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隔絶
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かけはな
ふりがな文庫
“
隔絶
(
かけはな
)” の例文
円味をもった
袖
(
そで
)
や、
束髪
(
そくはつ
)
なぞの
流行
(
はや
)
って来た時世にあって考えると不思議なほど
隔絶
(
かけはな
)
れている
寛濶
(
かんかつ
)
で
悠暢
(
ゆうちょう
)
な昔の男女の姿や
桜の実の熟する時
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
新橋を
発
(
た
)
つから汽車中言ひ暮して来たそれらの可愛いものからも、夫からも、彼女は
隔絶
(
かけはな
)
れたところへ来た。
灯火
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
今になって見ると自分の為たこと考えたことは、帰国当時の心持からは大分
隔絶
(
かけはな
)
れたものであるが、しかし自分としてはこれより外に道の歩みようが無かったと書いた。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
姉さんも
矢張
(
やつぱり
)
婿養子をして、夫婦の間に子まで有つたが、病気するやうに成つてからといふものは、全く世の中と
隔絶
(
かけはな
)
れ、僅かに長唄の三味線をさらつて薄命な一生を慰めて居た。
灯火
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
其
父上
(
おとつ
)
さんが
斯様
(
こん
)
な
隔絶
(
かけはな
)
れた処に居る君の名前を呼ぶなんて——馬鹿らしい。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
“隔絶”の意味
《名詞》
隔 絶(かくぜつ)
遠く隔たり、関係が絶たれること。
(出典:Wiktionary)
隔
常用漢字
中学
部首:⾩
13画
絶
常用漢字
小5
部首:⽷
12画
“隔”で始まる語句
隔
隔意
隔世
隔離
隔靴掻痒
隔日
隔心
隔子
隔室
隔膜