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車輪
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しやりん
ふりがな文庫
“
車輪
(
しやりん
)” の例文
時
(
とき
)
の
流行
(
りうかう
)
といへば、
別
(
べつ
)
して
婦人
(
ふじん
)
が
見得
(
みえ
)
と
憧憬
(
しようけい
)
の
的
(
まと
)
にする……
的
(
まと
)
となれば、
金銀
(
きんぎん
)
相
(
あひ
)
輝
(
かゞや
)
く。
弓
(
ゆみ
)
を
學
(
まな
)
ぶものの、
三年
(
さんねん
)
凝視
(
ぎようし
)
の
瞳
(
ひとみ
)
には
的
(
まと
)
の
虱
(
しらみ
)
も
其
(
そ
)
の
大
(
おほ
)
きさ
車輪
(
しやりん
)
である。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
けれども勞働者の唄は
再
(
ふたゝ
)
び
聽
(
きこ
)
えなかツた。
只
(
たゞ
)
軋
(
きしめ
)
く
車輪
(
しやりん
)
と
鐵槌
(
てつつゐ
)
の響とがごツちやになツて
聞
(
きこ
)
えるばかりだ。
虚弱
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
砂
(
すな
)
に
喰止
(
くひと
)
まる
事
(
こと
)
の
出來
(
でき
)
ぬ
齒輪車
(
はぐるま
)
は、
一尺
(
いつしやく
)
進
(
すゝ
)
んではズル/″\、二三
尺
(
じやく
)
掻上
(
かきあが
)
つてはズル/″\。
其内
(
そのうち
)
に
車輪
(
しやりん
)
も
次第
(
しだい
)
々々に
砂
(
すな
)
に
埋
(
う
)
もれて、
最早
(
もはや
)
一寸
(
いつすん
)
も
動
(
うご
)
かなくなつた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
斯くする事數回に
及
(
およ
)
べば、各の紐夫々に延びて、全体の形、
恰
(
あたか
)
も
車輪
(
しやりん
)
の如くに
成
(
な
)
りて勢好く廻轉す。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
馳
(
は
)
せ
出
(
いだ
)
す
車
(
くるま
)
一散
(
いつさん
)
、さりながら
降
(
ふ
)
り
積
(
つも
)
る
雪
(
ゆき
)
車輪
(
しやりん
)
にねばりてか
車上
(
しやじやう
)
の
動搖
(
どうえう
)
する
割
(
わり
)
に
合
(
あは
)
せて
道
(
みち
)
のはかは
行
(
ゆ
)
かず
萬世橋
(
よろづよばし
)
に
來
(
き
)
し
頃
(
ころ
)
には
鐵道馬車
(
てつだうばしや
)
の
喇叭
(
らつぱ
)
の
聲
(
こゑ
)
はやく
絶
(
た
)
えて
京屋
(
きやうや
)
が
時計
(
とけい
)
の
十時
(
じふじ
)
を
報
(
はう
)
ずる
響
(
ひゞき
)
空
(
そら
)
に
高
(
たか
)
し
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
けれども、
音
(
おと
)
も
響
(
ひゞき
)
もない
車輪
(
しやりん
)
が美くしく
動
(
うご
)
いて、意識に乏しい自分を、半睡の状態で
宙
(
ちう
)
に
運
(
はこ
)
んで行く有様が愉快であつた。
青山
(
あをやま
)
の
家
(
うち
)
へ着く時分には、
起
(
お
)
きた頃とは
違
(
ちが
)
つて、
気色
(
きしよく
)
が余程晴々して
来
(
き
)
た。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
愚かや乗れるその
車輪
(
しやりん
)
慄
(
ふる
)
へつつ
縮
(
ちぢ
)
まりてゆく。
緑の種子
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
車輪
(
しやりん
)
に
廻
(
めぐ
)
るあはれさよ
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
我
(
わ
)
が
鐵車
(
てつしや
)
は、
險山
(
けんざん
)
深林
(
しんりん
)
何處
(
いづく
)
でも
活動
(
くわつどう
)
自在
(
じざい
)
だが、
此
(
この
)
砂
(
すな
)
すべりの
谷
(
たに
)
だけでは
如何
(
どう
)
する
事
(
こと
)
も
出來
(
でき
)
ぬのである、
萬一
(
まんいち
)
を
期
(
き
)
して、
非常
(
ひじやう
)
な
力
(
ちから
)
で、
幾度
(
いくたび
)
か
車輪
(
しやりん
)
を
廻轉
(
くわいてん
)
して
見
(
み
)
たが
全
(
まつた
)
く
無效
(
むだ
)
だ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
何
(
なに
)
を
製造
(
せいぞう
)
するのか、
間断
(
かんだん
)
なし
軋
(
きし
)
むでゐる
車輪
(
しやりん
)
の
響
(
ひびき
)
は、
戸外
(
こぐわい
)
に立つ
人
(
ひと
)
の
耳
(
みみ
)
を
聾
(
ろう
)
せんばかりだ。
工場
(
こうば
)
の
天井
(
てんじよう
)
を
八重
(
やえ
)
に
渡
(
わた
)
した
調革
(
てうかく
)
は、
網
(
あみ
)
の
目
(
め
)
を
透
(
とお
)
してのた
打
(
う
)
つ大蛇の
腹
(
はら
)
のやうに見えた。
虚弱
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
「
靜
(
しづ
)
かに
打
(
う
)
つてゐるのでは
火事
(
くわじ
)
は
遠
(
とほ
)
いよ。」「まあ、さうね。」といふ
言葉
(
ことば
)
も、
果
(
は
)
てないのに、「
中六
(
なかろく
)
」「
中六
(
なかろく
)
」と、ひしめきかはす
人々
(
ひと/″\
)
の
聲
(
こゑ
)
が、その、
銀杏
(
いてふ
)
の
下
(
した
)
から
車輪
(
しやりん
)
の
如
(
ごと
)
く
軋
(
きし
)
つて
來
(
き
)
た。
十六夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
かるい
埃
(
ほこり
)
が
薄
(
うす
)
い
車輪
(
しやりん
)
をめぐる……
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
非常
(
ひじやう
)
に
強烈
(
きようれつ
)
になつて、
殆
(
ほと
)
んど四百四十
馬力
(
ばりき
)
の
蒸滊機關
(
じようききくわん
)
に
匹敵
(
ひつてき
)
し
得
(
う
)
る
由
(
よし
)
、
此
(
この
)
猛烈
(
まうれつ
)
なる
動力
(
どうりよく
)
が、
接合桿
(
せつがふかん
)
をもつて
車外
(
しやぐわい
)
十二
個
(
こ
)
の
車輪
(
しやりん
)
を
動
(
うご
)
かし、
遂
(
つひ
)
に
此
(
この
)
堅固
(
けんご
)
なる
鐵檻
(
てつおり
)
の
車
(
くるま
)
は
進行
(
しんかう
)
を
始
(
はじ
)
めるのである。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
………ザヾツ、ぐわうと
鳴
(
な
)
つて、
川波
(
かはなみ
)
、
山颪
(
やまおろし
)
とともに
吹
(
ふ
)
いて
來
(
く
)
ると、ぐる/\と
𢌞
(
まは
)
る
車輪
(
しやりん
)
の
如
(
ごと
)
き
濃
(
こ
)
く
黒
(
くろ
)
ずんだ
雪
(
ゆき
)
の
渦
(
うづ
)
に、くる/\と
舞
(
ま
)
ひながら、ふは/\と
濟
(
す
)
まアして
内
(
うち
)
へ
歸
(
かへ
)
つた——
夢
(
ゆめ
)
ではない。
雪霊記事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
殆
(
ほとん
)
ど
形容
(
けいよう
)
の
出來
(
でき
)
ない
音
(
おと
)
が
響
(
ひゞ
)
いて、
炎
(
ほのほ
)
の
筋
(
すぢ
)
を
蜿
(
うね
)
らした
可恐
(
おそろし
)
い
黒雲
(
くろくも
)
が、
更
(
さら
)
に
煙
(
けむり
)
の
中
(
なか
)
を
波
(
なみ
)
がしらの
立
(
た
)
つ
如
(
ごと
)
く、
烈風
(
れつぷう
)
に
駈𢌞
(
かけまは
)
る!……あゝ
迦具土
(
かぐつち
)
の
神
(
かみ
)
の
鐵車
(
てつしや
)
を
驅
(
か
)
つて
大都會
(
だいとくわい
)
を
燒亡
(
やきほろぼ
)
す
車輪
(
しやりん
)
の
轟
(
とゞろ
)
くかと
疑
(
うたが
)
はれた。
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“車輪”の解説
車輪(しゃりん、en: wheel)とは、車の輪。乗り物類の下にある円形の物体で、軸のまわりを回転し、地面上を容易に移動することを可能にする目的のもの。
(出典:Wikipedia)
車
常用漢字
小1
部首:⾞
7画
輪
常用漢字
小4
部首:⾞
15画
“車輪”で始まる語句
車輪麩
車輪状
車輪陣
車輪独楽