“石櫃”の読み方と例文
読み方割合
いしびつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
むウ、ではなにか、武田伊那丸のやつらが、穴山梅雪あなやまばいせつちとり、また湖水の底から宝物ほうもつ石櫃いしびつを取りだしたというのか。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
石櫃いしびつはかんぜんに湖心のそこへ沈めたけれど、伊那丸の身を何者かにうばわれては、あの宝物ほうもつも、永劫えいごうにこの湖から世にだす時節もなくなるわけだ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「もうおかくしもうしても、かなわぬところでござります。おっしゃるとおり、御旗みはた楯無たてなしの宝物は、石櫃いしびつにおさめて、このみずうみのそこに沈めてあるにそういありませぬ」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)