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婆
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ばゞ
ふりがな文庫
“
婆
(
ばゞ
)” の例文
とある村立共同浴場の湯氣の中から廣くまるい肩の一角を見せた存在物が
恁
(
か
)
うして民謠「
婆
(
ばゞ
)
の
腰
(
こし
)
」を唄ひだした。
地方主義篇:(散文詩)
(旧字旧仮名)
/
福士幸次郎
(著)
へえ御免なせえまし……
毎度
(
めえど
)
ハヤ
婆
(
ばゞ
)
が出まして御贔屓になりまして、
帰
(
けえ
)
って来ましちゃア悦んで、何とハア
有難
(
ありがた
)
え事で、
己
(
おれ
)
ような身の上でお屋敷へ出て
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
休
(
やす
)
ましておくれ、と
腰
(
こし
)
をかけて
一息
(
ひといき
)
つく。
大分
(
だいぶ
)
お
暖
(
あつたか
)
でございますと、
婆
(
ばゞ
)
は
銅
(
あかゞね
)
の
大藥罐
(
おほやくわん
)
の
茶
(
ちや
)
をくれる。
弥次行
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
爺
(
ぢゞ
)
は波を知らず
婆
(
ばゞ
)
は潮の音を知らず孫は千鳥を鷄の雛かとぞ思ふ
藤村詩抄:島崎藤村自選
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
白髪
(
しらが
)
のお
婆
(
ばゞ
)
らがやつこらさ。
畑の祭
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
最初
(
さいしよ
)
に見出し候者は
私
(
わたく
)
し
悴
(
せがれ
)
甚之助に御座候
其仔細
(
そのしさい
)
は同日の
夕刻
(
ゆふこく
)
雪も
降止
(
ふりやみ
)
候に何となく
怪
(
あやし
)
き
臭
(
にほひ
)
致せば近所の者共表へ
出
(
い
)
で
穿鑿
(
せんさく
)
致し候に
何時
(
いつも
)
何事にても人先に出て
世話
(
せわ
)
致
(
いた
)
し候お三
婆
(
ばゞ
)
のみ一人相見え申さざれば私し
悴
(
せがれ
)
甚之助
不審
(
ふしん
)
に存じ
渠
(
かれ
)
が家の戸を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
もうこんな
爺
(
じゞい
)
婆
(
ばゞ
)
アで何もお役には立ちませんから、どうか御退屈でない様にと申しましても、家もない山の中でございますから、
外
(
ほか
)
に仕方もございません
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
晝間
(
ひるま
)
ネなれば
田打櫻
(
タウヂざくら
)
の
花
(
ハナコ
)
見
(
み
)
デ
酒
(
サゲ
)
呑
(
の
)
んで、それガラ
又
(
マダ
)
グワツグワツと田サ
這入
(
ハエ
)
て、はゝゝゝゝゝ『婆の
腰
(
コオソ
)
ア、ホウイヤ、ホウ……、
婆
(
ばゞ
)
の
腰
(
コオソ
)
ア、
婆
(
ばゞ
)
の
腰
(
コオソ
)
アホウエヤ、ホウ……』
地方主義篇:(散文詩)
(旧字旧仮名)
/
福士幸次郎
(著)
まして、
大王
(
だいわう
)
の
膝
(
ひざ
)
がくれに、
婆
(
ばゞ
)
は
遣手
(
やりて
)
の
木乃伊
(
みいら
)
の
如
(
ごと
)
くひそんで、あまつさへ
脇立
(
わきだち
)
の
座
(
ざ
)
の
正面
(
しやうめん
)
に、
赫耀
(
かくえう
)
として
觀世晉
(
くわんぜおん
)
立
(
た
)
たせ
給
(
たま
)
ふ。
小兒衆
(
こどもしう
)
も、
娘
(
むすめ
)
たちも、
心
(
こゝろ
)
やすく
賽
(
さい
)
してよからう。
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ば
立出
(
たちいで
)
ける是にて平澤村の方は
調
(
しら
)
べ
埓明
(
らちあき
)
しかば直樣
隣村
(
りんそん
)
平野村へ
立越
(
たちこえ
)
名主
(
なぬし
)
甚左衞門方へ
落付
(
おちつき
)
村中殘らず
呼集
(
よびあつめ
)
次右衞門三五郎の兩人は名主甚左衞門に
向
(
むか
)
ひ其方に
尋
(
たづ
)
ねたき
仔細
(
しさい
)
あり今より廿二三年以前に平澤村のお三と申す
婆
(
ばゞ
)
當村
(
たうそん
)
へ參りしと
承
(
うけた
)
まはるが其者は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
相「どれ/\、これはマア、
何
(
な
)
んで台所などから来るのだ、そう云えば水は汲んで廻すものを、善藏コレ善藏何をぐる/\廻って
居
(
お
)
るのだ、コレ
婆
(
ばゞ
)
ア孝助どのがお帰りだよ」
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
よい/\の、
犬
(
いぬ
)
の、
婆
(
ばゞ
)
の、
金時計
(
きんどけい
)
の、
淺葱
(
あさぎ
)
の
褌
(
ふんどし
)
の、
其上
(
そのうへ
)
に、
子抱
(
こかゝへ
)
の
亭主
(
ていしゆ
)
と
來
(
き
)
た
日
(
ひ
)
には、こりや
何時
(
いつ
)
までも
見
(
み
)
せられたら、
目
(
め
)
が
眩
(
くら
)
まうも
知
(
し
)
れぬぞと、あたふた
百花園
(
ひやくくわゑん
)
を
遁
(
に
)
げて
出
(
で
)
る。
弥次行
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
さて
奧樣
(
おくさま
)
、
目當
(
めあて
)
にいたして
參
(
まゐ
)
つたは
此
(
こ
)
の
小家
(
こいへ
)
、
忰
(
せがれ
)
は
武生
(
たけふ
)
に
勞働
(
はたらき
)
に
行
(
い
)
つて
居
(
を
)
り、
留守
(
るす
)
は
山
(
やま
)
の
主
(
ぬし
)
のやうな、
爺
(
ぢい
)
と
婆
(
ばゞ
)
二人
(
ふたり
)
ぐらし、
此處
(
こゝ
)
にお
泊
(
とま
)
りとなさいまし、
戸
(
と
)
を
叩
(
たゝ
)
いてあけさせませう。
雪の翼
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
小日向の方のお旗下の奥様がお塩梅が悪いので、
中働
(
なかばたらき
)
に住み込んだ処が、これでも若い時分は
此様
(
こん
)
な汚ない
婆
(
ばゞ
)
アでもなかったから、殿様のお手が附いて、
僅
(
わずか
)
な
中
(
うち
)
に出来たのは此のお賤
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
今私が遣るの遣らぬのと云えばお前は咽喉を締めもするだろう、弱い
婆
(
ばゞ
)
ばかりなれば締めるだろうが、
此処
(
こゝ
)
では締められまい、さア締めるなれば締めて見ろ、遣らぬと云ったら遣らぬ
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
紅葉先生
(
こうえふせんせい
)
の
説
(
せつ
)
によると、「
金魚麩
(
きんぎよぶ
)
は
婆
(
ばゞ
)
の
股
(
もゝ
)
の
肉
(
にく
)
だ。」さうである。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
紋「そうでねえ、この
界隈
(
かいわい
)
にお
前
(
めえ
)
ぐれえ書くものはねえだ、まアその
形
(
なり
)
じゃア仕様がねえだ、これ
婆
(
ばゞ
)
アどん、女の着るもんが有るなら出してくんろ、さア熊女、この着物を着るが
宜
(
い
)
いだ」
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
爺
(
ぢい
)
さイのウ
婆
(
ばゞ
)
さイのウ
雪霊続記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
田舎
気質
(
かたぎ
)
とは云いながら、
頑固
(
かたくな
)
な
婆
(
ばゞ
)
アだ、何の勘弁したって
宜
(
え
)
えにとお前様には思うか知んねえけれども、只今申します通り義理があって、どうも此の娘を
宅
(
うち
)
へ置かれません
只
(
たっ
)
た今追出します
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「また
婆
(
ばゞ
)
の
股
(
もゝ
)
だぜ。」
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
其の夜の
丑刻
(
こゝのつ
)
頃庭口の
塀
(
へい
)
に
飛上
(
とびあが
)
り、内庭の様子を
窺
(
うかゞ
)
いますると、夏の夜とてまだ寝もやらず、庭の縁台には村と
婆
(
ばゞ
)
の両人、縁側には舎弟の蟠作と安兵衞の両人、
蚊遣
(
かやり
)
の
下
(
もと
)
に碁を打って居りました
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
私は汗の出るほど
耻入
(
はじい
)
ります、実は
疾
(
と
)
くより娘があの孝助殿を
見染
(
みそ
)
め、
恋煩
(
こいわずら
)
いをして居ります、誠に
面目
(
めんぼく
)
ない、それをサ
婆
(
ばゞ
)
アにもいわないで、
漸
(
ようや
)
く昨夜になって申しましたから、なぜ早く云わん
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
貴
(
たつと
)
き事もあり、
哀
(
あは
)
れなる事もあり、少しは
空物語
(
そらものがたり
)
もあり、
利口
(
りこう
)
なる事もありと
前文
(
ぜんぶん
)
に
記
(
しる
)
し
置
(
お
)
かれたり、
竹取物語
(
たけとりものがたり
)
、
宇津保物語
(
うつぼものがたり
)
は
噺
(
はなし
)
の
父母
(
ちゝはゝ
)
にして、
夫
(
それ
)
より
下
(
しも
)
つ
方
(
かた
)
に
至
(
いた
)
りては、
爺
(
ぢゞ
)
は山へ、
婆
(
ばゞ
)
は川へ
洗濯
(
せんたく
)
落語の濫觴
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
父
(
とっ
)
さまが
心配
(
しんぱえ
)
して
塩梅
(
あんばえ
)
が悪く成ったのは此の野郎が二十四の時でごぜえます、
婆
(
ばゞ
)
アや枕元へ
来
(
こ
)
うよと云いますから、何だえ
老爺
(
じい
)
さまというと、忰の丈助は
迚
(
とて
)
も
汝
(
われ
)
がの力にはなんねえ駄目な奴だから
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
やるべえ/\、おゝ
婆
(
ばゞ
)
アが
帰
(
けえ
)
って来やアがった
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
秋「
婆
(
ばゞ
)
ア丈夫だの、
幾歳
(
いくつ
)
になるの」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“婆(おばあさん)”の解説
おばあさん(お婆さん/お祖母さん)は、日本語において、直系尊属2親等に当たる女性(祖母)、もしくは高齢の女性を指す一般語(老婆、媼)として使用される。対義語はおじいさん、または孫、孫娘。
(出典:Wikipedia)
婆
常用漢字
中学
部首:⼥
11画
“婆”を含む語句
老婆
婆様
雇婆
爺婆
鬼婆
婆々
産婆
娑婆気
古婆
阿婆
阿婆摺
洗濯婆
卒塔婆
塔婆
湯婆
悪婆
耆婆扁鵲
提婆達多
取揚婆
烏婆
...