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下女
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げぢよ
ふりがな文庫
“
下女
(
げぢよ
)” の例文
「
文庫
(
ぶんこ
)
は
御宅
(
おたく
)
のでせうね。
可
(
い
)
いんでせうね」と
念
(
ねん
)
を
押
(
お
)
して、
何
(
な
)
にも
知
(
し
)
らない
下女
(
げぢよ
)
を
氣
(
き
)
の
毒
(
どく
)
がらしてゐる
所
(
ところ
)
へ、
最前
(
さいぜん
)
の
仲働
(
なかばたらき
)
が
出
(
で
)
て
來
(
き
)
て
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
兵右衛門
(
へいゑもん
)
がかたにはかゝることゝは露しらず、本妻と
下女
(
げぢよ
)
が
修羅
(
しゆら
)
の
苦患
(
くげん
)
をたすけんと
御出家
(
ごしゆつけ
)
がたの
金儲
(
かねまう
)
けとなりけるとなり。
案頭の書
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
主人五郎兵衛は六十二歳、妻つねは五十歳になつて、娘かつ、孫娘かくの
外
(
ほか
)
、
家内
(
かない
)
に
下男
(
げなん
)
五人、
下女
(
げぢよ
)
一人を使つてゐる。上下十人暮しである。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
寢轉
(
ねころ
)
んで
讀書
(
どくしよ
)
してゐる
枕頭
(
まくらもと
)
にお
行儀
(
げうぎ
)
よくおちんをしてゐる、
叱
(
しか
)
つても
逃
(
に
)
げない、
庭
(
には
)
へつまみ
出
(
だ
)
す、また
這入
(
はい
)
つてくる、
汚物
(
をぶつ
)
をたれ
流
(
なが
)
す、
下女
(
げぢよ
)
が
怒
(
おこ
)
る。
ねこ
(旧字旧仮名)
/
北村兼子
(著)
其後
(
そのご
)
は
物
(
もの
)
ごとに
念
(
ねん
)
を
入
(
い
)
れて、
遂
(
つ
)
ひに
麁想
(
そそう
)
をせぬやうに
成
(
な
)
りぬ、
世間
(
せけん
)
に
下女
(
げぢよ
)
つかふ
人
(
ひと
)
も
多
(
おほ
)
けれど、
山村
(
やまむら
)
ほど
下女
(
げぢよ
)
の
替
(
かは
)
る
家
(
いゑ
)
は
有
(
あ
)
るまじ、
月
(
つき
)
に
二人
(
ふたり
)
は
平常
(
つね
)
の
事
(
こと
)
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
町
(
まち
)
には、
病院
(
びやうゐん
)
の
新院長
(
しんゐんちやう
)
に
就
(
つ
)
いての
種々
(
いろ/\
)
な
噂
(
うはさ
)
が
立
(
た
)
てられてゐた。
下女
(
げぢよ
)
と
云
(
い
)
ふ
醜婦
(
しうふ
)
が
會計
(
くわいけい
)
と
喧嘩
(
けんくわ
)
をしたとか、
會計
(
くわいけい
)
は
其女
(
そのをんな
)
の
前
(
まへ
)
に
膝
(
ひざ
)
を
折
(
を
)
つて
謝罪
(
しやざい
)
したとか、と。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
さうしてしみ/″\と
快
(
こゝろよ
)
かつた。お
品
(
しな
)
は
衣物
(
きもの
)
を
引
(
ひ
)
つ
掛
(
か
)
けると
直
(
す
)
ぐと
與吉
(
よきち
)
を
内懷
(
うちふところ
)
へ
入
(
い
)
れた。お
品
(
しな
)
の
後
(
あと
)
へは
下女
(
げぢよ
)
が
這入
(
はひ
)
つたので、おつぎは
其
(
その
)
間
(
あひだ
)
待
(
ま
)
たねばならなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
認め
大岡殿
(
おほをかどの
)
へ
訴
(
うつた
)
へ
出
(
いで
)
たり又隣りの金屋利兵衞方よりも
盜賊
(
たうぞく
)
入
(
いり
)
下女
(
げぢよ
)
を
殺害
(
せつがい
)
に及びし
段
(
だん
)
訴
(
うつた
)
へければ役人來りてお竹が
死骸
(
しがい
)
を
檢査
(
あらため
)
是は宅へ
迯込
(
にげこむ
)
所を後より
切
(
きり
)
たる者ならん又盜まれし品々は書付を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
榮燿
(
ええう
)
に
暮
(
くら
)
すやに
相見
(
あひみ
)
え
候
(
さふらふ
)
、さるにても
下男
(
げなん
)
下女
(
げぢよ
)
どもの
主人
(
しゆじん
)
を
惡
(
あし
)
ざまに
申
(
まを
)
し、
蔭言
(
かげごと
)
を
申
(
まを
)
さぬ
家
(
いへ
)
とては
更
(
さら
)
になく、また
親子
(
おやこ
)
夫婦
(
ふうふ
)
相親
(
あひしたし
)
み、
上下
(
しやうか
)
和睦
(
わぼく
)
して
家内
(
かない
)
に
波風
(
なみかぜ
)
なく、
平和
(
へいわ
)
に
目出度
(
めでた
)
きところは
稀
(
まれ
)
に
候
(
さふらふ
)
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「いえ、もう一人、お稻といふ四十がらみの
下女
(
げぢよ
)
が居るんです」
銭形平次捕物控:331 花嫁の幻想
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
下女
(
げぢよ
)
は「
左樣
(
さやう
)
で
御座
(
ござ
)
いましたか、どうも」と
簡單
(
かんたん
)
に
禮
(
れい
)
を
述
(
の
)
べて、
文庫
(
ぶんこ
)
を
持
(
も
)
つた
儘
(
まゝ
)
、
板
(
いた
)
の
間
(
ま
)
の
仕切
(
しきり
)
迄
(
まで
)
行
(
い
)
つて、
仲働
(
なかばたらき
)
らしい
女
(
をんな
)
を
呼
(
よ
)
び
出
(
だ
)
した。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
此後
(
このご
)
は
東京
(
とうけう
)
廣
(
ひろ
)
しといへども、
山村
(
やまむら
)
の
下女
(
げぢよ
)
に
成
(
な
)
る
物
(
もの
)
はあるまじ、
感心
(
かんしん
)
なもの、
美事
(
みごと
)
の
心
(
こゝろ
)
がけと
賞
(
ほ
)
めるもあれば、
第
(
だい
)
一
容貌
(
きりやう
)
が申
分
(
ぶん
)
なしだと、
男
(
をとこ
)
は
直
(
じ
)
きにこれを
言
(
い
)
ひけり。
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
物
(
もの
)
が
食
(
た
)
べたくなつた
時
(
とき
)
には、
何時
(
いつ
)
も
躊躇
(
ちうちよ
)
しながら
咳拂
(
せきばらひ
)
して、
而
(
さう
)
して
下女
(
げぢよ
)
に、
茶
(
ちや
)
でも
呑
(
の
)
みたいものだとか、
飯
(
めし
)
にしたいものだとか
云
(
い
)
ふのが
常
(
つね
)
である、
其故
(
それゆゑ
)
に
會計係
(
くわいけいがゝり
)
に
向
(
むか
)
つても
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
申立しかば大岡殿
下女
(
げぢよ
)
留
(
とめ
)
に向はれ只今市郎左衞門が申
立
(
たて
)
通
(
どほ
)
りなりや又彦兵衞が
隱居
(
いんきよ
)
を殺し金子を
奪
(
うば
)
ひ取し者とは
如何
(
いかゞ
)
して知りたるやと問れしにぞ留は
恐
(
おそ
)
る/\顏を
上
(
あげ
)
彦兵衞事常々隱居所へ立入り金銀を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
疊
(
たゝみ
)
迄
(
まで
)
熱
(
あつ
)
くなつた
座敷
(
ざしき
)
の
眞中
(
まんなか
)
へ
胡坐
(
あぐら
)
を
掻
(
か
)
いて、
下女
(
げぢよ
)
の
買
(
か
)
つて
來
(
き
)
た
樟腦
(
しやうなう
)
を、
小
(
ちひ
)
さな
紙片
(
かみぎれ
)
に
取
(
と
)
り
分
(
わ
)
けては、
醫者
(
いしや
)
で
呉
(
く
)
れる
散藥
(
さんやく
)
の
樣
(
やう
)
な
形
(
かたち
)
に
疊
(
たゝ
)
んだ。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
下女
(
げぢよ
)
と
徇
(
ふ
)
れてゐた
醜女計
(
みにくいをんなばか
)
りを
伴
(
ともな
)
ふて
來
(
き
)
たので、
而
(
さう
)
して
此女
(
このをんな
)
には
乳呑兒
(
ちのみご
)
が
有
(
あ
)
つた。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
但
(
たゞし
)
當時
(
このころ
)
下女
(
げぢよ
)
久
(
ひさ
)
は
病死
(
びやうし
)
に
依
(
よつ
)
て
名前
(
なまへ
)
之
(
これ
)
なし
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
“下女”の意味
《名詞》
炊事や雑用などを行う女性の使用人。
(出典:Wiktionary)
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
女
常用漢字
小1
部首:⼥
3画
“下女”で始まる語句
下女部屋
下女奴
下女室