予の描かんと欲する作品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
茶話:03 大正六(一九一七)年 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
「いいえ、わたしは困らなかつたのです。長すぎるならその柄をいいだけ切れと命じました。柄だから切つても差支へないと思つたのです。」
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
すでに「新風土」に発表した部分があるが、と答えると、それでも差支えない。新春早々にその第一回をもらうことが出来れば幸いだという。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
一利己主義者と友人との対話 (新字新仮名) / 石川啄木(著)
併し、根岸の寮は無人なので、叔父の友二郎に差支へのある時はなるべく行つて泊まることにして居ります。
銭形平次捕物控:015 怪伝白い鼠 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
あの部屋は建物の総体から離れて、小さい裏庭の上に作られているのですから、あれを動かしたところで、建物の他の部分にはなんにも差支えはありますまい
世界怪談名作集:02 貸家 (新字新仮名) / エドワード・ジョージ・アール・ブルワー・リットン(著)
大菩薩峠:02 鈴鹿山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
東京で呂昇を待つ人は多く中流階級以上の人であるといっても差支えないであろう。その実例は呂昇が上京のおりの定席である、有楽座の座席を見渡せばすぐに知れる。
写真と思ひ出:――私の写真修行―― (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
純小説と通俗小説の区別など、いまさら説くのも馬鹿々々しいが、純小説は作家一人のための文学であり、通俗小説は読者のための文学である、と極説して差支へあるまい。
百万人のそして唯一人の文学 (新字旧仮名) / 青野季吉(著)
小桜姫物語:03 小桜姫物語 (新字新仮名) / 浅野和三郎(著)
「なあに差支えござあせんよ。あの通り幾人も人が通るのでがすから行けますべい」。
本州横断 痛快徒歩旅行 (新字新仮名) / 押川春浪、井沢衣水(著)
芸術つてものも、彼らのやうに、キチンとしたものぢやないんだよ。——いゝから彼らが離れると云ふんなら、勝手に離れさして了ひ給へ。それは君に取つて、ちつとも差支へがない事だよ。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検 (旧字旧仮名) / 江見水蔭(著)