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御遠慮
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ごゑんりよ
ふりがな文庫
“
御遠慮
(
ごゑんりよ
)” の例文
(お
泊
(
と
)
め
申
(
まを
)
すとなりましたら、あの、
他生
(
たしやう
)
の
縁
(
えん
)
とやらでござんす、あなた
御遠慮
(
ごゑんりよ
)
を
遊
(
あそ
)
ばしますなよ。)
先
(
ま
)
づ
恐
(
おそ
)
ろしく
調子
(
てうし
)
が
可
(
い
)
いぢやて。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
流石
(
さすが
)
に
氣
(
き
)
のおけるお
他人
(
たにん
)
には
少
(
すこ
)
し
大人
(
をとな
)
らしくお
成
(
な
)
り
遊
(
あそ
)
ばせど、お
心安
(
こヽろやす
)
だての
我
(
わが
)
まヽか、
甘
(
あま
)
へ
氣味
(
ぎみ
)
であの
通
(
とほ
)
りの
御遠慮
(
ごゑんりよ
)
なさ
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
どうも
有難
(
ありがた
)
う
存
(
ぞん
)
じます……
左様
(
さやう
)
なら
御遠慮
(
ごゑんりよ
)
なしに
頂戴
(
ちやうだい
)
致
(
いた
)
しますと、
亭主
(
ていしゆ
)
の
河合金兵衛
(
かはひきんべゑ
)
が
茶
(
ちや
)
を
点
(
た
)
つてる
間
(
あひだ
)
に、
小丼
(
こどんぶり
)
を
前
(
まへ
)
に
引寄
(
ひきよ
)
せて
乞食
(
こじき
)
ながらも、
以前
(
いぜん
)
は名のある
神谷幸右衛門
(
かみやかうゑもん
)
大仏餅。袴着の祝。新まへの盲目乞食
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「いえ、
些
(
ちつ
)
とも
御遠慮
(
ごゑんりよ
)
には
及
(
およ
)
びません。
道
(
みち
)
の
爲
(
ため
)
で
御座
(
ござ
)
いますから」と
床
(
ゆか
)
しい
事
(
こと
)
を
云
(
い
)
つた。さうして、
目下
(
もくか
)
自分
(
じぶん
)
の
所
(
ところ
)
に、
宗助
(
そうすけ
)
の
外
(
ほか
)
に、まだ
一人
(
ひとり
)
世話
(
せわ
)
になつてゐる
居士
(
こじ
)
のある
旨
(
むね
)
を
告
(
つ
)
げた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
取揃
(
とりそろ
)
へ
自身
(
じしん
)
に持來たれば清兵衞は長兵衞に向ひ
嘸々
(
さぞ/\
)
草臥
(
くたひれ
)
しならん
然樣
(
さう
)
何時までも
畏
(
かしこ
)
まり居ては
究屈
(
きうくつ
)
なりモシ/\
御連
(
おつれ
)
の
衆
(
しゆ
)
御遠慮
(
ごゑんりよ
)
なさるなコレサ
平
(
たひら
)
に/\と是より皆々
寛
(
くつろ
)
ぎ兄弟久し
振
(
ぶり
)
にての
酒宴
(
しゆえん
)
となり女房も
傍
(
そば
)
にて
酌
(
しやく
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
串戲
(
じようだん
)
ぢやありません、
眞個
(
ほんとう
)
です。……ですから
二階同士
(
にかいどうし
)
結構
(
けつこう
)
ですとも。……そして、
私
(
わたし
)
に……とおつしやつて、
貴女
(
あなた
)
、
何
(
なん
)
でございます……
御遠慮
(
ごゑんりよ
)
は
要
(
い
)
りません。
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
何
(
なに
)
はゞかりての
御遠慮
(
ごゑんりよ
)
ぞや
身
(
み
)
を
觀
(
くわん
)
ずれば
御恨
(
おうら
)
みも
未練
(
みれん
)
も
何
(
なに
)
もあらずお二
タ
方
(
かた
)
さま
首尾
(
しび
)
とゝのひし
曉
(
あかつき
)
には
潔
(
いさぎ
)
よく
斯々
(
かう/\
)
して
流石
(
さすが
)
は
貞操
(
みさを
)
を
立
(
たつ
)
るとだけ
君
(
きみ
)
さまに
知
(
し
)
られなば
夫
(
それ
)
を
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
へい/\
有難
(
ありがた
)
う
存
(
ぞん
)
じます、
何
(
ど
)
うも
折角
(
せつかく
)
のお
厚情
(
なさけ
)
でございますから、
御遠慮
(
ごゑんりよ
)
申上
(
まうしあげ
)
ませぬでお
言葉
(
ことば
)
に
従
(
したが
)
つて、
御免
(
ごめん
)
を
蒙
(
かうむ
)
ります。主「どうもお
人品
(
ひとがら
)
なことだ、
違
(
ちが
)
ふのうー……さア/\
此方
(
こつち
)
へお
入
(
はい
)
り。 ...
大仏餅。袴着の祝。新まへの盲目乞食
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
頼み度事あつて
來
(
きた
)
が頼まれて呉ねへかと云で長八夫は何の用かは知ね共
萬端
(
ばんたん
)
御世話になる
貴方
(
あなた
)
ゆゑ私しで間に合事なら決して否とは云ません
御遠慮
(
ごゑんりよ
)
なく
御咄
(
おはなし
)
なされと云ば長兵衞は喜び
然
(
さう
)
請合
(
うけあつ
)
て呉れば
拙者
(
せつしや
)
も
實
(
まこと
)
に頼みいゝ實は私しが兄に清兵衞と云者ありしが若き中は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
換
(
か
)
へて
誰
(
た
)
れと
知
(
し
)
らさぬ
用心
(
ようじん
)
は
昔
(
むかし
)
氣質
(
かたぎ
)
の
一
(
いつ
)
こくを
立通
(
たてとほ
)
さする
遠慮
(
ゑんりよ
)
心痛
(
しんつう
)
おいたはしや
右
(
みぎ
)
に
左
(
ひだり
)
に
御苦勞
(
ごくらう
)
ばかり
世
(
よ
)
が
世
(
よ
)
ならばお
嫁
(
よめ
)
さまなり
舅御
(
しうとご
)
なり
御孝行
(
ごかうかう
)
に
御遠慮
(
ごゑんりよ
)
は
入
(
い
)
らぬ
筈
(
はず
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
お
前
(
まへ
)
まあ
些
(
ちつ
)
と
休
(
やす
)
んでと、
深切
(
しんせつ
)
にほだされて、
懷
(
なつか
)
しさうに
民子
(
たみこ
)
がいふのを、いゝえ、さうしては
居
(
を
)
られませぬ、お
荷物
(
にもつ
)
は
此處
(
こゝ
)
へ、もし
御遠慮
(
ごゑんりよ
)
はござりませぬ、
足
(
あし
)
を
投出
(
なげだ
)
して
雪の翼
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
湧
(
わく
)
物
(
もの
)
なれば今なくとも出來る
時節
(
じせつ
)
も
有事
(
あること
)
故
(
ゆゑ
)
若
(
もし
)
其樣な事にて御
心配
(
しんぱい
)
なさるは御無用なり
縱令
(
たとへ
)
御貯
(
おたくは
)
への
路金
(
ろぎん
)
盡
(
つき
)
たりとも御病氣
御全快
(
ごぜんくわい
)
迄は御心
靜
(
しづか
)
に御
逗留
(
とうりう
)
成るべし其間は何に
寄
(
よら
)
ず御入用有ば
仰
(
おほせ
)
られよ又少々の金子なれば
隨分
(
ずゐぶん
)
御
用立
(
ようだて
)
申べし必ず然樣な事に
御遠慮
(
ごゑんりよ
)
あるべからずと
深切
(
しんせつ
)
なる亭主の言葉にお花は
涙
(
なみだ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
女
(
おんな
)
は
不思議
(
ふしぎ
)
さうに
立
(
た
)
つてゆくを
客
(
きやく
)
は
聞
(
きゝ
)
すまして
笑
(
わら
)
ひながら
御遠慮
(
ごゑんりよ
)
には
及
(
およ
)
ばない、
逢
(
あ
)
つて
來
(
き
)
たら
宜
(
よ
)
からう、
何
(
なに
)
もそんなに
體裁
(
ていさい
)
には
及
(
およ
)
ばぬではないか、
可愛
(
かわい
)
い
人
(
ひと
)
を
素戻
(
すもど
)
しもひどからう
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
貴僧
(
あなた
)
、それでもお
眠
(
ねむ
)
ければ
御遠慮
(
ごゑんりよ
)
なさいますなえ。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
假令
(
たとへ
)
身
(
み
)
にかへ
命
(
いのち
)
にかへても
盡
(
つ
)
くし
參
(
まゐ
)
らする
心
(
こゝろ
)
なるを、よしなき
御遠慮
(
ごゑんりよ
)
はお
置
(
お
)
き
下
(
くだ
)
されたしと
恨
(
うら
)
み
顏
(
がほ
)
なり、これ
程
(
ほど
)
までに
思
(
おも
)
ひくるゝ、
其心
(
そのこゝろ
)
知
(
し
)
らぬにも
有
(
あ
)
らぬを、この
頃
(
ごろ
)
の
不愛想
(
ぶあいさう
)
我
(
わ
)
が
心
(
こゝろ
)
の
悶
(
もだ
)
ゆるまゝに
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
遠
常用漢字
小2
部首:⾡
13画
慮
常用漢字
中学
部首:⼼
15画
“御遠慮”で始まる語句
御遠慮計