トップ
>
鼠
>
ねづみ
ふりがな文庫
“
鼠
(
ねづみ
)” の例文
するとある
時
(
とき
)
、ライオンが
猟人
(
かりうど
)
に
捕
(
つかま
)
つて
縛
(
しば
)
られたとこへ
例
(
れい
)
の
鼠
(
ねづみ
)
が
来
(
き
)
て「おぢさん、
待
(
ま
)
つといで」と
言
(
い
)
つて
縛
(
しば
)
つた
縄
(
なわ
)
を
噛切
(
かみき
)
つてやりました。
コドモノスケッチ帖:動物園にて
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
『
一六
(
いちろく
)
、
三五
(
さんご
)
の
采粒
(
さいつぶ
)
かの、はい、ござります。』と
隅
(
すみ
)
の
壁
(
かべ
)
へ
押着
(
おつゝ
)
けた、
薬箪笥
(
くすりだんす
)
の
古
(
ふる
)
びたやうな
抽斗
(
ひきだし
)
を
開
(
あ
)
けると、
鼠
(
ねづみ
)
の
屎
(
ふん
)
が、ぱら/\
溢
(
こぼ
)
れる。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
其頃
(
そのころ
)
武内
(
たけのうち
)
は
富士見町
(
ふじみちやう
)
の
薄闇
(
うすぐら
)
い
長屋
(
ながや
)
の
鼠
(
ねづみ
)
の
巣
(
す
)
見たやうな
中
(
うち
)
に
燻
(
くすぶ
)
つて
居
(
ゐ
)
ながら
太平楽
(
たいへいらく
)
を
抒
(
なら
)
べる元気が
凡
(
ぼん
)
でなかつた
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
嘗
(
かつ
)
て
此麽
(
こんな
)
事
(
こと
)
をしたことはないのですが、
兄
(
にい
)
さんの
拉典語
(
ラテンご
)
の
文典
(
ぶんてん
)
に、『
鼠
(
ねずみ
)
は——
鼠
(
ねづみ
)
の——
鼠
(
ねずみ
)
に—
鼠
(
ねずみ
)
を——おゥ
鼠
(
ねず
)
ちやん!』と
書
(
か
)
いてあつたのを
覺
(
おぼ
)
えて
居
(
ゐ
)
ましたから
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
用心口
(
ようじんぐち
)
を
鎖
(
さ
)
してお
寢間
(
ねま
)
へ
戻
(
もど
)
り
給
(
たま
)
ひしが
再度
(
ふたゝび
)
立
(
た
)
つてお
菓子戸棚
(
くわしとだな
)
のびすけつとの
瓶
(
びん
)
とり
出
(
いだ
)
し、お
鼻紙
(
はながみ
)
の
上
(
うへ
)
へ
明
(
あ
)
けて
押
(
おし
)
ひねり、
雪灯
(
ぼんぼり
)
を
片手
(
かたて
)
に
縁
(
ゑん
)
へ
出
(
いづ
)
れば
天井
(
てんぜう
)
の
鼠
(
ねづみ
)
がた/\と
荒
(
あ
)
れて
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
夫れ
台所
(
だいどころ
)
に於ける
鼠
(
ねづみ
)
の
勢力
(
せいりよく
)
の
法外
(
はふぐわい
)
なる
飯焚男
(
めしたきをとこ
)
が
升落
(
ますおと
)
しの
計略
(
けいりやく
)
も更に
討滅
(
たうめつ
)
しがたきを思へば、
社会問題
(
しやくわいもんだい
)
に
耳
(
みゝ
)
傾
(
かたむ
)
くる人いかで此
一町内
(
いつちやうない
)
百「ダース」の
文学者
(
ぶんがくしや
)
を
等閑
(
なほざり
)
にするを
得
(
う
)
べき。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
馬鹿
(
ばか
)
な事を
云
(
い
)
ふな、
手前
(
てめえ
)
は
江戸
(
えど
)
ツ
子
(
こ
)
ぢやアねえぞ、十一の
時
(
とき
)
三
州
(
しう
)
西尾
(
にしを
)
の
在
(
ざい
)
から
親父
(
おやぢ
)
が手を引いて
家
(
うち
)
へ
連
(
つ
)
れて
来
(
き
)
て、
何卒
(
どうぞ
)
置いてくれと
頼
(
たの
)
まれる時、
己
(
おれ
)
が
鼠
(
ねづみ
)
半切
(
はんぎれ
)
へ
狂歌
(
きやうか
)
を書いて
遣
(
や
)
つたツけ
にゆう
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
そこで、歴史にあつた事件は、必らず僕等の心にも起つて居るので——エメルソンの『歴史論』には、
鼠
(
ねづみ
)
の寄り合ひを記録してないのは、歴史の本分を忘れて居るのだとまで云つてある。
神秘的半獣主義
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
「ふうむ。
鼠
(
ねづみ
)
の穴はこれだな」
つづれ烏羽玉
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
鼠
(
ねづみ
)
が「おぢさんわたいのやうな
小
(
ち
)
いさなものをいぢめたつてあなたの
手柄
(
てがら
)
にもなりますまい」つて
言
(
い
)
つたらライオンは「ハヽヽヽなるほどさうだ」つて
許
(
ゆる
)
してやつた。
コドモノスケッチ帖:動物園にて
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
天井
(
てんじやう
)
の
鼠
(
ねづみ
)
があれ
御覽
(
ごらん
)
、と
指
(
ゆび
)
をさすに、
筆
(
ふで
)
やの
女房
(
つま
)
を
始
(
はじ
)
めとして
座
(
ざ
)
にある
者
(
もの
)
みな
笑
(
わら
)
ひころげぬ。
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
つていふ
噺
(
はなし
)
を
思出
(
おもひだ
)
して「おぢさん、ライオンは
馴
(
なれ
)
たら
鼠
(
ねづみ
)
でも
喰
(
く
)
ひませんか」と
動物園
(
どうぶつゑん
)
のおぢさんに
聞
(
き
)
きました。すると、おぢさんの
答
(
こたへ
)
はこうでした「すぐ
喰
(
く
)
つちまふ」
コドモノスケッチ帖:動物園にて
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
も
只
(
たゞ
)
には
聞
(
き
)
かず
鼠
(
ねづみ
)
の
荒
(
あ
)
れにも
耳
(
みゝ
)
そばだてつ
疑心
(
ぎしん
)
は
暗鬼
(
あんき
)
を
生
(
しやう
)
ずる
奧
(
おく
)
の
間
(
ま
)
に
其人
(
そのひと
)
現在
(
げんざい
)
坐
(
ざ
)
すを
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
まち人恋ふる
鼠
(
ねづみ
)
なき格子の
咒文
(
じゆもん
)
、別れの
背中
(
せな
)
に手加減の
秘密
(
おく
)
まで、唯おもしろく聞なされて、
廓
(
くるわ
)
ことばを町にいふまで去りとは
耻
(
はづ
)
かしからず思へるも
哀
(
あはれ
)
なり、年はやうやう数への十四
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
私
(
わたし
)
が
戻
(
もど
)
りましたからは
御心配
(
ごしんぱい
)
なくお
就蓐
(
やすみ
)
下
(
くだ
)
されと
洒然
(
さつぱり
)
といひて
隣
(
となり
)
の
妻
(
つま
)
を
歸
(
かへ
)
しやり、
一人
(
ひとり
)
淋
(
さび
)
しく
洋燈
(
らんぷ
)
の
光
(
あか
)
りに
烟草
(
たばこ
)
を
吸
(
す
)
ひて、
忌々
(
いま/\
)
しき
土産
(
みやげ
)
の
折
(
をり
)
は
鼠
(
ねづみ
)
も
喰
(
く
)
べよとこぐ
繩
(
なは
)
のまゝ
勝手元
(
かつてもと
)
に
投出
(
なげいだ
)
し
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
今日此頃
(
けふこのごろ
)
の
全盛
(
ぜんせい
)
に
父母
(
ふぼ
)
への
孝養
(
こうよう
)
うらやましく、お
職
(
しよく
)
を
徹
(
とほ
)
す
姉
(
あね
)
が
身
(
み
)
の、
憂
(
う
)
いの
愁
(
つ
)
らいの
數
(
かず
)
も
知
(
し
)
らねば、まち
人
(
びと
)
戀
(
こ
)
ふる
鼠
(
ねづみ
)
なき
格子
(
かうし
)
の
呪文
(
じゆもん
)
、
別
(
わか
)
れの
背中
(
せな
)
に
手加减
(
てかげん
)
の
秘密
(
おく
)
まで、
唯
(
たゞ
)
おもしろく
聞
(
きゝ
)
なされて
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
“鼠”の意味
《名詞》
ねずみ。
(出典:Wiktionary)
“鼠(ネズミ)”の解説
ネズミ(鼠)は、哺乳類ネズミ目(齧歯目)の数科の総称である。ハツカネズミ、ドブネズミ(ペットとしてはファンシーラット)など、1300種あるいは1065-1800種が含まれ、一大グループを形成している。英語では大型のものを「Rat」、小型のものを「Mouse」と呼ぶ。
(出典:Wikipedia)
鼠
漢検準1級
部首:⿏
13画
“鼠”を含む語句
鼠色
溝鼠
田鼠
鼠麹草
海鼠
鼯鼠
鼹鼠
栗鼠
野鼠
藍鼠
木鼠
鼠鳴
南京鼠
白鼠
鼠賊
土鼠
銀鼠
銀鼠色
二十日鼠
鼬鼠
...