“隔絶”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
かくぜつ50.0%
かけはな50.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
身分みぶん格別かくべつ隔絶かくぜつなき武人ぶじんの、同日どうじつ戰死者せんししや合葬がつそうしたるもの考證かうしようす。
何等の矛盾も隔絶かくぜつもなしに、あの一筋の街上に不思議にしっくりと調和し融合して、そこにいわゆる神楽坂情調なる独特の花やかな空気と艶めいた気分とをかもし出し
早稲田神楽坂 (新字新仮名) / 加能作次郎(著)
その人と自分の家柄とは、主従しゅじゅうのあいだがらで、到底、隔絶かくぜつしているほどな身分の差はあったが、姫山の若き殿は、馬を打って、飾磨あたりへ来るたびに、必ず自分の家に立寄り、父の与次右衛門を、じいやじいやと慕い、小娘の彼女を友だちあつかいにして、
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
夫人はまだ若かつたが、子供は三人あつた。新橋をつから汽車中言ひ暮して来たそれらの可愛いものからも、夫からも、彼女は隔絶かけはなれたところへ来た。
灯火 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
今になって見ると自分の為たこと考えたことは、帰国当時の心持からは大分隔絶かけはなれたものであるが、しかし自分としてはこれより外に道の歩みようが無かったと書いた。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
姉さんも矢張やつぱり婿養子をして、夫婦の間に子まで有つたが、病気するやうに成つてからといふものは、全く世の中と隔絶かけはなれ、僅かに長唄の三味線をさらつて薄命な一生を慰めて居た。
灯火 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
『其耳があてに成らないサ。君の父上おとつさんは西乃入にしのいりの牧場に居るんだらう。あの烏帽子ゑぼしだけ谷間たにあひに居るんだらう。それ、見給へ。其父上おとつさんが斯様こん隔絶かけはなれた処に居る君の名前を呼ぶなんて——馬鹿らしい。』
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)