旧字:體裁
何が私をこうさせたか:――獄中手記―― (新字新仮名) / 金子ふみ子(著)
(無論自然死ではないのだ)二川家では過失で多量の催眠剤を呑んだ為かも知れないと、新聞記者に話したが、それは一つの体裁であって、過失という事は全然あり得ないのだった。
黄鳥の嘆き:——二川家殺人事件 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
年月を経るにしたがい学風の進歩することあらば、その体裁もまた改まるべし。
学校の説:(一名、慶応義塾学校の説) (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
国楽を振興すべきの説 (新字新仮名) / 神田孝平(著)
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
子供が出来て見ろ、大きな腹を抱えて学校に通うなんて余り体裁のいいものじゃない。結局、それでは食って行けないっていうことになる。だから俺は思うんだ。
何が私をこうさせたか:――獄中手記―― (新字新仮名) / 金子ふみ子(著)
大菩薩峠:10 市中騒動の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
「たいていこういうふうにしようと思うんだ。沢田(印刷所)にも相談してみたが、それがいいだろうと言うんだけれど、どうも中の体裁はあまり感心しないから、組み方なんかは別にしようと思うんだがね」
日和下駄:一名 東京散策記 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
そして読みさしの雑誌をとりあげて、貸し主の前には体裁のいいことを言って返してしまった。
何が私をこうさせたか:――獄中手記―― (新字新仮名) / 金子ふみ子(著)