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湖
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みずうみ
ふりがな文庫
“
湖
(
みずうみ
)” の例文
入り江の海を
湖
(
みずうみ
)
のような形にみせる役をしている細長い
岬
(
みさき
)
の、そのとっぱなにあったので、対岸の町や村へゆくには小舟で
渡
(
わた
)
ったり
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
やがて、ガンたちは、おなかいっぱいたべてしまいますと、また
湖
(
みずうみ
)
へ飛んでいって、お
昼
(
ひる
)
ごろまで、いろんなことをして遊びました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
山の
湖
(
みずうみ
)
にも、風がさわぐと、大きな
波
(
なみ
)
がたった。けれども、海にくらべると、まるで、おとなと子どものような、ちがいであった。
ラクダイ横町
(新字新仮名)
/
岡本良雄
(著)
それがこのごろになって、この
湖
(
みずうみ
)
を
時々
(
ときどき
)
荒
(
あ
)
らしにまいりまして、そのたんびにわたくしどもの
子供
(
こども
)
を
一人
(
ひとり
)
ずつさらって行くのです。
田原藤太
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
燈心草の色——氷塊を流す淡緑色の水の色——をしている両眼の
湖
(
みずうみ
)
に、善と悪とを包み込んでいる汝は、悪を超越しまた善を超越している。
ジャン・クリストフ:12 第十巻 新しき日
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
▼ もっと見る
それにも一つここを海岸と考えていいわけは、ごくわずかですけれども、川の水が
丁度
(
ちょうど
)
大きな
湖
(
みずうみ
)
の
岸
(
きし
)
のように、
寄
(
よ
)
せたり
退
(
ひ
)
いたりしたのです。
イギリス海岸
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
蛇はその夜、県城を攻め落して一面の
湖
(
みずうみ
)
とした。唯その獄屋だけには水が
浸
(
ひた
)
さなかったので、書生は幸いに死をまぬかれた。
中国怪奇小説集:07 白猿伝・其他(唐)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
一朶
(
いちだ
)
の紫雲かとまごう
琵琶
(
びわ
)
の
湖
(
みずうみ
)
を見出していたろうに——
迅
(
はや
)
さは觔斗雲に劣らないまでも、そんな
他見
(
よそみ
)
などは、城太郎にはちっとも出来ない。
宮本武蔵:04 火の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
不安な一夜をすごして、翌朝ドノバンらは
湖
(
みずうみ
)
のほとりに、フハンをさがしにいった。富士男とバクスターは例のごとくトンネルをほりつづけた。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
琵琶湖で名高い
近江
(
おうみ
)
は滋賀県であります。大津絵で名高い大津がその都であります。
湖
(
みずうみ
)
に
臨
(
のぞ
)
んだ古い町は、昔の姿を今もそう変えておりません。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
まだ、
湖
(
みずうみ
)
の
上
(
うえ
)
が
鉛色
(
なまりいろ
)
に
明
(
あ
)
けきらぬ、
寒
(
さむ
)
い
朝
(
あさ
)
、
彼
(
かれ
)
は、ついに
首垂
(
うなだ
)
れたまま
自然
(
しぜん
)
との
闘争
(
とうそう
)
の一
生
(
しょう
)
を
終
(
お
)
わることになりました。
がん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
テントのてっぺんからは
四方八方
(
しほうはっぽう
)
へ、赤と青の
電灯
(
でんとう
)
の
綱
(
つな
)
がはりわたされて、それが
湖
(
みずうみ
)
から
吹
(
ふ
)
いて来る夜風にゆらりゆらりとゆれかがやいています。
曲馬団の「トッテンカン」
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
きょうだいたちは、手をとりあって、さえた月の光の中で、静かな
湖
(
みずうみ
)
のふちにでて、おどりをおどります。三人とも
妖女
(
ようじょ
)
ではなくて、にんげんでした。
雪の女王:七つのお話でできているおとぎ物語
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
走っていると云うよりは
跳
(
は
)
ねていると云うのかも知れない。ちょうど昔ガリラヤの
湖
(
みずうみ
)
にあらしを迎えたクリストの船にも
伯仲
(
はくちゅう
)
するかと思うくらいである。
少年
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
それを追つて信濃の國の
諏訪
(
すわ
)
の
湖
(
みずうみ
)
に追い攻めて、殺そうとなさつた時に、タケミナカタの神の申されますには
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
「はい、
吾妻
(
あずま
)
川の
湖
(
みずうみ
)
へ出ますところで、二人とも、しっかり抱き合い身を投げたのを、今朝の暗いうちに、倉屋敷の船頭衆が見つけまして大騒ぎになりました」
大菩薩峠:03 壬生と島原の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
廻沢
(
めぐりさわ
)
と云い、船橋と云い、地形から考えても、昔は此田圃は海か
湖
(
みずうみ
)
かであったろうと思われる。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
湖
(
みずうみ
)
も山もしっとりとしずかに日が暮れて、うす青い夕炊きの煙が横雲のようにただようている。舟津の
磯
(
いそ
)
の黒い大石の下へ予の舟は帰りついた。老爺も紅葉の枝を持って予とともにあがってくる。
河口湖
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
湖
(
みずうみ
)
に映りてこゝにはかゞやけり。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
湖
(
みずうみ
)
こえて鳴ったれば
レモンの花の咲く丘へ
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
茂
(
しげ
)
った
木立
(
こだち
)
のあいだを、あっちにぶっつかり、こっちにぶっつかりしながら、そのガンは、やっとのことで
湖
(
みずうみ
)
まで帰ってきました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
いのきちは、山で
生
(
う
)
まれた。
湖
(
みずうみ
)
の上を
流
(
なが
)
れるきりをおっぱいとしてのみ、谷をわたるカッコウの声を、
子
(
こ
)
もり
歌
(
うた
)
にきいて、大きくなった。
ラクダイ横町
(新字新仮名)
/
岡本良雄
(著)
それでも先日の大雨以来、明るい日の色も俄に秋らしくなって、
藍
(
あい
)
を浮かべたような
湖
(
みずうみ
)
の上を吹き渡って来る昼の風も、たもと涼しくなった。
玉藻の前
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
さしもひろい
湖
(
みずうみ
)
の水も、ながい道も、このあたりは見るかぎり
落葉
(
おちば
)
の色にかくされて、足のふみ場もわからないほどである。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
やがてきらきらと、
湖
(
みずうみ
)
の上に
輝
(
かがや
)
きだした
春
(
はる
)
の日をあびて、ふわりふわり
落
(
お
)
ちて行く白いものの
姿
(
すがた
)
がはっきりと
見
(
み
)
えました。
白い鳥
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
そして空から
瞳
(
ひとみ
)
を高原に
転
(
てん
)
じました。
全
(
まった
)
く
砂
(
すな
)
はもうまっ白に見えていました。
湖
(
みずうみ
)
は
緑青
(
ろくしょう
)
よりももっと古びその青さは私の
心臓
(
しんぞう
)
まで
冷
(
つめ
)
たくしました。
インドラの網
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
霞
(
かすみ
)
ガ
浦
(
うら
)
といえば、みなさんはごぞんじでしょうね。
茨城県
(
いばらきけん
)
の南の方にある、
周囲
(
しゅうい
)
百四十四キロほどの
湖
(
みずうみ
)
で、日本第二の広さをもったものであります。
あたまでっかち
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
だが、これはだれもがボートをあやつる知識と熟練にかけているのでしかたのないことだ。うららかな春光をあびてぼくらは
湖
(
みずうみ
)
の南端をさしてすすんだ。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
しかし、
彼
(
かれ
)
らは、ある
山中
(
やまなか
)
の
湖
(
みずうみ
)
の
上
(
うえ
)
を
通
(
とお
)
ったときに、ついにそこへ
降
(
お
)
りなければなりませんでした。
がん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
……風よ
凪
(
な
)
げ! アリババのようにわたしが命令をくだすと、風はたちまち力をぬいて、海はうそのように静まりかえる。まるで、いま
眠
(
ねむ
)
りからさめたばかりの
湖
(
みずうみ
)
のような静かさです。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
斯様
(
こん
)
な事を彼が妹なる妻に話す間に、小蒸汽は汽笛を鳴らしつゝ湖水を滑べって、何時見ても好い水から湧いて出た様な
膳所
(
ぜぜ
)
の城を
掠
(
かす
)
め、川となるべく流れ出した
湖
(
みずうみ
)
の水と共に鉄橋をくゞり
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
湖
(
みずうみ
)
に入る。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
けれど、またまたこのガンも、
傷
(
きず
)
ひとつ受けずに
逃
(
に
)
げてしまいました。そして、ひとことも言わないで、
湖
(
みずうみ
)
のほうへ飛んでいきました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
というのは、いのきちが、よしむらさんに
星
(
ほし
)
の
話
(
はなし
)
をせがむより、いつも、よしむらさんがいのきちに、山の
話
(
はなし
)
や、
湖
(
みずうみ
)
の
話
(
はなし
)
をさきにききだした。
ラクダイ横町
(新字新仮名)
/
岡本良雄
(著)
そうかといって、このまま
捨
(
す
)
てておけば
子供
(
こども
)
は
残
(
のこ
)
らず、わたくしまでもむかでに
取
(
と
)
られて、この
湖
(
みずうみ
)
の中に
生
(
い
)
きものの
種
(
たね
)
が
尽
(
つ
)
きてしまうでしょう。
田原藤太
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
内浦鼻
(
うちうらばな
)
のあたりから、かなり大きな黒船のかげが
瑠璃
(
るり
)
の
湖
(
みずうみ
)
をすべって、いっさんにこっちへむかってくるのが見えだした。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
しろ公は、そのようにして、林太郎がゆきだおれている
湖
(
みずうみ
)
の
岸
(
きし
)
へ、おとっつあんをりっぱに
案内
(
あんない
)
したのです。おとっつあんは、
倒
(
たお
)
れている林太郎をだきあげると
あたまでっかち
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
自分
(
じぶん
)
たちのみじめな
生活
(
せいかつ
)
にくらべて、つねに、だれにすがるということなく、
自
(
みずか
)
らの
力
(
ちから
)
で、
海
(
うみ
)
や、
湖
(
みずうみ
)
や、
河
(
かわ
)
を
漁
(
あさ
)
り、
南
(
みなみ
)
から
北
(
きた
)
へ、
北
(
きた
)
から
南
(
みなみ
)
へと
渡
(
わた
)
って、
雄々
(
おお
)
しく
生活
(
せいかつ
)
する
温泉へ出かけたすずめ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
阿耨達池
(
あのくだっち
)
やすべて
葱嶺
(
パミール
)
から南東の山の上の
湖
(
みずうみ
)
は多くは
鏡
(
かがみ
)
のように青く
平
(
たい
)
らだ。なぜそう平らだかとならば水はみんな下に下ろうとしてお
互
(
たが
)
い下れるとこまで
落
(
お
)
ち
着
(
つ
)
くからだ。
学者アラムハラドの見た着物
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
一同は富士男らの見送りをうけてだちょうの森を左にして、
湖
(
みずうみ
)
にそうて北へ北へとすすみ、その日は
左門洞
(
さもんどう
)
をさる十二マイルの
河畔
(
かはん
)
で一
泊
(
ぱく
)
した。一同はこの河を
一泊河
(
いっぱくがわ
)
と名づけた。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
呉郡の
無錫
(
むしゃく
)
という地には大きい
湖
(
みずうみ
)
があって、それをめぐる長い
坡
(
どて
)
がある。
中国怪奇小説集:03 捜神記(六朝)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
いまは失意の貧しい
生活
(
たつき
)
を、この大河や
湖
(
みずうみ
)
ばかりな
蕭々
(
しょうしょう
)
のうちに
托
(
たく
)
して、移りあるいている身の上と、ほそぼそ語った。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
こういいながら
橋
(
はし
)
の下に
降
(
お
)
りて、
波
(
なみ
)
を
切
(
き
)
って
湖
(
みずうみ
)
の中に
入
(
はい
)
って行きました。
藤太
(
とうだ
)
もその
後
(
あと
)
からついて行きました。
田原藤太
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
林太郎は、おきぬねえちゃんの手につかまって、たんぼのあぜ道を
湖
(
みずうみ
)
の方へ歩いていきました。月がでていましたが、かすみにつつまれてほの白く見えているだけでした。
あたまでっかち
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
冬
(
ふゆ
)
のない
南方
(
なんぽう
)
は、まだ
真夏
(
まなつ
)
であります。
湖
(
みずうみ
)
の
水
(
みず
)
は、
銀
(
ぎん
)
のごとく、
日
(
ひ
)
の
光
(
ひかり
)
を
反射
(
はんしゃ
)
していました。
南方物語
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして早くもその
燃
(
も
)
え立った白金のそら、
湖
(
みずうみ
)
の向うの
鶯
(
うぐいす
)
いろの原のはてから
熔
(
と
)
けたようなもの、なまめかしいもの、古びた黄金、
反射炉
(
はんしゃろ
)
の中の
朱
(
しゅ
)
、一きれの光るものが
現
(
あら
)
われました。
インドラの網
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
それと同時に、城は突然に陥没して一面の
湖
(
みずうみ
)
となった。
中国怪奇小説集:03 捜神記(六朝)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「もうお
隠
(
かく
)
しもうしても、かなわぬところでござります。おっしゃるとおり、
御旗
(
みはた
)
楯無
(
たてなし
)
の宝物は、
石櫃
(
いしびつ
)
におさめて、この
湖
(
みずうみ
)
のそこに沈めてあるにそういありませぬ」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
しかし、
年
(
とし
)
とったがんにとって、この
山中
(
やまなか
)
の
湖
(
みずうみ
)
は
彼
(
かれ
)
のしかばねを
葬
(
ほうむ
)
るところとなりました。
がん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
といいながら、
我
(
われ
)
を
忘
(
わす
)
れてけわしい
坂道
(
さかみち
)
を
夢中
(
むちゅう
)
で
駆
(
か
)
け
下
(
お
)
りて、
白鳥
(
はくちょう
)
を
追
(
お
)
い
追
(
お
)
い
湖
(
みずうみ
)
の
方
(
ほう
)
へ
下
(
お
)
りて行きました。やっと
湖
(
みずうみ
)
のそばまで
来
(
き
)
ましたが、もう
白鳥
(
はくちょう
)
はどこへ行ったか
姿
(
すがた
)
は
見
(
み
)
えませんでした。
白い鳥
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
“湖”の意味
《名詞》
(みずうみ) 陸地に囲まれた水域のうち、巨大なもの。
(出典:Wiktionary)
“湖”の解説
湖(みずうみ、こ、en: lake)は、湖沼のうち比較的大きなもの。湖沼学や陸水学に基づく分類、水質、形成要因などについては湖沼も参照のこと。
(出典:Wikipedia)
湖
常用漢字
小3
部首:⽔
12画
“湖”を含む語句
江湖
湖水
西湖
琵琶湖
大湖
蕪湖
精進湖
湖畔
諏訪湖
洞庭湖
湖面
湖尻
浜名湖
宍道湖
巻菱湖
湖山
白柳秀湖
月湖
湖岸
泥湖
...