“泥湖”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
どろうみ75.0%
でいこ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それでも、泥湖どろうみの中の浮城うきしろは、寄手が近づけば、わっと反撥はんぱつする。死にもの狂いになって戦う。物を食っている兵よりも強いのだ。
茶漬三略 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
心なしか、暮れかけている泥湖どろうみの水の光も、孤城の影も、何となくじゃくとして、雨のを身に迫る湿しめっぽい風が蕭々しょうしょうと吹き渡っていた。
茶漬三略 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
秀吉の作戦は、その設計どおり、全面積約百八十八町歩にわたる渺茫びょうぼう泥湖でいこを作りあげていた。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)