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榮
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さか
ふりがな文庫
“
榮
(
さか
)” の例文
新字:
栄
「辻斬の曲者は、腕の良い人に斬りかけてあべこべにやられて死んでしまつたことにして、それで市が
榮
(
さか
)
えるぢやありませんか」
銭形平次捕物控:317 女辻斬
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
可愛
(
かはい
)
いこの
一族
(
いちぞく
)
は、
土手
(
どて
)
の
續
(
つゞ
)
くところ、
二里
(
にり
)
三里
(
さんり
)
、
蘆
(
あし
)
とともに
榮
(
さか
)
えて
居
(
ゐ
)
る
喜
(
よろこ
)
ぶべきことを、
日
(
ひ
)
ならず、やがて
發見
(
はつけん
)
した。——
房州
(
ばうしう
)
へ
行
(
ゆ
)
く
時
(
とき
)
である。
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
濱島君
(
はまじまくん
)
よ、
心豐
(
こゝろゆた
)
かにいよ/\
榮
(
さか
)
え
玉
(
たま
)
へ、
君
(
きみ
)
が
夫人
(
ふじん
)
と
愛兒
(
あいじ
)
の
御身
(
おんみ
)
は、
此
(
この
)
柳川
(
やながは
)
の
生命
(
いのち
)
にかけても
守護
(
しゆご
)
しまいらすべし。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
榮
(
さか
)
ゆる事天の
惠
(
めぐ
)
みとは
云乍
(
いひなが
)
ら一ツには大岡越前守殿の
明智
(
めいち
)
英斷
(
えいだん
)
に
依
(
よ
)
るものなりと
專
(
もつぱ
)
ら
當時
(
たうじ
)
人々
(
ひと/″\
)
噂
(
うはさ
)
をなせしとぞ
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
なほこの人の作に「武運長久」といふ題にて、『治まれる世にも忘れぬもののふの
八十
(
やそ
)
の
街
(
ちまた
)
のながくひさしも』『
八幡山
(
やはたやま
)
雲のはたても豐かにてとほく
榮
(
さか
)
ゆくもののふの道』
愛国歌小観
(旧字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
▼ もっと見る
イタリイは
古
(
ふる
)
い
時代
(
じだい
)
に
文化
(
ぶんか
)
の
榮
(
さか
)
えた
國
(
くに
)
でありますから、これ
等
(
ら
)
の
博物館
(
はくぶつかん
)
に
收
(
をさ
)
めてあるものには
秀
(
すぐ
)
れた
品
(
しな
)
が
多
(
おほ
)
く、とうてい
他
(
た
)
の
國々
(
くに/″\
)
では
見
(
み
)
られないものがたくさんあります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
しかして下界もしその心を自然の
据
(
す
)
うる
基
(
もとゐ
)
にとめてこれに從はゞその民
榮
(
さか
)
えむ 一四二—一四四
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
この
諸平
(
もろひら
)
のゐた
時分
(
じぶん
)
に、
近世
(
きんせい
)
でもっとも
名高
(
なだか
)
い
香川景樹
(
かがはかげき
)
といふ
歌人
(
かじん
)
が
京都
(
きようと
)
にゐました。
非常
(
ひじよう
)
に
上手
(
じようず
)
の
評判
(
ひようばん
)
があり、
門人
(
もんじん
)
も
多
(
おほ
)
く、その
一門
(
いちもん
)
は
榮
(
さか
)
えて
今
(
いま
)
までも
續
(
つゞ
)
いてゐるほどの
人
(
ひと
)
でありました。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
榮
(
さか
)
行くわが子幾人を彼は無慚に斃せしか!
イーリアス:03 イーリアス
(旧字旧仮名)
/
ホーマー
(著)
夏
(
なつ
)
なかの
榮
(
さか
)
えは
過
(
す
)
ぎぬ
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
豆
(
まめ
)
の
餅
(
もち
)
、
草餅
(
くさもち
)
、
砂糖餅
(
さたうもち
)
、
昆布
(
こんぶ
)
を
切込
(
きりこ
)
みたるなど
色々
(
いろ/\
)
の
餅
(
もち
)
を
搗
(
つ
)
き、
一番
(
いちばん
)
あとの
臼
(
うす
)
をトンと
搗
(
つ
)
く
時
(
とき
)
、
千貫
(
せんぐわん
)
萬貫
(
まんぐわん
)
、
萬々貫
(
まん/\ぐわん
)
、と
哄
(
どつ
)
と
喝采
(
はや
)
して、
恁
(
かく
)
て
市
(
いち
)
は
榮
(
さか
)
ゆるなりけり。
寸情風土記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
産
(
うま
)
せいよいよ
榮
(
さか
)
え行けるに母のお勝も大いに
安堵
(
あんど
)
し常に
念佛
(
ねんぶつ
)
三
昧
(
まい
)
の
道場
(
だうぢやう
)
に遊び
亡
(
な
)
き庄兵衞が
菩提
(
ぼだい
)
を
弔
(
とむら
)
ひ
慈悲
(
じひ
)
善根
(
ぜんこん
)
を事としたれば九十餘
歳
(
さい
)
の
長壽
(
ちやうじゆ
)
を
保
(
たも
)
ち
大往生
(
だいわうじやう
)
の
素懷
(
そくわい
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
『やあ、だん/″\と
目出度
(
めでた
)
い
事
(
こと
)
が
集
(
あつま
)
つて
來
(
き
)
ますな。
新造軍艦
(
しんざうぐんかん
)
は
獻納
(
けんなう
)
される、
海底戰鬪艇
(
かいていせんとうてい
)
は
現
(
あら
)
はれて
來
(
く
)
る、
日本海軍
(
につぽんかいぐん
)
益々
(
ます/\
)
榮
(
さか
)
え——。』と
快活
(
くわいくわつ
)
なる
面
(
おもて
)
を
擧
(
あ
)
げてニコと
笑
(
わら
)
ふ。
松島海軍大佐
(
まつしまかいぐんたいさ
)
も
微笑
(
びせう
)
を
帶
(
お
)
びて
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
バラ撒き、お小夜が一人水死したといふことで
市
(
いち
)
が
榮
(
さか
)
えましたよ
銭形平次捕物控:295 万両息子
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
辛
(
から
)
うじて
腕車
(
くるま
)
を
潛
(
くゞ
)
らしたれば、
網
(
あみ
)
の
目
(
め
)
にかゝつたやうに、
彼方
(
あなた
)
此方
(
こなた
)
を、
雀
(
すゞめ
)
がばら/\、
洞
(
ほら
)
に
蝙蝠
(
かうもり
)
の
居
(
ゐ
)
るやうだつた、と
車夫同士
(
くるまやどうし
)
語
(
かた
)
りなどして、しばらく
澁茶
(
しぶちや
)
に
市
(
いち
)
が
榮
(
さか
)
える。
雪の翼
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
以て
遣
(
つか
)
ひける故に一同
擧
(
こぞ
)
つて
出精
(
しゆつせい
)
なし
益々
(
ます/\
)
伊勢屋の
暖簾
(
のれん
)
富
(
とみ
)
榮
(
さか
)
えければ其久八が
赤心
(
せきしん
)
に
感
(
かん
)
じて養父五兵衞も
生
(
うま
)
れ
變
(
かは
)
りし如く
慈善
(
じぜん
)
の心を
發
(
おこ
)
し昔しの行ひを
恥
(
はぢ
)
己れは隱居して久八に
家督
(
かとく
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
滅
(
ほろ
)
びるといつて、
敢
(
あへ
)
て
此
(
こ
)
の
部落
(
ぶらく
)
が
無
(
な
)
くなるといふ
意味
(
いみ
)
ではない、
衰
(
おとろ
)
へるといふ
意味
(
いみ
)
ではない、
人
(
ひと
)
と
家
(
いへ
)
とは
榮
(
さか
)
えるので、
進歩
(
しんぽ
)
するので、
繁昌
(
はんじやう
)
するので、やがて
其
(
その
)
電柱
(
でんちう
)
は
眞直
(
まつすぐ
)
になり、
鋼線
(
はりがね
)
は
張
(
はり
)
を
持
(
も
)
ち
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
即
(
すなは
)
ち
人
(
ひと
)
と
家
(
いへ
)
とは、
榮
(
さか
)
えるので、
恁
(
かゝ
)
る
景色
(
けしき
)
の
俤
(
おもかげ
)
がなくならうとする、
其
(
そ
)
の
末路
(
まつろ
)
を
示
(
しめ
)
して、
滅亡
(
めつばう
)
の
兆
(
てう
)
を
表
(
あら
)
はすので、
詮
(
せん
)
ずるに、
蛇
(
へび
)
は
進
(
すゝ
)
んで
衣
(
ころも
)
を
脱
(
ぬ
)
ぎ、
蝉
(
せみ
)
は
榮
(
さか
)
えて
殼
(
から
)
を
棄
(
す
)
てる、
人
(
ひと
)
と
家
(
いへ
)
とが、
皆
(
みな
)
他
(
た
)
の
光榮
(
くわうえい
)
あり
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
榮
部首:⽊
14画
“榮”を含む語句
見榮
光榮
榮螺
榮華
榮耀
榮枯
榮譽
榮燿
繁榮
虚榮
夕榮
事榮
彌榮
榮喜
虚榮坊
虚榮心
榮辱
氣榮
正榮尼
白榮
...