学者がくしゃ)” の例文
このおはなしは結局けっきょく学者がくしゃのアラムハラドがある日自分のじゅくでまたある日山の雨の中でちらっとかんじた不思議ふしぎ着物きものについてであります。
この土地とちのものではありませんが、みんなの気持きもちは、よくわかっています。お役人やくにんや、金持かねもちや、学者がくしゃは、自分じぶんらの仲間なかまでない。
托児所のある村 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それで、多くの学者がくしゃたちが集って、いろんな面白おもしろあそびごとを考えだしては王子にすすめました。すると王子はこうこたえました。
強い賢い王様の話 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
父上ちちうえは、りっぱな学者がくしゃだった。そのをひいたおまえが、勉強べんきょうはだいきらいだなんていって、はずかしいとおもわぬか。
学問がくもんてることはおもいもよらないので、せめてりっぱな子供こどもんで、その子を先祖せんぞけないえらい学者がくしゃ仕立したてたいとおもちました。
葛の葉狐 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
ところが、こんど、寒い北の国から、ひとりの学者がくしゃが、そういうあつい国へ、そんなつもりではなく出てきました。
「お祖父じいさんのいうことが本当ほんとうなんだろう。あの人はたいへん学者がくしゃだ。音楽のことはなんでも知っている。ところがおれは、音楽のことはあまり知らないんだ。」
ジャン・クリストフ (新字新仮名) / ロマン・ロラン(著)
お人よしのホールは数字すうじをかきこんだ紙を見ただけで、このへんなきゃくが、おかみさんの言うとおり、学者がくしゃなのだと思いこみ、すっかり安心してしまったのである。
学者がくしゃは、いつか三にんおとこたちが、いくねんのちになって、しかもうちそろって、かぎをちながら自分じぶんたずねてきたことをおもしました。
三つのかぎ (新字新仮名) / 小川未明(著)
ともちかけて、いろいろな学者がくしゃたちのちからを、それとなくためしてみましたが、あまりすぐれたひとはみあたりませんでした。
この人の何代なんだいまえ先祖せんぞ阿倍あべ仲麻呂なかまろという名高なだか学者がくしゃで、シナへわたって、こうの学者がくしゃたちの中にまじってもちっともけをとらなかった人です。
葛の葉狐 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
ひどい近眼鏡きんがんきょうをかけ、長靴ながぐつをはいた学者がくしゃらしい人が、手帳てちょうに何かせわしそうに書きつけながら、つるはしをふりあげたり、スコップをつかったりしている
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
その時のぼくの先生せんせいのオリバー教授きょうじゅというのは、じつに根性こんじょうのまがった男で、学者がくしゃのくせに学問がくもん実験じっけんに身を入れないで、世間せけんのひょうばんや名声めいせいばかりに気をとられているのだ。
画家がかが、托児所たくじしょ小屋こやをとりいれて、新緑しんりょく木立こだち写生しゃせいしていました。役人やくにんや、学者がくしゃの一こうが、そのそばをとおりかかりました。
托児所のある村 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ちょうどそのとき、このお屋敷やしきにその時分じぶん学者がくしゃ名高なだかかった大江匡房おおえのまさふさという人が来合きあわせていて、やはり感心かんしんしていていましたが、かえりがけに一言ひとこと
八幡太郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
しかし、せっかくできかかったものをやめてしまうのは、学者がくしゃのふめいよだというので、二、三にんのものは、淀川よどがわふねをうかべて、じっけんをつづけました。
汽車やその学者がくしゃや天の川や、みんないっしょにぽかっと光って、しいんとなくなって、ぽかっとともってまたなくなって、そしてその一つがぽかっとともると、あらゆるひろ世界せかいががらんとひらけ
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
「もう、りかえしのつかない大昔おおむかしのことだ。すくなくも三百ねんは、その時分じぶんからたっていよう……。」と、学者がくしゃは、こたえたのであります。
三つのかぎ (新字新仮名) / 小川未明(著)
匡房まさふさがこんなことをいっていました。なにもわからない学者がくしゃのくせに、生意気なまいきではありませんか。」
八幡太郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
学者がくしゃのアラムハラドはある年十一人の子を教えておりました。
学者がくしゃによって、三にんているまえで、そのはこひらかれました。なかには、ただ一まいいたかみがはいっていたのです。
三つのかぎ (新字新仮名) / 小川未明(著)
道満どうまんはそのときまで日本にっぽん一の学者がくしゃで、天文てんもんうらないの名人めいじんという評判ひょうばんでしたが、こんどは天子てんしさまの御病気ごびょうきなおすことができないで、その手柄てがら子供こどもられてしまったのですから
葛の葉狐 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
それを学者がくしゃがしらべて、およそ二万年まんねんまえ人間にんげんほねで、まだわかい二十さい前後ぜんごおんならしいが、たぶんなみにただよって、きし死体したいがついたものだろう。
アパートで聞いた話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「おなじ、金属きんぞくつくられたであろうに、どうして、この一つだけが、くさらなかったのでしょう。」と、役場やくば書記しょきは、学者がくしゃにむかってたずねました。
うずめられた鏡 (新字新仮名) / 小川未明(著)
学者がくしゃは、みやこかえるため汽車きしゃっていました。あざみのはならさないようにと、帽子ぼうしにさしていたが、まどによりかかっているうちに居眠いねむりをしました。
なまずとあざみの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
学者がくしゃ学問がくもんのためにというので、書記しょきこころをうごかせられたらしく、熱心ねっしんきまわってくれるのです。そのかいあって、ついにむら発掘はっくつをゆるしました。
うずめられた鏡 (新字新仮名) / 小川未明(著)
学者がくしゃは、そのはな帽子ぼうしにさしました。もっとこのあたりをたずねたら、あたらしい、不思議ふしぎ植物しょくぶつ発見はっけんされないものでもないと、をさらにしてあるいていました。
なまずとあざみの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
しかし、ちの先生せんせいのいったことは、かならずしもただしくなかったことは、ずっとのちになってから、吉雄よしお有名ゆうめいなすぐれた学者がくしゃになったのでわかりました。
ある日の先生と子供 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それは、みつばちが、先刻せんこくいった学者がくしゃたちの一こうであります。そのうちしろ洋服ようふくて、眼鏡めがねをかけた一人ひとりは、とこなつのはないているまえあゆりました。
公園の花と毒蛾 (新字新仮名) / 小川未明(著)
また、かれらのなかには、まれには、学者がくしゃのおちぶれも、まじっていますので、およびもつかない天界てんかいのことや、または吉凶きっきょう予言よげんみたいなことまでももうしあげます。
珍しい酒もり (新字新仮名) / 小川未明(著)
学者がくしゃが、いけのほとりにって、こころありげに、よくあたりの景色けしきをながめていると、学者がくしゃ案内あんないした役場やくばわか書記しょきが、かたわらで、伝説でんせつめいたことをかせました。
うずめられた鏡 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「なにか、あたらしい発見はっけんをして、博士はくしになろう。」と、学者がくしゃ希望きぼうえていました。
なまずとあざみの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
このことを、あるとしわか医者いしゃきました。その医者いしゃ学者がくしゃでありました。そして、あまり世間せけんにはかおさず、いっしょうけんめいに研究けんきゅうをしているまじめなひとでありました。
笑わない娘 (新字新仮名) / 小川未明(著)
毒蛾どくがですとも、昨夜さくや、ついこのベンチにこしをかけていたおとこが、あのされたのです。そして、病気びょうきになったというので、やはり学者がくしゃが、今日きょうこの公園こうえんにきて、さがしています。
公園の花と毒蛾 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「いま、ぼく学者がくしゃにあってきたのだよ。」と、信吉しんきち得意とくいになって
銀河の下の町 (新字新仮名) / 小川未明(著)