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表
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あら
ふりがな文庫
“
表
(
あら
)” の例文
その美しさに
劣
(
おと
)
らざる悦びを
表
(
あら
)
はしわが方にむかひていふ。われらを第一の星と合せたまひし神に感謝の心を
獻
(
さゝ
)
ぐべし。 二八—三〇
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
おつぎのまだ
短
(
みじか
)
い
身體
(
からだ
)
は
麥
(
むぎ
)
の
出揃
(
でそろ
)
つた
白
(
しろ
)
い
穗
(
ほ
)
から
僅
(
わづか
)
に
其
(
そ
)
の
被
(
かぶ
)
つた
手拭
(
てぬぐひ
)
と
肩
(
かた
)
とが
表
(
あら
)
はれて
居
(
ゐ
)
る。
與吉
(
よきち
)
は
道
(
みち
)
の
側
(
はた
)
の
薦
(
こも
)
の
上
(
うへ
)
に
大人
(
おとな
)
しくして
居
(
ゐ
)
る。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
明白に、嫌惡、恐怖、憎惡の
表
(
あら
)
はれた表情が、殆んど
面變
(
おもがは
)
りするまでに彼の顏を
歪
(
ゆが
)
ませた。しかし、彼はたゞかう云つたゞけであつた——
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
宝蔵院の
槍
(
やり
)
、柳生流の
太刀筋
(
たちすじ
)
をことに精出して学んだとはいうが、誰も丹後守と試合をした者もなし、表立って手腕を
表
(
あら
)
わした機会もないから
大菩薩峠:04 三輪の神杉の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
壮助はそう問い返したが、そのままあわてたように眼を
外
(
そ
)
らした。何時のまにか彼等の心のうちに根を張っていた光子の死の予感が、
表
(
あら
)
わに姿を示した。
生あらば
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
▼ もっと見る
宗助
(
そうすけ
)
は
昨夕
(
ゆうべ
)
御米
(
およね
)
が
散藥
(
さんやく
)
を
飮
(
の
)
んでから
以後
(
いご
)
の
時間
(
じかん
)
を
指
(
ゆび
)
を
折
(
を
)
つて
勘定
(
かんぢやう
)
した。さうして
漸
(
やうや
)
く
不安
(
ふあん
)
の
色
(
いろ
)
を
面
(
おもて
)
に
表
(
あら
)
はした。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
あなたが(このあなたがは、とても
字
(
じ
)
では
表
(
あら
)
はせないけれど、
語氣
(
ごき
)
を
強
(
つよ
)
めて
言
(
い
)
つているのですよ)
兎角
(
とかく
)
まあちやんの
聲
(
こゑ
)
に
母親
(
はゝおや
)
らしい
注意
(
ちうい
)
をひかれがちなのを
冬を迎へようとして
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
そして少年はやっとその数字がア・エ、イ・オ、ウ、の字を
表
(
あら
)
わしていることを考えついた。つまり数字の1は、最初のア、を差し、2は次のエを指しているのであった。
奇巌城:アルセーヌ・ルパン
(新字新仮名)
/
モーリス・ルブラン
(著)
一つは田舍での
器量好
(
きりやうよし
)
であるがためか隨分とその途の情も強い方で現に休暇ごとに歸つて來る私を捉へて、
表
(
あら
)
はには云ひよらずとも掬んで呉れがしの嬌態をば絶えずあり/\と使つてゐた。
姉妹
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
即
(
すなは
)
ち
人
(
ひと
)
と
家
(
いへ
)
とは、
榮
(
さか
)
えるので、
恁
(
かゝ
)
る
景色
(
けしき
)
の
俤
(
おもかげ
)
がなくならうとする、
其
(
そ
)
の
末路
(
まつろ
)
を
示
(
しめ
)
して、
滅亡
(
めつばう
)
の
兆
(
てう
)
を
表
(
あら
)
はすので、
詮
(
せん
)
ずるに、
蛇
(
へび
)
は
進
(
すゝ
)
んで
衣
(
ころも
)
を
脱
(
ぬ
)
ぎ、
蝉
(
せみ
)
は
榮
(
さか
)
えて
殼
(
から
)
を
棄
(
す
)
てる、
人
(
ひと
)
と
家
(
いへ
)
とが、
皆
(
みな
)
他
(
た
)
の
光榮
(
くわうえい
)
あり
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
汝深く我を愛しき、是また
宜
(
うべ
)
なり、我もし下界に
長生
(
ながら
)
へたりせば、わが汝に
表
(
あら
)
はす愛は葉のみにとゞまらざりしなるべし 五五—五七
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
あの方は、私と同じなのだ——確かにさうだ——私はあの方に近しいやうな氣がする——私には、あの方の顏色や
意向
(
いかう
)
の
表
(
あら
)
はす言葉が解る。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
神官等
(
しんくわんら
)
が
石
(
いし
)
の
華表
(
とりゐ
)
を
出
(
で
)
て
行
(
い
)
つた
後
(
のち
)
は
暫
(
しばら
)
くして
人
(
ひと
)
も
散
(
ち
)
つて、
華表
(
とりゐ
)
の
傍
(
そば
)
には
大
(
おほ
)
きな
文字
(
もじ
)
を
表
(
あら
)
はした
白木綿
(
しろもめん
)
の
幟旗
(
のぼりばた
)
が
高
(
たか
)
く
突
(
つ
)
つ
立
(
た
)
つてばさ/\と
鳴
(
な
)
つて
居
(
ゐ
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
其上
(
そのうへ
)
御米
(
およね
)
は
若
(
わか
)
い
女
(
をんな
)
に
有勝
(
ありがち
)
の
嬌羞
(
けうしう
)
といふものを、
初對面
(
しよたいめん
)
の
宗助
(
そうすけ
)
に
向
(
むか
)
つて、あまり
多
(
おほ
)
く
表
(
あら
)
はさなかつた。たゞ
普通
(
ふつう
)
の
人間
(
にんげん
)
を
靜
(
しづか
)
にして
言葉
(
ことば
)
寡
(
すく
)
なに
切
(
き
)
り
詰
(
つ
)
めた
丈
(
だけ
)
に
見
(
み
)
えた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
太陽
(
たいやう
)
が、
朝日
(
あさひ
)
が、
彼
(
かれ
)
自
(
みづか
)
らが、
山
(
やま
)
と
空
(
そら
)
とを
劃
(
かぎ
)
つた
雪
(
ゆき
)
の
線
(
せん
)
に、その
輝
(
かゞや
)
く
面
(
おもて
)
を
表
(
あら
)
はしかけてゐた。
光
(
ひかり
)
は
直線
(
ちよくせん
)
をなしてその
半圓
(
はんゑん
)
の
周圍
(
しうゐ
)
に
散
(
ち
)
つた。
彼
(
かれ
)
を
見
(
み
)
ようと
思
(
おも
)
へば
私
(
わたし
)
は
眼
(
め
)
をつぶらなければならなかつた。
日の光を浴びて
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
抑〻
(
そも/\
)
超人の事たるこれを言葉に
表
(
あら
)
はし難し、是故に
恩惠
(
めぐみ
)
によりてこれが
驗
(
ためし
)
を
經
(
ふ
)
べき者この例をもて
足
(
た
)
れりとすべし 七〇—七二
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
考へて、多少理解し得たとしても、子供等は、その順序の結果を言葉で云ひ
表
(
あら
)
はす方法を知らないのだ。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
從來
(
これまで
)
に
倍
(
ばい
)
して
居
(
ゐ
)
るのと
殆
(
ほとん
)
ど
復
(
また
)
拒絶
(
きよぜつ
)
されるのではないかといふ
懸念
(
けねん
)
を
懷
(
いだ
)
きつゝある
與吉
(
よきち
)
は
何時
(
いつ
)
でも
其
(
それ
)
に
非常
(
ひじやう
)
な
滿足
(
まんぞく
)
を
表
(
あら
)
はした。
其
(
その
)
容子
(
ようす
)
を
見
(
み
)
る
卯平
(
うへい
)
は
勢
(
いきほ
)
ひ
心
(
こゝろ
)
が
動
(
うご
)
かされた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
宗助
(
そうすけ
)
は
此
(
この
)
三四
分間
(
ふんかん
)
に
取
(
と
)
り
換
(
か
)
はした
互
(
たがひ
)
の
言葉
(
ことば
)
を、いまだに
覺
(
おぼ
)
えてゐた。それは
只
(
たゞ
)
の
男
(
をとこ
)
が
只
(
たゞ
)
の
女
(
をんな
)
に
對
(
たい
)
して
人間
(
にんげん
)
たる
親
(
したし
)
みを
表
(
あら
)
はすために、
遣
(
や
)
り
取
(
と
)
りする
簡略
(
かんりやく
)
な
言葉
(
ことば
)
に
過
(
す
)
ぎなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
手紙の文句は、
書
(
か
)
いた人の、
書
(
か
)
いた当時の気分を素直に
表
(
あら
)
はしたものではあるが、無論
書
(
か
)
き
過
(
す
)
ぎてゐる。三四郎は出来る丈の言葉を層々と排列して感謝の意を熱烈に致した。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
表
常用漢字
小3
部首:⾐
8画
“表”を含む語句
表面
表情
表書
表紙
表現
表象
表通
表裏
献立表
表皮
表白
華表
代表
表題
表示
表徴
表向
裏表
表店
表札
...