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兩人
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ふたり
ふりがな文庫
“
兩人
(
ふたり
)” の例文
新字:
両人
主人も行くがいいと勸め、我々
兩人
(
ふたり
)
もたつてと言つたのだが、
妾
(
わたし
)
はそれよりも
自宅
(
うち
)
で寢て居る方がいいとか言つて
終
(
つひ
)
に行かなかつた。
一家
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
罪
(
つみ
)
に
陷
(
おと
)
し入んと計り
闇
(
くら
)
き夜に昌次郎と
兩人
(
ふたり
)
にて男女を
殺
(
ころ
)
し悴娘の着類を
着
(
きせ
)
兩人の首を
切
(
きつ
)
て川へ流せし
趣
(
おもむ
)
き最早兩人より
白状
(
はくじやう
)
に及びしを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
間も無く
兩人
(
ふたり
)
が
階下
(
した
)
に下りた。階下はまた非常に薄暗い。二階から下りて來ると、恰で穴の中へでも入ツたやうな心地がする。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
鋭くしやんとした酒井と、重く
屈
(
かゞ
)
み加減になつてる行田とはいつも
兩人
(
ふたり
)
ながら膝前をきちりと合はせて稽古の座敷の片隅に並んで座つてゐた。
木乃伊の口紅
(旧字旧仮名)
/
田村俊子
(著)
マーキューシオーの
魂
(
たましひ
)
がつい
頭上
(
とうじゃう
)
に
立迷
(
たちまよ
)
うて
同伴者
(
どうばんじゃ
)
を
求
(
もと
)
めてゐる、
足下
(
おぬし
)
か、
俺
(
おれ
)
か、
兩人
(
ふたり
)
ながらか、
同伴
(
どうばん
)
をせねばならぬぞ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
▼ もっと見る
大佐
(
たいさ
)
の
心
(
こゝろ
)
では、
吾等
(
われら
)
兩人
(
ふたり
)
が
意外
(
いぐわい
)
の
椿事
(
ちんじ
)
の
爲
(
た
)
めに、
此樣
(
こん
)
な
孤島
(
はなれじま
)
へ
漂着
(
へうちやく
)
して、
之
(
これ
)
から
或
(
ある
)
年月
(
ねんげつ
)
の
間
(
あひだ
)
、
飛
(
と
)
ぶに
羽
(
はね
)
なき
籠
(
かご
)
の
鳥
(
とり
)
、
空
(
むな
)
しく
故國
(
ここく
)
の
空
(
そら
)
をば
眺
(
なが
)
めて
暮
(
くら
)
すやうな
運命
(
うんめい
)
になつたのをば
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
が、
其上
(
そのうへ
)
修業
(
しうげふ
)
をさせるとなると、
月謝
(
げつしや
)
小遣
(
こづかひ
)
其他
(
そのた
)
は
宗助
(
そうすけ
)
の
方
(
はう
)
で
擔任
(
たんにん
)
しなければ
義理
(
ぎり
)
が
惡
(
わる
)
い。
所
(
ところ
)
が
夫
(
それ
)
は
家計上
(
かけいじやう
)
宗助
(
そうすけ
)
の
堪
(
た
)
える
所
(
ところ
)
でなかつた。
月々
(
つき/″\
)
の
收支
(
しうし
)
を
事細
(
ことこま
)
かに
計算
(
けいさん
)
して
見
(
み
)
た
兩人
(
ふたり
)
は
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
お
前
(
まへ
)
さまお
一人
(
ひとり
)
のお
煩
(
わづら
)
ひはお
兩人
(
ふたり
)
のお
惱
(
なや
)
みと
婢女共
(
をんなども
)
に
笑
(
わら
)
はれて
嬉
(
うれ
)
しと
聞
(
き
)
きしが
今更
(
いまさら
)
おもへば
故
(
ことさ
)
らに
言
(
い
)
はせしか
知
(
し
)
れたものならず
此頃
(
このごろ
)
見
(
み
)
しは
錦野
(
にしきの
)
の
玄關
(
げんくわん
)
先
(
さき
)
うつくしく
粧
(
よそほ
)
ふた
身
(
み
)
に
比
(
くら
)
べて
見
(
み
)
て
我
(
わ
)
れより
詞
(
ことば
)
は
掛
(
か
)
けられねど
無言
(
むごん
)
に
行過
(
ゆきす
)
ぎるとは
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
兩人
(
ふたり
)
の病人を殘して夫婦とも何處へ行つたのだらうと一度昇りかけた
階子段
(
はしごだん
)
から降りて子供の寢てをる
室
(
へや
)
を
窺
(
のぞ
)
いて見ると
一家
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
そして由三が家を探しに來たことをいふと、綾さんと
兩人
(
ふたり
)
で、
那處
(
あすこ
)
は何うの此處は何うと、恰で親族の者が引越して來るとでもいふやうな騒をする。
昔の女
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
呼び出し對決申付る其節
閉口
(
へいこう
)
致すな依て吟味中
入牢
(
じゆらう
)
申付ると
後
(
あと
)
の一聲高く申渡さるゝに
兩人
(
ふたり
)
の同心
立懸
(
たちかゝ
)
り長庵を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
同伴者
(
どうばんしゃ
)
に
連立
(
つれだ
)
たうとて、
同門跣足
(
どうもんせんそく
)
の
或
(
ある
)
御坊
(
ごばう
)
を
尋
(
たづ
)
ねて、
町
(
まち
)
で
或
(
ある
)
病家
(
びゃうか
)
をお
見舞
(
みま
)
やってゐるのに
逢
(
あ
)
うたところ、
町
(
まち
)
の
檢疫
(
けんえき
)
の
役人衆
(
やくにんしゅう
)
に
兩人
(
ふたり
)
ながら
時疫
(
じえき
)
の
家
(
うち
)
にゐたものぢゃと
疑
(
うたが
)
はれて
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
かく
氣
(
き
)
の
沈
(
しづ
)
んで
居
(
を
)
る
時
(
とき
)
には、
賑
(
にぎ
)
はしき
光景
(
くわうけい
)
にても
眺
(
なが
)
めなば、
幾分
(
いくぶん
)
か
心
(
こゝろ
)
を
慰
(
なぐさ
)
むる
因
(
よすが
)
ともならんと
考
(
かんが
)
へたので、
私
(
わたくし
)
は
兩人
(
ふたり
)
を
引連
(
ひきつ
)
れて、
此時
(
このとき
)
一
番
(
ばん
)
に
賑
(
にぎ
)
はしく
見
(
み
)
えた
船首
(
せんしゆ
)
の
方
(
かた
)
へ
歩
(
ほ
)
を
移
(
うつ
)
した。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
しばらくして、
御米
(
およね
)
が
菓子皿
(
くわしざら
)
と
茶盆
(
ちやぼん
)
を
兩手
(
りやうて
)
に
持
(
も
)
つて、
又
(
また
)
出
(
で
)
て
來
(
き
)
た。
藤蔓
(
ふぢづる
)
の
着
(
つ
)
いた
大
(
おほ
)
きな
急須
(
きふす
)
から、
胃
(
ゐ
)
にも
頭
(
あたま
)
にも
應
(
こた
)
へない
番茶
(
ばんちや
)
を、
湯呑程
(
ゆのみほど
)
な
大
(
おほ
)
きな
茶碗
(
ちやわん
)
に
注
(
つ
)
いで、
兩人
(
ふたり
)
の
前
(
まへ
)
へ
置
(
お
)
いた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
みのるはその
兩人
(
ふたり
)
が一人合點の話を
打突
(
ぶつつ
)
け合つてゐるのを聞いてゐると面白かつた。
木乃伊の口紅
(旧字旧仮名)
/
田村俊子
(著)
食器類その他の不潔だといふこと、何だかだと新しくもないことを言ひ合つてゐたが、それにも倦んで、やがては
兩人
(
ふたり
)
とも默り込んでしまつた。
一家
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
其處に彼は、よぼよぼした
飯焚
(
めしたき
)
の婆さんと
兩人
(
ふたり
)
きりで、淋しいとも氣味が惡いとも思はずに住ツてゐる。
解剖室
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
悦び合中
遠山影
(
とほやまかげ
)
に差
昇
(
のぼ
)
る月の明りに
透
(
すか
)
し見て然すれば此等の者共はと男女の死骸に
當惑
(
たうわく
)
する色を見てとり九郎兵衞は
其方
(
そのはう
)
兩人
(
ふたり
)
は
豫
(
かね
)
てより
望
(
のぞみ
)
の如く江戸へ
行
(
ゆき
)
充分
(
しつかり
)
金を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
天
(
てん
)
は
今
(
いま
)
やかの
朝日島
(
あさひたう
)
に
苦
(
くるし
)
める
櫻木海軍大佐
(
さくらぎかいぐんたいさ
)
の
誠忠
(
せいちう
)
をば
遂
(
つひ
)
に
見捨
(
みす
)
てなかつたかと、
兩人
(
ふたり
)
は
不測
(
そゞろ
)
に
感涙
(
かんるい
)
の
流
(
なが
)
るゝ
樣
(
やう
)
に
覺
(
おぼ
)
えて、
私
(
わたくし
)
は
垂頭
(
うつむ
)
き、
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
は
顏
(
かほ
)
を
横向
(
よこむ
)
けると、
此時
(
このとき
)
吾等
(
われら
)
の
傍
(
かたはら
)
に
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
唯顏を見て心を
躁
(
さわ
)
がせてゐたばかりで無い、何時か口を
利
(
き
)
き合ふことになツて、風早は其の少女が母と
兩人
(
ふたり
)
で市の場末に住ツてゐる不幸な娘であることも知ツた。
解剖室
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
兩人
(
ふたり
)
は顏を見合せたが、それでも水神樣にゆくよりその方が多少心を慰められる氣がしたので、若者に禮を言ひ捨てゝ急いでその森の中の枯草の野へ向けて足を速めた。
樹木とその葉:06 四辺の山より富士を仰ぐ記
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
「ま、耐らない、のむべゑが
兩人
(
ふたり
)
になられたんじや、私が
遣切
(
やりき
)
れないよ。」とお房は
無遠慮
(
ぶえんりよ
)
にかツ
貶
(
けな
)
す。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
輕井澤での不圖した言葉がもとになつて思ひも寄らぬ處を
兩人
(
ふたり
)
して歩いて來たのだ。時間から云へば僅かだが、何だか遠く幾山河を越えて來た樣なおもひが、盃の重なるにつれて湧いて來た。
みなかみ紀行
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
晝飯を待つて
兩人
(
ふたり
)
の小さな娘はもうちやんと其處に來て坐つてゐる。
樹木とその葉:25 或る日の昼餐
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
兩
部首:⼊
8画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“兩”で始まる語句
兩方
兩手
兩
兩親
兩側
兩眼
兩端
兩足
兩掛
兩國