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可愛
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かはゆ
ふりがな文庫
“
可愛
(
かはゆ
)” の例文
ロミオ あゝ、
彼等
(
かれら
)
十
人
(
にん
)
、二十
人
(
にん
)
の
劍
(
けん
)
よりも、それ、その
卿
(
そもじ
)
の
眼
(
まなこ
)
にこそ
人
(
ひと
)
を
殺
(
ころ
)
す
力
(
ちから
)
はあれ。
唯
(
たゞ
)
もう
可愛
(
かはゆ
)
い
目
(
め
)
をして
下
(
くだ
)
され、
彼等
(
かれら
)
に
憎
(
にく
)
まれうと
何
(
なん
)
の
厭
(
いと
)
はう。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
男の僕でさへ、お前が在れば富山の財産などを
可羨
(
うらやまし
)
いとは更に思はんのに、宮さん、お前はどうしたのだ! 僕を忘れたのかい、僕を
可愛
(
かはゆ
)
くは思はんのかい
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
と
可愛
(
かはゆ
)
き
妻
(
つま
)
が
姉
(
あね
)
の
事
(
こと
)
なれば、
優
(
やさ
)
しき
許
(
ゆる
)
しの
願
(
ねが
)
はずして
出
(
で
)
るに、
飛立
(
とびた
)
つほど
嬉
(
うれ
)
しいを
此方
(
こなた
)
は
態
(
わざ
)
と
色
(
いろ
)
にも
見
(
み
)
せす、では
行
(
ゆ
)
きませうかと
不勝々々
(
ふしよう/″\
)
に
箪笥
(
たんす
)
へ
手
(
て
)
を
懸
(
かく
)
れば
うらむらさき
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
若いものに對する好奇心やら
可愛
(
かはゆ
)
みやらでまた自分の胸も若返りの樂しみに一杯になつただらう。
泡鳴五部作:05 憑き物
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
然
(
さ
)
るにても
其
(
そ
)
の
餘
(
あま
)
りの
美
(
うつく
)
しさに、ひととなりて
後
(
のち
)
國
(
くに
)
を
傾
(
かたむ
)
くる
憂
(
うれひ
)
もやとて、
當時
(
たうじ
)
國中
(
こくちう
)
に
聞
(
きこ
)
えたる、
道人
(
だうじん
)
何某
(
なにがし
)
を
召出
(
めしいだ
)
して、
近
(
ちか
)
う、
近
(
ちか
)
う、
爾
(
なんぢ
)
よく
此
(
こ
)
の
可愛
(
かはゆ
)
きものを
想
(
さう
)
せよ、と
仰
(
おほ
)
せらる。
妙齢
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
前髮
(
まへがみ
)
を
切
(
き
)
り
下
(
さげ
)
て
可愛
(
かはゆ
)
く
之
(
これ
)
も
人形
(
じんぎやう
)
のやうに
順
(
おとな
)
しくして
居
(
ゐ
)
る
廣庭
(
ひろには
)
では六十
以上
(
いじやう
)
の
而
(
しか
)
も
何
(
いづ
)
れも
達者
(
たつしや
)
らしい
婆
(
ばあ
)
さんが三
人立
(
にんたつ
)
て
居
(
ゐ
)
て
其
(
その
)
一人
(
ひとり
)
の
赤兒
(
あかんぼ
)
を
脊負
(
おぶつ
)
て
腰
(
こし
)
を
曲
(
ま
)
げ
居
(
を
)
るのが
何事
(
なにごと
)
か
婆
(
ばあ
)
さん
聲
(
ごゑ
)
を
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
とはいふものの、また
可愛
(
かはゆ
)
くもある
椈
(
ぶな
)
の木、不思議の木、わたしの悲しい心の
悦
(
よろこび
)
。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
年紀
(
とし
)
かい、二十五だと聞いたが、さう、
漸
(
やうや
)
う二三とよりは見えんね。あれで
可愛
(
かはゆ
)
い細い声をして
物柔
(
ものやはらか
)
に、
口数
(
くちかず
)
が
寡
(
すくな
)
くつて巧い
言
(
こと
)
をいふこと、恐るべきものだよ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
女子
(
をなご
)
の
太息
(
といき
)
に
胸
(
むね
)
の
雲
(
くも
)
を
消
(
け
)
して、
月
(
つき
)
もる
窓
(
まど
)
を
引
(
ひき
)
たつれば、
音
(
おと
)
に
目
(
め
)
ざめて
泣出
(
なきい
)
づる
稚兒
(
をさなご
)
を、あはれ
可愛
(
かはゆ
)
しいかなる
夢
(
ゆめ
)
を
見
(
み
)
つる
乳
(
ちゝ
)
まゐらせんと
懷
(
ふところ
)
あくれば
笑
(
ゑ
)
みてさぐるも
憎
(
にく
)
からず
軒もる月
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
ヂュリ お
前
(
まへ
)
を
小鳥
(
ことり
)
にしたいなア! したが、
餘
(
あんま
)
り
可愛
(
かはゆ
)
がって、つい
殺
(
ころ
)
してはならぬゆゑ、もうこれで、さよなら! さよなら! あゝ、
別
(
わか
)
れといふものは
悲
(
かな
)
し
懷
(
なつか
)
しいものぢゃ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
見つゝ思はず
悚然
(
ぞつ
)
として、いしくも咲いたり、
可愛
(
かはゆ
)
き花、
薊
(
あざみ
)
、
鬼百合
(
おにゆり
)
の
猛
(
たけ
)
くんば、我が
言
(
ことば
)
に憤りもせめ、姿形のしをらしさにつけ、汝優しき心より、
百年
(
もゝとせ
)
の
齢
(
よはひ
)
を捧げて、一朝の盛を見するならずや
草あやめ
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
それだから、阿父さんだつて、私だつて、ああされて見ると決して
可愛
(
かはゆ
)
くはないのだからね、今更
此方
(
こつち
)
から捜出して、とやかう言ふほどの事はありはしないよ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
勿躰
(
もつたい
)
なや
此
(
こ
)
の
子
(
こ
)
といふ
可愛
(
かはゆ
)
きもあり、
此子
(
これ
)
が
爲
(
ため
)
我
(
わ
)
が
爲
(
ため
)
不自由
(
ふじいう
)
あらせじ
憂
(
う
)
き
事
(
こと
)
のなかれ、
少
(
すこ
)
しは
餘裕
(
よゆう
)
もあれかしとて
朝
(
あさ
)
は
人
(
ひと
)
より
早
(
はや
)
く
起
(
お
)
き、
夜
(
よ
)
は
此通
(
このとほ
)
り
更
(
ふ
)
けての
霜
(
しも
)
に
寒
(
さむ
)
さを
堪
(
こら
)
へて
軒もる月
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
ヂュリ (獨語的に)
類無
(
たぐひな
)
いわが
戀
(
こひ
)
が、
類
(
たぐひ
)
ないわが
憎怨
(
にくしみ
)
から
生
(
うま
)
れるとは! とも
知
(
し
)
らで
早
(
はや
)
う
見知
(
みし
)
り、
然
(
さ
)
うと
知
(
し
)
った
時
(
とき
)
はもう
晩蒔
(
おそまき
)
! あさましい
因果
(
いんぐわ
)
な
戀
(
こひ
)
、
憎
(
にく
)
い
敵
(
かたき
)
をば
可愛
(
かはゆ
)
いと
思
(
おも
)
はにゃならぬ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
十
月
(
がつ
)
中
(
なか
)
の五
日
(
か
)
、
與
(
よ
)
四
郎
(
らう
)
が
退出
(
たいしゆつ
)
間近
(
まぢか
)
に
安
(
やす
)
らかに
女
(
をんな
)
の
子
(
こ
)
生
(
うま
)
れぬ、
男
(
おとこ
)
と
願
(
ねが
)
ひし
夫
(
そ
)
れには
違
(
ちが
)
へども、
可愛
(
かはゆ
)
さは
何處
(
いづこ
)
に
變
(
かは
)
りのあるべき、やれお
歸
(
かへ
)
りかと
母親
(
はゝおや
)
出
(
で
)
むかふて、
流石
(
さすが
)
に
初孫
(
ういまご
)
の
嬉
(
うれ
)
しきは
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
傍
(
そば
)
には
可愛
(
かはゆ
)
き
兒
(
ちご
)
の
寐姿
(
ねすがた
)
みゆ、
膝
(
ひざ
)
の
上
(
うへ
)
には
無情
(
むじやう
)
の
君
(
きみ
)
よ
我
(
わ
)
れを
打捨
(
うちす
)
て
給
(
たま
)
ふかと、
殿
(
との
)
の
御聲
(
おんこゑ
)
あり/\
聞
(
きこ
)
えて、
外面
(
そとも
)
には
良人
(
をつと
)
や
戻
(
もど
)
らん
更
(
ふ
)
けたる
月
(
つき
)
に
霜
(
しも
)
さむし、たとへば
我
(
わ
)
が
良人
(
をつと
)
今
(
いま
)
此處
(
こゝ
)
に
戻
(
もど
)
らせ
給
(
たま
)
ふとも
軒もる月
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
可
常用漢字
小5
部首:⼝
5画
愛
常用漢字
小4
部首:⼼
13画
“可愛”で始まる語句
可愛想
可愛相
可愛気
可愛御堂
可愛児
可愛好
可愛嶽
可愛いお方