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此通
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このとほ
取出し是見られよ
此通り金子もあるが某
兎角して其の護摩灰とやら云ふ奴に出會て見度思ひしが
貴樣輩の樣なものに此金を
またはじまつた、
此通りに
猿をつかまへて
此処へ
縛つとくのは
誰だらう/\ツて、
一しきり
騒いだのを
私は
知つて
居る。
春は
櫻の
賑ひよりかけて、なき
玉菊が
燈籠の
頃、つゞいて
秋の
新仁和賀には十
分間に
車の
飛ぶ
事此通りのみにて七十五
輛と
數へしも、二の
替りさへいつしか
過ぎて
へい/\……
何う
致しまして、
此通り
穢うございますから……。主「まア
宜いよ/\……
此処を明けて置いては、雪が
吹ツ
込むから
疾く
此処へお
入り、……
乃公が寒いから……。 ...
ヂョン はて、
屆けることを
能うせなんだのぢゃ。……これ、
此通り
持って
戻った。……
此庵へ
屆けうと
思うてもな、
皆が
傳染を
怖がりをるによって、
使の
男さへも
雇へなんだわいの。
此方が
此通りつまらぬ
活計をして
居れば、
御前の
縁にすがつて
聟の
助力を
受けもするかと
他人樣の
處思が
口惜しく、
痩せ
我慢では
無けれど
交際だけは
御身分相應に
盡して
ロミオ では、
予の
舞踏靴は
名譽なものぢゃ、
此通り
孔だらけぢゃによって。
なるほど
此の
森も
入口では
何の
事もなかつたのに、
中へ
来ると
此通り、もつと
奥深く
進んだら
早や
不残立樹の
根の
方から
朽ちて
山蛭になつて
居やう、
助かるまい、
此処で
取殺される
因縁らしい
切首と申候と云ければ大岡殿見られて成程
汝が
首筋には大きなる
疵が見える其疵は又
何して付られしぞ
隱さずに申せと云れければ多兵衞はナニ
隱しませう此疵は一昨年の
夏中供先にて
喧嘩御座候節陸尺の七右衞門と申者に
切れ
此通りの疵に相成しと申ければナニ供先の
喧嘩で切れ夫故其疵に成たるとな
夫は
お
志しの
文封は
切らねど
御覽ぜよ
此通りと、
手文庫に
誠を
見せしが、
扨も
我故と
聞けば
嬉しきか
悲しきか、
行末いかに
御立身なされて
如何樣なお
人物に
成り
給ふお
身にや
勿躰なや
此の
子といふ
可愛きもあり、
此子が
爲我が
爲不自由あらせじ
憂き
事のなかれ、
少しは
餘裕もあれかしとて
朝は
人より
早く
起き、
夜は
此通り
更けての
霜に
寒さを
堪へて
此通り
謝罪ますほどに、
何うぞ
御免し
遊して、いつもの
樣に
打解けた
顏を
見せて
下され、
御嫌機直して
下されと
詫ぶるに、さては
左樣かと
少し
我の
折れて、
夫れならば
其樣に
實家でも
少し
何とか
成つて
居たならばお
前の
肩身も
廣からうし、
同じくでも
少しは
息のつけやう
物を、
何を
云ふにも
此通り、お
月見の
團子をあげやうにも
重箱からしてお
恥かしいでは
無からうか
幸ひの
巡査さまに
家まで
見て
頂かば
我々も
安心、
此通りの
子細で
御座ります
故と
筋をあら/\
折からの
巡査に
語れば、
職掌がらいざ
送らんと
手を
取らるゝに、いゑ/\
送つて
下さらずとも
歸ります