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鳥屋
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とりや
ふりがな文庫
“
鳥屋
(
とりや
)” の例文
「
鳥屋
(
とりや
)
さん、どうか
私
(
わたし
)
に
珍
(
めずら
)
しい
鶏
(
とり
)
を
売
(
う
)
ってくれないか。この
前
(
まえ
)
、この
店
(
みせ
)
で
買
(
か
)
って
帰
(
かえ
)
った
鶏
(
とり
)
はありふれた
鶏
(
とり
)
で、
珍
(
めずら
)
しくもなんともない。」
金持ちと鶏
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
何
(
ど
)
うもさうらしい、
翼
(
はね
)
の
生
(
は
)
へたうつくしい
人
(
ひと
)
は
何
(
ど
)
うも
母様
(
おつかさん
)
であるらしい。もう
鳥屋
(
とりや
)
には、
行
(
ゆ
)
くまい、わけてもこの
恐
(
こは
)
い
処
(
ところ
)
へと、
其後
(
そののち
)
ふつゝり。
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
夫婦
(
ふうふ
)
は
困
(
こま
)
つてしまひました。そして、
鳥屋
(
とりや
)
へもつて
行
(
い
)
つて
賣
(
う
)
りました、けれどそれが
運
(
うん
)
の
盡
(
つ
)
きでした。その
嘴
(
くち
)
からの
言葉
(
ことば
)
で、とうとう
二人
(
ふたり
)
は
捕
(
つかま
)
つて、
暗
(
くら
)
い
暗
(
くら
)
い
牢獄
(
ろうごく
)
のなかへ
投
(
な
)
げこまれました。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
鳥屋
(
とりや
)
の
硝子
(
ガラス
)
も
日
(
ひ
)
に
光
(
ひか
)
る。
とんぼの眼玉
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
「へい、へい、お
珍
(
めずら
)
しいということにかけては、どこへ
出
(
だ
)
したって
恥
(
は
)
ずかしいことはありません。」と、
鳥屋
(
とりや
)
の
主人
(
しゅじん
)
は
答
(
こた
)
えました。
金持ちと鶏
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
も一つ
可笑
(
をかし
)
な
話
(
はなし
)
がある。
鳥屋
(
とりや
)
のお
客
(
きやく
)
が
歸
(
かへ
)
る
時
(
とき
)
に、
娘
(
むすめ
)
が、「こんだいつ
被入
(
いらつしや
)
るの。」と
言
(
い
)
ふと、
女房
(
かみさん
)
が
又
(
また
)
うツかり、「お
近
(
ちか
)
い
内
(
うち
)
——」と
送
(
おく
)
り
出
(
だ
)
す。
廓そだち
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
三
度
(
ど
)
めにいったのは、
鳥屋
(
とりや
)
でありました。そこへいっても、
彼女
(
かのじょ
)
はよく
働
(
はたら
)
きました。
鳥
(
とり
)
に
餌
(
え
)
をやったり、いろいろ
鳥
(
とり
)
の
世話
(
せわ
)
をしました。
ちょうと三つの石
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
而
(
さう
)
して、まあ
或
(
あ
)
る
處
(
ところ
)
へ、
然
(
しか
)
るべき
家
(
うち
)
を
借
(
か
)
り
込
(
こ
)
むで、
庭
(
には
)
には
燈籠
(
とうろう
)
なり、
手水鉢
(
てうづばち
)
も、
一寸
(
ちよつと
)
したものがあらうといふ、
一寸
(
ちよつと
)
氣取
(
きど
)
つた
鳥屋
(
とりや
)
といふ
事
(
こと
)
に
話
(
はなし
)
が
定
(
きま
)
つた。
廓そだち
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
いつも、
学校
(
がっこう
)
の
帰
(
かえ
)
りに、
鳥屋
(
とりや
)
の
前
(
まえ
)
に
立
(
た
)
って、いろいろの
鳥
(
とり
)
を
見
(
み
)
るので、よく
顔
(
かお
)
を
知
(
し
)
っているおじさんに、きいてみようと
思
(
おも
)
ったのでした。
山へ帰ったやまがら
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
小屋
(
こや
)
を
出
(
で
)
て二
町
(
ちやう
)
ばかり
行
(
ゆ
)
くと
直
(
すぐ
)
坂
(
さか
)
があつて、
坂
(
さか
)
の
下口
(
おりくち
)
に
一軒
(
いつけん
)
鳥屋
(
とりや
)
があるので、
樹蔭
(
こかげ
)
も
何
(
なん
)
にもない、お
天気
(
てんき
)
のいゝ
時
(
とき
)
あかるい/\
小
(
ちひ
)
さな
店
(
みせ
)
で、
町家
(
まちや
)
の
軒
(
のき
)
ならびにあつた。
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
鳥屋
(
とりや
)
さん、ほんとうに
珍
(
めずら
)
しい
鶏
(
とり
)
だね。」と、
金持
(
かねも
)
ちは
喜
(
よろこ
)
びに
喜
(
よろこ
)
びながら
問
(
と
)
いました。
友
(
とも
)
だちに
見
(
み
)
せて、ひとつ
驚
(
おどろ
)
かしてやろうと
思
(
おも
)
ったからです。
金持ちと鶏
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
汝
(
なんぢ
)
の
心
(
こゝろ
)
に
可
(
よ
)
しと
思
(
おも
)
はば
予
(
よ
)
も
其
(
それ
)
にて
可
(
よ
)
し、」と
幼君
(
えうくん
)
も
滿足
(
まんぞく
)
して
見
(
み
)
え
給
(
たま
)
へば、「
然
(
しか
)
らば
國中
(
こくちう
)
の
鳥屋
(
とりや
)
に
申附
(
まをしつ
)
けあらゆる
小鳥
(
ことり
)
を
才覺
(
さいかく
)
いたして
早
(
はや
)
御慰
(
おなぐさみ
)
に
備
(
そな
)
へ
奉
(
たてまつ
)
らむ、」と
勇立
(
いさみた
)
てば
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
鳥屋
(
とりや
)
の
前
(
まえ
)
に、
二人
(
ふたり
)
の
学生
(
がくせい
)
が
立
(
た
)
って、ちょっとその
有
(
あ
)
り
様
(
さま
)
を
見
(
み
)
てゆきすぎました。
子供
(
こども
)
は、「なんというむごたらしいことだろう。」と、
思
(
おも
)
いました。
あらしの前の木と鳥の会話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
牛込
(
うしごめ
)
の
方
(
はう
)
へは、
隨分
(
ずゐぶん
)
しばらく
不沙汰
(
ぶさた
)
をして
居
(
ゐ
)
た。しばらくと
言
(
い
)
ふが
幾年
(
いくねん
)
かに
成
(
な
)
る。このあひだ、
水上
(
みなかみ
)
さんに
誘
(
さそ
)
はれて、
神樂坂
(
かぐらざか
)
の
川鐵
(
かはてつ
)
(
鳥屋
(
とりや
)
)へ、
晩御飯
(
ばんごはん
)
を
食
(
た
)
べに
出向
(
でむ
)
いた。
春着
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「いつか、
鳥屋
(
とりや
)
のおじいさんが、からすの
子供
(
こども
)
を
上手
(
じょうず
)
に
飼
(
か
)
うとおもしろいといったよ。」と、
一人
(
ひとり
)
がいいました。
高い木とからす
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
で、とても
鳥屋
(
とりや
)
には
居
(
ゐ
)
ないものとあきらめたが、
何
(
ど
)
うしても
見
(
み
)
たくツてならないので、また
母様
(
おつかさん
)
にねだつて
聞
(
き
)
いた。
何処
(
どこ
)
に
居
(
ゐ
)
るの、
翼
(
はね
)
の
生
(
は
)
へたうつくしい
人
(
ひと
)
は
何処
(
どこ
)
に
居
(
ゐ
)
るのツて。
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「きょう、
秀公
(
ひでこう
)
といっしょに
帰
(
かえ
)
ったら、
鳥屋
(
とりや
)
の
前
(
まえ
)
で、いろいろの
鳥
(
とり
)
が
鳴
(
な
)
いているのを
見
(
み
)
て、ああ、うそが、
琴
(
こと
)
を
弾
(
だん
)
じているといったんだよ。」と
話
(
はな
)
しました。
二少年の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
何
(
なに
)
をしよう、
彼
(
かに
)
をしようと
云
(
い
)
ふのが、
金主
(
きんしゆ
)
、
誰彼
(
たれかれ
)
の
發案
(
さうだん
)
で、
鳥屋
(
とりや
)
をする
事
(
こと
)
になつた。
廓そだち
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「あの
後
(
のち
)
は、
町
(
まち
)
の
鳥屋
(
とりや
)
でも、あんな
鳥
(
とり
)
を二
度
(
ど
)
と
見
(
み
)
たことがない。なんという
名
(
な
)
の
鳥
(
とり
)
だったろうな。」
心の芽
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
かごから
脱
(
ぬ
)
け
出
(
だ
)
して、
自由
(
じゆう
)
となったのは、たまたま一
羽
(
わ
)
だけであって、あの
鳥屋
(
とりや
)
に、また
多
(
おお
)
くの
家庭
(
かてい
)
に、たくさんの
鳥
(
とり
)
が、
狭
(
せま
)
いかごの
中
(
なか
)
にいれられているけれど、そして
自由
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「そうだ、
僕
(
ぼく
)
、
鳥屋
(
とりや
)
のおじさんに、きいてみよう。」と、
英
(
ひで
)
ちゃんが、いいました。
山へ帰ったやまがら
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
鳥屋
(
とりや
)
のかみさんは、さっそく、
店
(
みせ
)
さきへ
出
(
で
)
てきたが、
価
(
あたい
)
は、あまり
安
(
やす
)
くなかった。しかし、一
度
(
ど
)
買
(
か
)
おうと
思
(
おも
)
った
心
(
こころ
)
は、すこしくらいのことで、また、やめる
気
(
き
)
にもなれなかったのです。
自由
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
街
(
まち
)
の
鳥屋
(
とりや
)
の
前
(
まえ
)
を
通
(
とお
)
ったとき、なんという
鳥
(
とり
)
か
知
(
し
)
らないけれど、
小鳥
(
ことり
)
にしては
大
(
おお
)
きい、ちょうど
小
(
ちい
)
さいはとのような
形
(
かたち
)
をした
鳥
(
とり
)
が、かごの
中
(
なか
)
にいれられて、きゅうくつそうに、じっとしていました。
自由
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
子供
(
こども
)
は、
街
(
まち
)
を
歩
(
ある
)
いていますと、
鳥屋
(
とりや
)
がありました。
大
(
おお
)
きな
台
(
だい
)
の
上
(
うえ
)
で、
男
(
おとこ
)
が、三
人
(
にん
)
も
並
(
なら
)
んで、ぴかぴか
光
(
ひか
)
る
庖丁
(
ほうちょう
)
で
鶏
(
とり
)
の
肉
(
にく
)
を
裂
(
さ
)
き、
骨
(
ほね
)
をたたき
折
(
お
)
っていました。
真
(
ま
)
っ
赤
(
か
)
な
血
(
ち
)
が、
台
(
だい
)
の
上
(
うえ
)
に
流
(
なが
)
れていました。
あらしの前の木と鳥の会話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「ええ、
鳥屋
(
とりや
)
へいって、
買
(
か
)
ってきてあげますよ。」
僕がかわいがるから
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
鳥屋
(
とりや
)
の
前
(
まえ
)
に
立
(
た
)
ったらば
赤い鳥
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
鳥屋
(
とりや
)
の
前
(
まえ
)
に
立
(
た
)
ったらば
赤い鳥
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
鳥
常用漢字
小2
部首:⿃
11画
屋
常用漢字
小3
部首:⼫
9画
“鳥屋”で始まる語句
鳥屋場
鳥屋尾
鳥屋野