鳥屋とりや)” の例文
鳥屋とりやさん、どうかわたしめずらしいとりってくれないか。このまえ、このみせってかえったとりはありふれたとりで、めずらしくもなんともない。」
金持ちと鶏 (新字新仮名) / 小川未明(著)
うもさうらしい、はねへたうつくしいひとうも母様おつかさんであるらしい。もう鳥屋とりやには、くまい、わけてもこのこはところへと、其後そののちふつゝり。
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
夫婦ふうふこまつてしまひました。そして、鳥屋とりやへもつてつてりました、けれどそれがうんきでした。そのくちからの言葉ことばで、とうとう二人ふたりつかまつて、くらくら牢獄ろうごくのなかへげこまれました。
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
鳥屋とりや硝子ガラスひかる。
とんぼの眼玉 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
「へい、へい、おめずらしいということにかけては、どこへしたってずかしいことはありません。」と、鳥屋とりや主人しゅじんこたえました。
金持ちと鶏 (新字新仮名) / 小川未明(著)
も一つ可笑をかしはなしがある。鳥屋とりやのおきやくかへときに、むすめが、「こんだいつ被入いらつしやるの。」とふと、女房かみさんまたうツかり、「おちかうち——」とおくす。
廓そだち (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
めにいったのは、鳥屋とりやでありました。そこへいっても、彼女かのじょはよくはたらきました。とりをやったり、いろいろとり世話せわをしました。
ちょうと三つの石 (新字新仮名) / 小川未明(著)
さうして、まあところへ、しかるべきうちむで、にはには燈籠とうろうなり、手水鉢てうづばちも、一寸ちよつとしたものがあらうといふ、一寸ちよつと氣取きどつた鳥屋とりやといふことはなしきまつた。
廓そだち (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
いつも、学校がっこうかえりに、鳥屋とりやまえって、いろいろのとりるので、よくかおっているおじさんに、きいてみようとおもったのでした。
山へ帰ったやまがら (新字新仮名) / 小川未明(著)
小屋こやて二ちやうばかりくとすぐさかがあつて、さか下口おりくち一軒いつけん鳥屋とりやがあるので、樹蔭こかげなんにもない、お天気てんきのいゝときあかるい/\ちひさなみせで、町家まちやのきならびにあつた。
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
鳥屋とりやさん、ほんとうにめずらしいとりだね。」と、金持かねもちはよろこびによろこびながらいました。ともだちにせて、ひとつおどろかしてやろうとおもったからです。
金持ちと鶏 (新字新仮名) / 小川未明(著)
なんぢこゝろしとおもはばそれにてし、」と幼君えうくん滿足まんぞくしてたまへば、「しからば國中こくちう鳥屋とりや申附まをしつけあらゆる小鳥ことり才覺さいかくいたしてはや御慰おなぐさみそなたてまつらむ、」と勇立いさみたてば
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
鳥屋とりやまえに、二人ふたり学生がくせいって、ちょっとそのさまてゆきすぎました。子供こどもは、「なんというむごたらしいことだろう。」と、おもいました。
あらしの前の木と鳥の会話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
牛込うしごめはうへは、隨分ずゐぶんしばらく不沙汰ぶさたをしてた。しばらくとふが幾年いくねんかにる。このあひだ、水上みなかみさんにさそはれて、神樂坂かぐらざか川鐵かはてつ鳥屋とりや)へ、晩御飯ばんごはんべに出向でむいた。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「いつか、鳥屋とりやのおじいさんが、からすの子供こども上手じょうずうとおもしろいといったよ。」と、一人ひとりがいいました。
高い木とからす (新字新仮名) / 小川未明(著)
で、とても鳥屋とりやにはないものとあきらめたが、うしてもたくツてならないので、また母様おつかさんにねだつていた。何処どこるの、はねへたうつくしいひと何処どこるのツて。
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「きょう、秀公ひでこうといっしょにかえったら、鳥屋とりやまえで、いろいろのとりいているのをて、ああ、うそが、ことだんじているといったんだよ。」とはなしました。
二少年の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
なにをしよう、かにをしようとふのが、金主きんしゆ誰彼たれかれ發案さうだんで、鳥屋とりやをすることになつた。
廓そだち (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「あののちは、まち鳥屋とりやでも、あんなとりを二たことがない。なんというとりだったろうな。」
心の芽 (新字新仮名) / 小川未明(著)
かごからして、自由じゆうとなったのは、たまたま一だけであって、あの鳥屋とりやに、またおおくの家庭かていに、たくさんのとりが、せまいかごのなかにいれられているけれど、そして
自由 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「そうだ、ぼく鳥屋とりやのおじさんに、きいてみよう。」と、ひでちゃんが、いいました。
山へ帰ったやまがら (新字新仮名) / 小川未明(著)
鳥屋とりやのかみさんは、さっそく、みせさきへてきたが、あたいは、あまりやすくなかった。しかし、一おうとおもったこころは、すこしくらいのことで、また、やめるにもなれなかったのです。
自由 (新字新仮名) / 小川未明(著)
まち鳥屋とりやまえとおったとき、なんというとりらないけれど、小鳥ことりにしてはおおきい、ちょうどちいさいはとのようなかたちをしたとりが、かごのなかにいれられて、きゅうくつそうに、じっとしていました。
自由 (新字新仮名) / 小川未明(著)
子供こどもは、まちあるいていますと、鳥屋とりやがありました。おおきなだいうえで、おとこが、三にんならんで、ぴかぴかひか庖丁ほうちょうとりにくき、ほねをたたきっていました。が、だいうえながれていました。
あらしの前の木と鳥の会話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「ええ、鳥屋とりやへいって、ってきてあげますよ。」
僕がかわいがるから (新字新仮名) / 小川未明(著)
鳥屋とりやまえったらば
赤い鳥 (新字新仮名) / 小川未明(著)
鳥屋とりやまえったらば
赤い鳥 (新字新仮名) / 小川未明(著)