“耳食”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じしょく66.7%
じしよく33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女の容色の事も、外に真似手のない程くわしく心得ている。ポルジイが一度好いと云った女の周囲には、耳食じしょくが集まって来て、その女は大幣おおぬさ引手ひくてあまたになる。
たったいま耳食じしょくの昔話が織り込まれているのであり、何物でも一度彼奴きゃつの耳に入ったら助かりません——あの踊りだってそうです、無雑作のうちに、どこか節律があるんでしてね。
大菩薩峠:34 白雲の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
それは、耳食じしよくといふ言葉ことばで、ひとがおいしいといふのをくとおいしいとおもふのは、くちべるのではなくて、みゝべるのだ。見識けんしきがないといふ意味いみ使つかつてゐます。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
書物しよもつはたくさんまなくても、耳食じしよくひとにならない用心ようじん必要ひつようです。うた解釋かいしやくしてると
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)