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おこなひ
ふりがな文庫
“
行
(
おこなひ
)” の例文
(七九)
閭巷
(
りよかう
)
の
人
(
ひと
)
、
行
(
おこなひ
)
を
砥
(
と
)
ぎ
名
(
な
)
を
立
(
た
)
てんと
欲
(
ほつ
)
する
者
(
もの
)
は、
(八〇)
青雲
(
せいうん
)
の
士
(
し
)
に
附
(
つ
)
くに
非
(
あら
)
ずんば、
惡
(
いづく
)
んぞ
能
(
よ
)
く(名ヲ)
後世
(
こうせい
)
に
施
(
し
)
かん
哉
(
や
)
。
国訳史記列伝:01 伯夷列伝第一
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
さきにいはれしごとく
二人
(
ふたり
)
の
勇士
(
ますらを
)
を
遣
(
おく
)
りて己が
新婦
(
はなよめ
)
を
扶
(
たす
)
け給へり、かれらの
言
(
ことば
)
と
行
(
おこなひ
)
とにより迷へる人々道に歸りき 四三—四五
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
そして心の底では、こんな風に神の為めにする
行
(
おこなひ
)
の代りに人間の為めにする行を授けたのは、悪魔の
所為
(
しよゐ
)
だらうと思はれる。
パアテル・セルギウス
(新字旧仮名)
/
レオ・トルストイ
(著)
才学はあつたが、
痘痕
(
とうこん
)
のために
容
(
かたち
)
を
毀
(
やぶ
)
られ、婦を獲ることが難かつた。それゆゑ忍んで
行
(
おこなひ
)
なき梅を
娶
(
めと
)
つたのださうである。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
栄蔵はその人の
行
(
おこなひ
)
に感動させられたので、もしも今眼の前にその人がゐるなら、その人に
従
(
つ
)
いて行きたいと思つた。
良寛物語 手毬と鉢の子
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
▼ もっと見る
それもこれも知つてゐながら、
阿父
(
おとつ
)
さんを踏付にしたやうな
行
(
おこなひ
)
を為るのは、
阿母
(
おつか
)
さん
能々
(
よくよく
)
の事だと思つて下さい。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
實
(
げ
)
に佛者は
行
(
おこなひ
)
の
半
(
なかば
)
には、王侯の
召
(
めし
)
にも應ぜずとかや、我ながら心なかりしと、
暫
(
しば
)
し門下に彳みて、鈴の音の絶えしを待ちて
復
(
ふたゝ
)
び
門
(
かど
)
を敲けば、内には
主
(
あるじ
)
の聲として
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
時として我を輕んずるやうなる詞、我を
侮
(
あなど
)
るやうなる
行
(
おこなひ
)
なきにしもあらねど、そはわが爲め好かれとて言ひもし行ひもし給ふなれば、憎むべきにはあらざるなるべし。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
ほんとにあきれた親だ、毎朝々々これ程までに
行
(
おこなひ
)
にあらはして説いてゐるのに、未だ子の孝心をさとらないとは。かうなれば、どちらが我慢強いか根較べをするより他に仕方がない。
親孝行
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
○さて此関山村のかたほとりに、
独
(
ひと
)
り
草庵
(
さうあん
)
を
結
(
むす
)
びて
住
(
す
)
む
源教
(
げんけう
)
といふ
念仏
(
ねんぶつ
)
の
道心坊
(
だうしんばう
)
ありけり。年は六十あまり、たゞ念仏
三昧
(
ざんまい
)
の
法師
(
はふし
)
にて、
无学
(
むがく
)
なれどもその
行
(
おこなひ
)
は
碩僧
(
せきそう
)
にもをさ/\
劣
(
おとら
)
ず。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
古来存在した幾万億の仏達、
菩薩
(
ぼさつ
)
達の
行
(
おこなひ
)
が、言葉がかれの心に
蘇
(
よみがへ
)
つて来た。
ある僧の奇蹟
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
行
(
おこなひ
)
清きたゞひとり
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
伯夷
(
はくい
)
・
叔齊
(
しゆくせい
)
、
賢
(
けん
)
なりと
雖
(
いへど
)
も、
(七三)
夫子
(
ふうし
)
を
得
(
え
)
て
名
(
な
)
益〻
(
ますます
)
彰
(
あら
)
はれ、
顏淵
(
がんえん
)
、
篤學
(
とくがく
)
なりと
雖
(
いへど
)
も、
(七四)
驥尾
(
きび
)
に
附
(
ふ
)
して
行
(
おこなひ
)
益〻
(
ますます
)
顯
(
あら
)
はる。
国訳史記列伝:01 伯夷列伝第一
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
我乃ちわが導者に、
行
(
おこなひ
)
または名によりて知らるべき者をたづね、かくゆく間目をあたりにそゝぎたまへ 七三—七五
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
貫一は篤学のみならず、性質も
直
(
すぐ
)
に、
行
(
おこなひ
)
も
正
(
ただし
)
かりければ、この人物を以つて学士の冠を
戴
(
いただ
)
かんには、誠に
獲易
(
えやす
)
からざる婿なるべし、と夫婦は
私
(
ひそか
)
に喜びたり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
その
行
(
おこなひ
)
は
倐忽
(
しゆくこつ
)
の間に一人の命を助けて、その言は俗僧の
妄誕
(
ばうたん
)
をいましめ得たるなり。われはこの昔の友を敬する念を禁ずること能はずして、運命の我等二人を
遠離
(
とほざ
)
けしを
憾
(
うらみ
)
とせり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
これこれの
行
(
おこなひ
)
をするやうなものは、一緒に話をする資格がないとか、ほんたうの勇気とは、どういふものかとか、君が正しいと思つたことをしないなら、君に意気地がないことにならう
良寛物語 手毬と鉢の子
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
如何
(
いかに
)
と人に尋候へば、辞安も今は尋常的の医になりし故、儒者めけるものの文通などは面倒に思候覧などと申候。我辞安其
体
(
てい
)
には
有御座間布
(
ござあるまじく
)
、大かたは医を
行
(
おこなひ
)
いそがしき事ならむと奉存候。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
行
(
おこなひ
)
清きたゞひとり
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
またいと
秀
(
ひい
)
づる
家系
(
いへがら
)
と二の冠とを辱めたるその叔父と兄弟との惡しき
行
(
おこなひ
)
は何人にも明らかなるべし 一三六—一三八
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
で、仮に一歩を譲るさ、譲つて、
高利
(
アイス
)
を借りるなどは、紳士たるもののいとも
慚
(
は
)
づべき
行
(
おこなひ
)
と為るよ。さほど慚づべきならば始から借りんが可いぢやないか。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
故
(
ゆゑ
)
に
彌子
(
びし
)
の
行
(
おこなひ
)
未
(
いま
)
だ
初
(
はじめ
)
に
變
(
かは
)
らざるに、
前
(
まへ
)
には
賢
(
けん
)
とせられて、
後
(
のち
)
には
罪
(
つみ
)
を
獲
(
う
)
る
者
(
もの
)
は、
(一〇九)
愛憎
(
あいぞう
)
の
至變
(
しへん
)
也
(
なり
)
。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
我一身の大事は前に
横
(
よこたは
)
りて、
洵
(
まこと
)
に危急存亡の
秋
(
とき
)
なるに、この
行
(
おこなひ
)
ありしをあやしみ、又た
誹
(
そし
)
る人もあるべけれど、余がエリスを愛する情は、始めて相見し時よりあさくはあらぬに、いま我
数奇
(
さくき
)
を憐み
舞姫
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
またこの事ありしため、その
歪
(
ゆが
)
める
行
(
おこなひ
)
はエルクレの棒に罹りて止みたり、恐らくは彼百を受けしなるべし、然もその十をも覺ゆる事なかりき 三一—三三
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
(四二)
或
(
あるひ
)
は
曰
(
いは
)
く、
(四三)
天道
(
てんだう
)
は
親
(
しん
)
無
(
な
)
く、
常
(
つね
)
に
善人
(
ぜんにん
)
に
與
(
くみ
)
すと。
伯夷
(
はくい
)
・
叔齊
(
しゆくせい
)
の
若
(
ごと
)
きは、
善人
(
ぜんにん
)
と
謂
(
い
)
ふ
可
(
べ
)
き
者
(
もの
)
か
非
(
ひ
)
か。
仁
(
じん
)
を
積
(
つ
)
み
行
(
おこなひ
)
を
潔
(
いさぎよ
)
うし、
此
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
くにして
餓死
(
がし
)
せり。
国訳史記列伝:01 伯夷列伝第一
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
そのまはりには大いなるアッスエロとその妻エステル、及び
言
(
ことば
)
行
(
おこなひ
)
倶に全き義人マルドケオゐたり 二八—三〇
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
異事
(
いじ
)
の
與
(
とも
)
に
計
(
けい
)
を
同
(
おな
)
じうするを
規
(
はか
)
り、
異人
(
いじん
)
の
與
(
とも
)
に
行
(
おこなひ
)
を
同
(
おな
)
じうするを
譽
(
ほ
)
めば、
則
(
すなは
)
ち
以
(
もつ
)
て
之
(
これ
)
を
飾
(
かざ
)
つて・
傷
(
そこな
)
ふ
無
(
な
)
かれ。
與
(
とも
)
に
失
(
しつ
)
を
同
(
おな
)
じうする
有
(
あ
)
らば、
則
(
すなは
)
ち
明
(
あきら
)
かに
其
(
そ
)
の
失
(
しつ
)
無
(
な
)
きを
飾
(
かざ
)
れ。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
我は
極惡
(
ごくあく
)
なるローマニアの魂と共に汝等のひとりその
行
(
おこなひ
)
によりて魂すでにコチートに
浸
(
ひた
)
り 一五四—
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
其
(
そ
)
の
朝
(
てう
)
に
在
(
あ
)
るや、
(三九)
君
(
きみ
)
の
語
(
ご
)
之
(
これ
)
に
及
(
およ
)
べば
即
(
すなは
)
ち
(四〇)
言
(
げん
)
を
危
(
たか
)
くし、
語
(
ご
)
之
(
これ
)
に
及
(
およ
)
ばざれば
即
(
すなは
)
ち
(四一)
行
(
おこなひ
)
を
危
(
たか
)
くす。
國
(
くに
)
に
道
(
みち
)
有
(
あ
)
れば
即
(
すなは
)
ち
(四二)
命
(
めい
)
に
順
(
したが
)
ひ、
道
(
みち
)
無
(
な
)
ければ
即
(
すなは
)
ち
(四三)
命
(
めい
)
を
衡
(
はか
)
る。
国訳史記列伝:02 管晏列伝第二
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
この
行
(
おこなひ
)
なりき彼のためにかの幽閉を解きたるものは。 一四二—一四四
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
“行”の意味
《名詞》
(ギョウ)文書等において、縦方向または横方向に連続した文字の並び。
(ギョウ)(数学)行列および行列式における横方向への並び。対義語列。
(ギョウ)(仏教)修行。
(ギョウ)(仏教)心の働きが一定の方向に作用していくこと。意志作用。五蘊のひとつ。
(コウ)ある場所へ行くこと。
(出典:Wiktionary)
行
常用漢字
小2
部首:⾏
6画
“行”を含む語句
歩行
流行
行為
行方
行動
執行
膝行
飛行
行逢
遊行
行路
通行
勤行
同行
御行
行懸
行歩
微行
柳行李
一行
...