“しやりん”の漢字の書き方と例文
語句割合
車輪100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
斯くする事數回におよべば、各の紐夫々に延びて、全体の形、あたか車輪しやりんの如くにりて勢好く廻轉す。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
いだくるま一散いつさん、さりながらつもゆき車輪しやりんにねばりてか車上しやじやう動搖どうえうするわりあはせてみちのはかはかず萬世橋よろづよばしころには鐵道馬車てつだうばしや喇叭らつぱこゑはやくえて京屋きやうや時計とけい十時じふじはうずるひゞきそらたか
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
けれども、おとひゞきもない車輪しやりんが美くしくうごいて、意識に乏しい自分を、半睡の状態でちうはこんで行く有様が愉快であつた。青山あをやまうちへ着く時分には、きた頃とはちがつて、気色きしよくが余程晴々してた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)