“隔世”の読み方と例文
読み方割合
かくせい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もっとも、自分は大学生として、最もつましい生活をして居たには違ない。が、食と住とが僅か十円以下で足りたかと思うと、隔世かくせいの感がある。
天の配剤 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
何しろ大川を隔てて見ても、この前、武蔵が見た江戸とは、家々の屋根がえていることや、緑が目立って減っていることだけでも、隔世かくせいの感があった。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
入学難の声の高い今日から見ると、私の中学時代は隔世かくせいの感がある。三十何年前、私の郷里の○○町に初めて中学校の出来た頃は入学試験どころの沙汰でなかった。
凡人伝 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)