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器物
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きぶつ
ふりがな文庫
“
器物
(
きぶつ
)” の例文
器物
(
きぶつ
)
としてはつごうが
良
(
よ
)
いことをも
知
(
し
)
つたので、
青銅器時代
(
せいどうきじだい
)
の
終
(
をは
)
り
頃
(
ごろ
)
には、
混合
(
こんごう
)
の
歩合
(
ぶあひ
)
がたいていこのわりあひになつてをります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
か
經
(
へ
)
て
衰破
(
すゐは
)
斷滅
(
だんめつ
)
し其屋敷
跡
(
あと
)
は
畑
(
はた
)
となりて
殘
(
のこ
)
れり其中に少しの
丘
(
をか
)
ありて
時々
(
とき/″\
)
錢
(
ぜに
)
又は
其外
(
そのほか
)
種々
(
いろ/\
)
の
器物
(
きぶつ
)
など
掘出
(
ほりだ
)
す事ある由を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
声色
(
せいしよく
)
飲食
(
いんしよく
)
は、その美なるをこのまず、
第宅
(
ていたく
)
器物
(
きぶつ
)
はその奇なるを要せず、あれば則ちあるに
随
(
したが
)
ひてこれを楽しみ、無くば則ち無きにまかせて
晏如
(
あんじよ
)
たり。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
金庫
(
きんこ
)
、
書庫
(
しよこ
)
、
土藏
(
どぞう
)
には
各
(
おの/\
)
の
大
(
おほ
)
きさに
相應
(
そうおう
)
する
器物
(
きぶつ
)
(
例
(
たと
)
へば
土藏
(
どぞう
)
ならばばけつ)に
水
(
みづ
)
を
入
(
い
)
れ
置
(
お
)
くこと。これは
内部
(
ないぶ
)
の
貴重品
(
きちようひん
)
の
蒸燒
(
むしやき
)
になるのを
防
(
ふせ
)
ぐためである。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
酒
(
さけ
)
と
脂
(
あぶら
)
のにおいが、
周囲
(
しゅうい
)
の
壁
(
かべ
)
や、
器物
(
きぶつ
)
にしみついていて、
汚
(
よご
)
れたガラス
窓
(
まど
)
から
射
(
さ
)
し
込
(
こ
)
む
光線
(
こうせん
)
が
鈍
(
にぶ
)
る
上
(
うえ
)
に、たばこの
煙
(
けむり
)
で、いつも
空気
(
くうき
)
がどんよりとしていました。
風はささやく
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
寢食
(
しんしよく
)
の
事
(
こと
)
は
申
(
まを
)
すに
及
(
およ
)
ばず、
器物
(
きぶつ
)
の
取扱
(
とりあつかひ
)
、
火
(
ひ
)
の
事
(
こと
)
、
水
(
みづ
)
の
事
(
こと
)
、
掃除
(
さうぢ
)
の
事
(
こと
)
、
其外
(
そのほか
)
一
體
(
さい
)
の
仕事
(
しごと
)
に
關
(
くわん
)
して
皆
(
みん
)
な
銘々
(
めい/\
)
の
獨立心
(
どくりつしん
)
に
依
(
よ
)
つて
行
(
おこな
)
へば
自然
(
しぜん
)
と
責任
(
せきにん
)
を
重
(
おも
)
んずるやうになる。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
勘次
(
かんじ
)
は
平生
(
へいぜい
)
何
(
なん
)
とも
思
(
おも
)
はなかつた
此
(
こ
)
れ
等
(
ら
)
の
器物
(
きぶつ
)
にしみ/″\と
便利
(
べんり
)
を
感
(
かん
)
じた。
彼
(
かれ
)
は
藥鑵
(
やくわん
)
のまだ
熱
(
あつ
)
い
湯
(
ゆ
)
を
茶碗
(
ちやわん
)
に
注
(
つ
)
いで
彼等
(
かれら
)
の
身
(
み
)
を
落
(
お
)
ちつける
唯
(
たゞ
)
一
枚
(
まい
)
の
筵
(
むしろ
)
の
端
(
はし
)
に
憩
(
いこ
)
うた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
其所
(
そこ
)
にも
摺硝子
(
すりがらす
)
の
嵌
(
は
)
まつた
腰障子
(
こししやうじ
)
が二
枚
(
まい
)
閉
(
た
)
ててあつた。
中
(
なか
)
では
器物
(
きぶつ
)
を
取
(
と
)
り
扱
(
あつか
)
ふ
音
(
おと
)
がした。
宗助
(
そうすけ
)
は
戸
(
と
)
を
開
(
あ
)
けて、
瓦斯七輪
(
ガスしちりん
)
を
置
(
お
)
いた
板
(
いた
)
の
間
(
ま
)
に
蹲踞
(
しやが
)
んでゐる
下女
(
げぢよ
)
に
挨拶
(
あいさつ
)
をした。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
その眼は澄みきつて、レンズのやうで、むしろ生き物のものといふよりは
器物
(
きぶつ
)
のやうであつた。縁側に吊した金魚鉢か何かのやうに、
毀
(
こは
)
れ易く、庭の緑を映してゐるやうなものであつた。
亡弟
(新字旧仮名)
/
中原中也
(著)
東游記
(
とういうき
)
に越前国大野領の山中に
化石渓
(
くわせきたに
)
あり。何物にても半月あるひは一ヶ月此
渓
(
たに
)
に
浸
(
ひた
)
しおけばかならず石に化す、
器物
(
きぶつ
)
はさらなり紙一
束
(
そく
)
藁
(
わら
)
にてむすびたるが石に
化
(
くわし
)
たるを見たりとしるせり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
針目博士は、はじめのうちは、
器物
(
きぶつ
)
を投げることを
控
(
ひか
)
えていた。
金属人間
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
それらの
器物
(
きぶつ
)
は
今日
(
こんにち
)
ではたいてい
土
(
つち
)
に
埋
(
うづ
)
もれて
見
(
み
)
えなくなつたり、
壞
(
こは
)
れてなくなつてしまつて、
遺
(
のこ
)
つてゐるものは
甚
(
はなは
)
だ
少
(
すくな
)
いのであります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
一秒間
(
いちびようかん
)
に
二三回
(
にさんかい
)
も
繰返
(
くりかへ
)
されるほどの
急激
(
きゆうげき
)
なものであつたならば、
木造家屋
(
もくぞうかおく
)
や
土藏
(
どぞう
)
の
土壁
(
つちかべ
)
を
落
(
おと
)
し、
器物
(
きぶつ
)
を
棚
(
たな
)
の
上
(
うへ
)
から
轉落
(
てんらく
)
せしめる
位
(
くらゐ
)
のことはあり
得
(
う
)
べきである。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
彼
(
かれ
)
は
灰燼
(
くわいじん
)
の
中
(
なか
)
から
鍋
(
なべ
)
や
釜
(
かま
)
や
鐵瓶
(
てつびん
)
や
其
(
そ
)
の
他
(
た
)
の
器物
(
きぶつ
)
をだん/\と
萬能
(
まんのう
)
の
先
(
さき
)
から
掻
(
か
)
き
出
(
だ
)
した。
鐵製
(
てつせい
)
の
器物
(
きぶつ
)
は
其
(
そ
)
の
形
(
かたち
)
を
保
(
たも
)
つて
居
(
ゐ
)
ても
悉皆
(
みんな
)
幾年
(
いくねん
)
も
使
(
つか
)
はずに
捨
(
すて
)
てあつたものゝやうに
變
(
かは
)
つて
居
(
ゐ
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
東游記
(
とういうき
)
に越前国大野領の山中に
化石渓
(
くわせきたに
)
あり。何物にても半月あるひは一ヶ月此
渓
(
たに
)
に
浸
(
ひた
)
しおけばかならず石に化す、
器物
(
きぶつ
)
はさらなり紙一
束
(
そく
)
藁
(
わら
)
にてむすびたるが石に
化
(
くわし
)
たるを見たりとしるせり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
飾
(
かざ
)
りつきの
壺
(
つぼ
)
だとか、また
口
(
くち
)
のついたしびんのような
形
(
かたち
)
をしたものもありますが、なかにも
不思議
(
ふしぎ
)
なのははさふといふ
器物
(
きぶつ
)
です。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
それ
故
(
ゆゑ
)
餘
(
あま
)
り
大
(
おほ
)
きくない
地震
(
ぢしん
)
、
例
(
たと
)
へば
漸
(
やうや
)
く
器物
(
きぶつ
)
を
顛倒
(
てんとう
)
し
土壁
(
つちかべ
)
を
損
(
そん
)
し
粗造
(
そぞう
)
な
煉瓦
(
れんが
)
煙突
(
えんとつ
)
を
損傷
(
そんしよう
)
するに
止
(
とゞ
)
まる
程度
(
ていど
)
に
於
(
おい
)
ても、
石燈籠
(
いしどうろう
)
の
顛倒
(
てんとう
)
によつて
兒童
(
じどう
)
の
壓死者
(
あつししや
)
を
出
(
だ
)
すことが
珍
(
めづら
)
しくない。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
“器物”の意味
《名詞》
器具。道具。
(うつわもの)うつわ。うつわの類。
(うつわもの)(context、dated)人物の器量。
(出典:Wiktionary)
器
常用漢字
小4
部首:⼝
15画
物
常用漢字
小3
部首:⽜
8画
“器”で始まる語句
器
器量
器械
器用
器具
器什
器量人
器量好
器械的
器械觀測