“みずうみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
71.4%
湖水28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山のみずうみにも、風がさわぐと、大きななみがたった。けれども、海にくらべると、まるで、おとなと子どものような、ちがいであった。
ラクダイ横町 (新字新仮名) / 岡本良雄(著)
それがこのごろになって、このみずうみ時々ときどきらしにまいりまして、そのたんびにわたくしどもの子供こども一人ひとりずつさらって行くのです。
田原藤太 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
波が動きをとめたので、湖水みずうみのように茫漠ぼうばくとひろがる月夜の海を、サト子は、のびたり縮んだりしながら、水音もたてずに洞のほうへ泳いで行った。
あなたも私も (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
城山のふもとにてく鐘雲に響きて、屋根瓦のこけ白きこの町のはてよりはてへともの哀しげなる音の漂う様はうお住まぬ湖水みずうみ真中ただなかに石一個投げ入れたるごとし。
源おじ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)