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體裁
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ていさい
ふりがな文庫
“
體裁
(
ていさい
)” の例文
新字:
体裁
僕
(
ぼく
)
は
子供心
(
こどもごころ
)
にも
此樣子
(
このやうす
)
を
見
(
み
)
て
不審
(
ふしん
)
に
思
(
おも
)
つたといふは、
其男
(
そのをとこ
)
の
衣服
(
みなり
)
から
風采
(
ふうさい
)
から
擧動
(
きよどう
)
までが、
一見
(
いつけん
)
百姓
(
ひやくしやう
)
です、
純然
(
じゆんぜん
)
たる
水呑百姓
(
みづのみひやくしやう
)
といふ
體裁
(
ていさい
)
です
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
其
(
そ
)
れの
徳義
(
とくぎ
)
は——「
廋
(
かく
)
すより
露
(
あら
)
はるゝはなし」——
尚
(
な
)
ほ
言
(
い
)
ひ
換
(
か
)
へれば——「
外見
(
ぐわいけん
)
を
飾
(
かざ
)
るな、
幾
(
いく
)
ら
體裁
(
ていさい
)
ばかり
繕
(
つくろ
)
つても
駄目
(
だめ
)
だ、
蛙
(
かはづ
)
の
子
(
こ
)
は
矢
(
や
)
ツ
張
(
ぱり
)
蛙
(
かはづ
)
さ」
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
反
(
そ
)
つくり返つた箱の中から、駄菓子を二三十文選り出させて、觀音詣りの土産物といつた
體裁
(
ていさい
)
に包ませ乍ら
銭形平次捕物控:023 血潮と糠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
二階
(
にかい
)
に
稍
(
や
)
や
體裁
(
ていさい
)
よき
三個
(
みつつ
)
の
室
(
へや
)
、
其
(
その
)
一室
(
ひとま
)
の
窓
(
まど
)
に、
白
(
しろ
)
い
窓掛
(
まどかけ
)
が
風
(
かぜ
)
に
搖
(
ゆる
)
いで
居
(
を
)
る
所
(
ところ
)
は、
確
(
たしか
)
に
大佐
(
たいさ
)
の
居間
(
ゐま
)
と
思
(
おも
)
はるゝ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
大
(
いか
)
い
御恩
(
ごおん
)
を
蒙
(
かうむ
)
りましたに、いざお
家
(
いへ
)
が、と
言
(
い
)
ふ
頃
(
ころ
)
には、
碌
(
ろく
)
に
暑寒見舞
(
しよかんみまひ
)
にも
御伺
(
おうかゞ
)
ひいたしません。
手前
(
てまへ
)
が
其
(
そ
)
の
不都合
(
ふつがふ
)
な
料簡方
(
れうけんがた
)
と、お
家
(
いへ
)
の
罰
(
ばち
)
で、
此
(
こ
)
の
體裁
(
ていさい
)
でございます、へい。
月夜車
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
予
(
わし
)
とても、
體裁
(
ていさい
)
つくり、そなことを
言
(
い
)
ひはせぬ、と
言
(
い
)
ひたいは
山々
(
やま/\
)
なれど、
式
(
しき
)
や
作法
(
さはふ
)
は、もうおさらば! もし、
予
(
わし
)
を
可愛
(
いと
)
しう
思
(
おも
)
うて
下
(
くだ
)
さるか?「
唯
(
うん
)
」と
被言
(
おッしゃ
)
るであらうがな。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
女
(
おんな
)
は
不思議
(
ふしぎ
)
さうに
立
(
た
)
つてゆくを
客
(
きやく
)
は
聞
(
きゝ
)
すまして
笑
(
わら
)
ひながら
御遠慮
(
ごゑんりよ
)
には
及
(
およ
)
ばない、
逢
(
あ
)
つて
來
(
き
)
たら
宜
(
よ
)
からう、
何
(
なに
)
もそんなに
體裁
(
ていさい
)
には
及
(
およ
)
ばぬではないか、
可愛
(
かわい
)
い
人
(
ひと
)
を
素戻
(
すもど
)
しもひどからう
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
私は生れてから、こんなに
體裁
(
ていさい
)
の惡い思ひをした事は無いよ。本當にひどいよ。
お伽草紙
(旧字旧仮名)
/
太宰治
(著)
「おつたも
見
(
み
)
た
處
(
ところ
)
ぢや
體裁
(
ていさい
)
がよくてね」
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
着なし
竹輿
(
かご
)
の
體裁
(
ていさい
)
陸尺
(
ろくしやく
)
の容子を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「旦那樣、
體裁
(
ていさい
)
は惡う御座いますが、暫らく我慢なすつて下さい。この馬は
疳
(
かん
)
が強う御座いますから」
銭形平次捕物控:022 名馬罪あり
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
硬
(
こは
)
いのがごそりと
脱
(
ぬ
)
げると……
靴下
(
くつした
)
ならまだ
可
(
い
)
い「
何
(
なに
)
、
體裁
(
ていさい
)
なんぞ、そんな
事
(
こと
)
。」
邊幅
(
へんぷく
)
を
修
(
しう
)
しない
男
(
をとこ
)
だから、
紺足袋
(
こんたび
)
で、おや
指
(
ゆび
)
の
尖
(
さき
)
に
大
(
おほ
)
きな
穴
(
あな
)
のあいたのが、
油蟲
(
あぶらむし
)
を
挾
(
はさ
)
んだ
如
(
ごと
)
く
顯
(
あら
)
はれた。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「何んだ八の手紙だ、馬を曳いて來るよりは、この方がまだしも
體裁
(
ていさい
)
は宜いが——」
銭形平次捕物控:250 母娘巡礼
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
でまあ
恁
(
かう
)
云
(
い
)
ふ
體裁
(
ていさい
)
なんですがね。
女中
(
ぢよちう
)
には
總
(
すべ
)
て
怒鳴
(
どな
)
らせない
事
(
こと
)
にしてあるんださうだが、
帳場
(
ちやうば
)
へ
來
(
き
)
てお
誂
(
あつら
)
へを
通
(
とほ
)
すのに、「ほんごぶになま
二
(
に
)
イ」と
通
(
とほ
)
す。と
此
(
これ
)
を
知
(
し
)
る
者
(
もの
)
一人
(
ひとり
)
もなし。で、
誠
(
まこと
)
に
困
(
こま
)
つてる。
廓そだち
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
體
部首:⾻
23画
裁
常用漢字
小6
部首:⾐
12画
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體裁惡