
)
を
投
(
とう
)
じてから、
社会人
(
しゃかいじん
)
になれたという、
強
(
つよ
)
い
自覚
(
じかく
)
をもつと
同時
(
どうじ
)
に、
自然
(
しぜん
)
の
観察
(
かんさつ
)
から、また
仕事
(
しごと
)
のうえにも
大
(
だい
)
なる
自信
(
じしん
)
を
得
(
え
)
ました。
心の芽
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
吉坊
(
よしぼう
)
は、
学校
(
がっこう
)
で
走
(
はし
)
りっこをすると、
選手
(
せんしゅ
)
にもそんなに
負
(
ま
)
けないので、
走
(
はし
)
ることにかけては
自信
(
じしん
)
を
持
(
も
)
っていました。
父親と自転車
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「いや、
若
(
わか
)
いことはないだろう。百
尺
(
しゃく
)
ばかり
掘
(
ほ
)
り
下
(
さ
)
げたら、いい
鉱脈
(
こうみゃく
)
にぶっつかるような
気
(
き
)
がするが。」と、
一人
(
ひとり
)
の
坑夫
(
こうふ
)
は、
自信
(
じしん
)
ありそうにいいました。
金が出ずに、なしの産まれた話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
相撲
(
すもう
)
をとったり、
走
(
はし
)
りっこをしたのでは、いつでもいちばんに
上手
(
じょうず
)
だといわれなかったけれど、
木登
(
きのぼ
)
りにかけては、
自分
(
じぶん
)
は、だれにも
負
(
ま
)
けないという
自信
(
じしん
)
ができました。
高い木と子供の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「なに、おれは
腕
(
うで
)
に
自信
(
じしん
)
があるんだよ。
先
(
せん
)
だっても
浜
(
はま
)
の
射的屋
(
しゃてきや
)
で、
旦那
(
だんな
)
、どうかごかんべんねがいますって、あやまられたんだぜ。ねらったが
最後
(
さいご
)
、はずしっこないからな。」
春はよみがえる
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いまにマラソン
選手
(
せんしゅ
)
になる
自信
(
じしん
)
をもとうとして、あやまって、
足
(
あし
)
の
指
(
ゆび
)
をいためました。
空にわく金色の雲
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
しかし、
正
(
まさ
)
ちゃんには、もう、
自分
(
じぶん
)
で
美
(
うつく
)
しいじゅず
玉
(
だま
)
の
輪
(
わ
)
が
造
(
つく
)
れる
自信
(
じしん
)
ができました。
左ぎっちょの正ちゃん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「ぼく、
徒競走
(
ときょうそう
)
に
自信
(
じしん
)
があるんだがな。」と、
正吉
(
しょうきち
)
は
目
(
め
)
をかがやかしました。
空にわく金色の雲
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして、
醜
(
みにく
)
い
形
(
かたち
)
となったが、より
強
(
つよ
)
く
生
(
い
)
きるという
決心
(
けっしん
)
は、それ
以来
(
いらい
)
起
(
お
)
こったのであります。いまは、もはや、どんなに
大
(
おお
)
きな
風
(
かぜ
)
が
吹
(
ふ
)
いても
倒
(
たお
)
れはしないという
自信
(
じしん
)
がもてるようになりました。
曠野
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そういわれたので、
達夫
(
たつお
)
くんは
顔
(
かお
)
が
赤
(
あか
)
くなりました。なぜなら、
日
(
ひ
)
ごろから
自分
(
じぶん
)
は
強
(
つよ
)
いのだと
自信
(
じしん
)
しているだけに、いまさらはずかしくもできないなどと、
弱音
(
よわね
)
をはきたくはなかったからでした。
つじうら売りのおばあさん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
新吉
(
しんきち
)
は、
自信
(
じしん
)
ありげに
肩
(
かた
)
をそびやかして、
前方
(
ぜんぽう
)
をにらみました。
はととりんご
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
しかし、おはじきの
上手
(
じょうず
)
な
年
(
とし
)
ちゃんは、
自信
(
じしん
)
を
持
(
も
)
っていました。
友だちどうし
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それも、
自信
(
じしん
)
と
努力
(
どりょく
)
することが、たいせつなんだって。
空にわく金色の雲
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
もう、
自分
(
じぶん
)
の
力
(
ちから
)
で、
生
(
い
)
きられる
自信
(
じしん
)
がついたからな。
さか立ち小僧さん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“自信”の解説
自信(じしん、self-confidence)とは、自己を信頼する気質、徳目である。
(出典:Wikipedia)
自
常用漢字
小2
部首:⾃
6画
信
常用漢字
小4
部首:⼈
9画
“自信”で始まる語句
自信教人信