解釋かいしやく)” の例文
新字:解釈
解釋かいしやくしたとき御米およねおそろしいつみをかした惡人あくにんおのれ見傚みなさないわけかなかつた。さうしておもはざる徳義上とくぎじやう苛責かしやく人知ひとしれずけた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
同時代どうじだい解釋かいしやくくだされたのである、すこしく考古趣味かうこしゆみいうするものは、へんだなとおもはざるをないのであるが、それにはまたそれだけの理由りゆうる。
すら/\と解釋かいしやくする力が自分にあるかと考へて見たが、その問題を解かぬうちに、心持ちのいゝ眠りにおちてしまつた。
すなはわたしふばけものは、餘程よほど範圍はんゐひろ解釋かいしやくであつて、世間せけん所謂いはゆる化物ばけものは一の分科ぶんくわぎないこととなるのである。
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
まへしるしたジャマイカ地震ぢしんならびにリスボン地震ぢしんける地割ぢわれの開閉かいへいは、北條小學校ほうじようしようがつこうおこつたような現象げんしようきはめて大規模おほきぼおこつたものとすれば解釋かいしやくがつくようにおもふ。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
古今集こきんしゆうびとらずのうたすなはちさき解釋かいしやくしたようなものにあるといふふうにかんがされました。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
めたといふよりもかれ果敢はかないひがんだこゝろにはさう判斷はんだんするよりほかなにもなかつたのである。かれこゝろ只管ひたすら自分じぶん悲慘みじめ方面はうめん解釋かいしやくしてればそれでんでるのであつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
哲學的てつがくてき解釋かいしやくすれば、進歩的頭腦しんぽてきづなうであり、藝者げいしやにいはせると、女文士をんなぶんしつて道樂氣だうらくきおほいものね、であり、醫學的いがくてき考察かうさつすれば、をつと年齡ねんれいわかさによる生理的現象せいりてきげんしようであり、またこれを
さうしてそれよりもなほ彼女かのぢよにとつておそろしいことは、一人前にんまへになつた子供こどもが、どんなふう母親はゝおやのその祕密ひみつ解釋かいしやくし、そしてどんなさばきをそれにあたへるだらうかといふことであつた。
(旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
必然ひつぜんあく」を解釋かいしやくして遊歩塲いうほぢやう一少女いつせうぢよ點出てんしゆつしかの癖漢へきかん正義せいぎ狂欲きやうよくするじやうえがき、あるひ故郷こきやうにありしときのあたゝかきゆめせしめ、生活せいくわつ苦戰塲くせんぢやうりて朋友はうゆう一身いつしんだんずるところあり。
罪と罰(内田不知庵訳) (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
此處まで來ると、このお玉の部屋の窓の開いたのは、曲者が内から開けて外へ逃げたか、それとも殺されたお玉自身が、窓を開けて、曲者を引入れたか、この二つの解釋かいしやくしかないことになります。
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
それは、金といふものに絶對權があるからだ、と解釋かいしやくして見た。
天国の記録 (旧字旧仮名) / 下村千秋(著)
(三)だい二の横穴よこあな數人すうにん合葬がつそうしたるは主人しゆじんおよ殉死者じゆんししやれたりと解釋かいしやくせず。身分みぶん格別かくべつ隔絶かくぜつなき武人ぶじんの、同日どうじつ戰死者せんししや合葬がつそうしたるもの考證かうしようす。
宗助そうすけはそれをえないあいせいに、一種いつしゆ確證かくしようとなるべきかたちあたへた事實じじつと、ひとり解釋かいしやくしてすくなからずよろこんだ。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
私たちは『美しい熱情』のしるし解釋かいしやくした色々のやさしい眼差まなざしと吐息を不意に襲つて驚かしたつけ。そして世間は直ぐに、その發見を喜びましたのね。
しも太古たいこたみ地震ぢしんおそれて、石造せきざう家屋かをくつくらなかつたと解釋かいしやくするならば、そのまへに、なにゆゑにかれ火災くわさいおそれて石造せきざういへつくらなかつたかを説明せつめいせねばならぬ。
日本建築の発達と地震 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
書物しよもつはたくさんまなくても、耳食じしよくひとにならない用心ようじん必要ひつようです。うた解釋かいしやくしてると
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
しかしそれは分別ふんべつある壯年さうねんあひだにのみ解釋かいしやく記憶きおくされた。事件じけん内容ないよう勘次かんじのおつぎにたいする行爲かうゐ猜忌さいぎ嫉妬しつととのもつ臆測おくそくたくましくするやうに興味きようみ彼等かれらあたへなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
本篇ほんぺんおもにこの注意書ちゆういしよたいする解釋かいしやくしるしたものといつてよいとおもふ。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
「なにうでもありません」ぐらゐにしてくと、その語氣ごきがからりとんでゐないので、御米およねはうでは、自分じぶん待遇たいぐうわる所爲せゐかと解釋かいしやくすることもあつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
これはちょっとると、「くもみだれ」、「れてく」などいふ言葉ことばが、ごた/\してゐるようであるが、わたし解釋かいしやくしたようにれてくから、べつかんがへてると、空模樣そらもようさらくはへて
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
父親に教はつたラテン語を忘れぬようにたまには勉強してゐるかと訊ねて、書棚から一册の本をとり、『ヴァアジル』の中の一頁を讀んで、解釋かいしやくするようにと云つた時、私の驚嘆は頂點に達した。