“ていさい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
体裁71.2%
體裁19.2%
躰裁2.7%
体采1.4%
定斎1.4%
庭際1.4%
態裁1.4%
艇斎1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれは歌を読むのをやめて、体裁ていさいから、組み方から、表紙の絵から、すべて新しい匂いに満たされたその雑誌にあこがれ渡った。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
れの徳義とくぎは——「かくすよりあらはるゝはなし」——へれば——「外見ぐわいけんかざるな、いく體裁ていさいばかりつくろつても駄目だめだ、かはづぱりかはづさ」
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
拾号じふがうからはまた大いに躰裁ていさいあらためて(十月廿にぢう五日出版しゆつぱん頁数ページすうばいにして、別表紙べつびやうしけて、別摺べつずり挿画さしゑを二まい入れて、定価ていかを十せんに上げました、表紙は朱摺しゆずり古作者印譜こさくしやいんぷ模様もやうで、かたちは四六ばい
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
何かきっと体采ていさいのいいことを云うからね、その時は君の必要なだけ、百円でも二百円でも呉れと云えばいいんだ、うむ直ぐ呉れるからね、それを貰って、その金で、君は君の生活を立て直し給え
自殺を買う話 (新字新仮名) / 橋本五郎(著)
加藤先生とは加藤定斎ていさいである。定斎は寛政十年三月廿二日に江戸に入る筈で、山陽は其前夜に此書を裁した。十日程もこれあるべしとは、山陽が猶江戸に淹留えんりうすべき期日であらう。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
重巌じゅうがんニ我卜居ぼっきょス、鳥道ちょうどう人跡ヲ絶ツ、庭際ていさい何ノ有ル所ゾ、白雲幽石ヲ抱ク」
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
追々寒さに向って羽織を着るようになるとこの態裁ていさいです。
この年の中秋、枕山は遠山雲如、石川艇斎ていさい、鷲津毅堂、鈴木松塘、秋場桂園、横山湖山の六人と同遊の約をなしたが、その当夜前約をんで来り会したものは横山湖山一人のみであった。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)