年間ねんかん)” の例文
まる年間ねんかん小言こごとはず、うらみもはず、たゞ御返事ごへんじつてります』でめられたのだからたまらない。をとこはとう/\落城らくじやうした。
ハガキ運動 (旧字旧仮名) / 堺利彦(著)
二十五年間ねんかん教育きょういくつくしてしょく退しりぞいたのち創作そうさくこころをうちこんで、千九百二十七ねんになくなるまで、じつに二十かん著作ちょさくのこした。
身体検査 (新字新仮名) / フョードル・ソログープ(著)
今更いまさらおもつてみれば、つとむはもう十九である。九つと三つの子供こどものこされてからの十年間ねんかんは、いま自分じぶん自分じぶんなみだぐまれるほどな苦勞くらう歴史れきしかたつてゐる。
(旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
しながそれほど苦勞くらうした米穀べいこく問題もんだい死後しご四五年間ねんかん惨憺さんたんたる境遇きやうぐうからやうや解決かいけつげられようとしたのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
それよりまたかれ医学いがくのこのちかき二十五年間ねんかんにおいて、如何いか長足ちょうそく進歩しんぽしたかとうことをかんがはじめる。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
「おれは、本なんてものはなん年間ねんかんも読んだことがねえが、ずいぶんめずらしいことを書いたのがあるそうだね。その本にもかわったことが書いてあるかね」
つまりわたくしの二百年間ねんかんのそのそのはいつも御弊ごへいと一たい夜分やぶん参拝者さんぱいしゃ杜絶とだえ時分じぶんになってはじめて自分じぶんかえって御弊ごへいからはなれるとった塩梅あんばいなのでございます。
こうしたしくじりをやりながら、使節しせつの一こうは、フランス・イギリス・オランダ・ドイツ・ロシアの国々くにぐにをたずねて、やく一年間ねんかん、ヨーロッパのたびをつづけました。
たれでも、國史こくしひもとひとは、かなら歴代れきだい天皇てんのうがそのみやこせんしたまへることをるであらう。それは神武天皇即位じんむてんのうそくゐから、持統天皇ぢとうてんのうねんまで四十二だい、千三百五十三年間ねんかん繼續けいぞくした。
日本建築の発達と地震 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
本國ほんごくでゝから二年間ねんかんたびからたびへと遍歴へんれきしてあるは、折々をり/\日本につぽん公使館こうしくわん領事館りようじくわんで、本國ほんこくめづらしき事件ことみゝにするほかは、日本につぽん新聞しんぶんなどをこときはめてまれであるから
しかしながら日本にほん大正たいしやうねんから今日こんにちまで十二三年間ねんかん不自然ふしぜん經濟界けいざいかいれてるのであるから、今日こんにち巨額きよがく金貨きんくわ内地ないちから積出つみだされ、さうして通貨つうくわ急激きふげき減少げんせうするやうになれば
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
貧乏びんばふ畫家ぐわかつまとして三年間ねんかんで三百ゑんめたあたしの經驗けいけんか?」
画家とセリセリス (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
其後そのごをとこからなんつてやつても、をんなからは依然いぜんとして毎月まいげつじつに『御返事ごへんじつてります』の葉書はがきた。とう/\それが一年間ねんかんつゞいた。
ハガキ運動 (旧字旧仮名) / 堺利彦(著)
れよりまたかれ醫學いがくちかき二十五年間ねんかんおいて、如何いか長足ちやうそく進歩しんぽしたかとことかんがはじめる。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
まち小學校せうがつかう校長かうちやうをしてゐた彼女かのぢよをつとは、一年間ねんかんはいんで、そして二人ふたり子供こどもわかつま手許てもとのこしたまゝんでいつた。のこつたものは彼女かのぢよおも責任せきと、ごくわづかなたくはへとだけであつた。
(旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
モスクワへも、ペテルブルグへも、ワルシヤワへも……ワルシヤワはじつところです、わたし幸福かうふくの五年間ねんかん彼處あすこおくつたのでした、れはまちです、是非ぜひきませう、ねえきみ
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
B まだういふのがあるよ。矢張やはぼく友人いうじんだが、くに母親はゝおやがひとりでさびしがつてゐるとつて、毎日まいにちまいづつ繪葉書ゑはがきしてゐるが、モウそれを三四年間ねんかんにちかさずやつてるから感心かんしんだらう。
ハガキ運動 (旧字旧仮名) / 堺利彦(著)
モスクワへも、ペテルブルグへも、ワルシャワへも……ワルシャワはじつによいところです、わたし幸福こうふくの五年間ねんかん彼処あすこおくったのでした、それはいいまちです、是非ぜひきましょう、ねえきみ
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)