“隔絶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かけはな57.1%
かくぜつ42.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
円味をもったそでや、束髪そくはつなぞの流行はやって来た時世にあって考えると不思議なほど隔絶かけはなれている寛濶かんかつ悠暢ゆうちょうな昔の男女の姿や
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
新橋をつから汽車中言ひ暮して来たそれらの可愛いものからも、夫からも、彼女は隔絶かけはなれたところへ来た。
灯火 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
(三)だい二の横穴よこあな數人すうにん合葬がつそうしたるは主人しゆじんおよ殉死者じゆんししやれたりと解釋かいしやくせず。身分みぶん格別かくべつ隔絶かくぜつなき武人ぶじんの、同日どうじつ戰死者せんししや合葬がつそうしたるもの考證かうしようす。
たちまちそこは純然たる下町気分の狭斜のちまたであり、柳暗花明の歓楽境に変じているのであるが、その山の手式の気分と下町式の色調とが、何等の矛盾も隔絶かくぜつもなしに
早稲田神楽坂 (新字新仮名) / 加能作次郎(著)