トップ
>
大将
>
たいしょう
ふりがな文庫
“
大将
(
たいしょう
)” の例文
旧字:
大將
日本
(
にほん
)
のむかしの
武士
(
ぶし
)
で一
番
(
ばん
)
強
(
つよ
)
かったのは
源氏
(
げんじ
)
の
武士
(
ぶし
)
でございます。その
源氏
(
げんじ
)
の
先祖
(
せんぞ
)
で、一
番
(
ばん
)
えらい
大将
(
たいしょう
)
といえば
八幡太郎
(
はちまんたろう
)
でございます。
八幡太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
そうして、その
酒
(
さけ
)
と
水
(
みず
)
には、ことごとく
毒
(
どく
)
を
入
(
い
)
れておきました。
大将
(
たいしょう
)
は、
敵
(
てき
)
がきっと
腹
(
はら
)
を
減
(
へ
)
らして、のどを
渇
(
かわ
)
かしてくるにちがいない。
酒倉
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
やがて思いついたことがあって、わたしはそれを
丸
(
まる
)
く
巻
(
ま
)
いてネクタイにした。
大将
(
たいしょう
)
がもっと
笑
(
わら
)
った。カピがまたでんぐり返しを打った。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
お山の
大将
(
たいしょう
)
おれひとり——という
格
(
かく
)
で、中にまじっている
徳川万千代
(
とくがわまんちよ
)
は、みんなと一しょに、つなぎ
止
(
と
)
めた
大鷲
(
おおわし
)
を取りまきながら
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ロボのつぎの位にいるブランカという白おおかみが
大将
(
たいしょう
)
になって、五、六匹のおおかみが牛の群れへおそいかかってきました。
動物物語 狼の王ロボ
(新字新仮名)
/
アーネスト・トンプソン・シートン
(著)
▼ もっと見る
「ふん、
大将
(
たいしょう
)
が
鈴蘭
(
すずらん
)
の
実
(
み
)
を
集
(
あつ
)
めるなんておかしいや。
誰
(
だれ
)
かに見つけられたらきっと
笑
(
わら
)
われるばかりだ。
狐
(
きつね
)
が来るといいがなあ」
貝の火
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
ところが
大将
(
たいしょう
)
大いにふくれていて一口も口を利かない、黙っている。まだ面白い話があるけれどもまあこれ位で切り上げてしまいましょう。
模倣と独立
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
この話を
天井
(
てんじょう
)
で聞いていた
勘太郎
(
かんたろう
)
は「しめた」と思った。するとその時、
大将
(
たいしょう
)
の
鬼
(
おに
)
が鼻を天井に向けてもがもがさせながら
鬼退治
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
ドノバンはいわゆるアマノジャクで、そのごうまんな米国ふうの
気質
(
きしつ
)
から、いつも富士男を
圧迫
(
あっぱく
)
して自分が連盟の
大将
(
たいしょう
)
になろうとするくせがある。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
東郷
(
とうごう
)
大将
(
たいしょう
)
の若い時の写真を見ると、実に立派でしかも明るく朗らかな表情をしたのがある。ジョン・バリモアーなどにもちょっと似ているのがある。
藤棚の陰から
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
敵一万の
大将
(
たいしょう
)
を
討
(
う
)
ち取ったとは、あっぱれな働きである。いそぎ
軍奉行
(
いくさぶぎょう
)
の
太田飛騨守
(
おおたひだのかみ
)
へ、この
旨
(
むね
)
をとどけ出せ。
三両清兵衛と名馬朝月
(新字新仮名)
/
安藤盛
(著)
そうして、いちばんつよい子が
大将
(
たいしょう
)
になり、あとの十二人が
兵隊
(
へいたい
)
になって、一
列
(
れつ
)
にならびました。
子どものすきな神さま
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
日清日露の戦友がドンドン死んで行くのである。
老少不定
(
ろうしょうふじょう
)
とはいうものの、
概
(
がい
)
して
元帥
(
げんすい
)
大将
(
たいしょう
)
中将と古参順に
訃音
(
ふいん
)
が来る。これは勢い仕方がない。お祖父さんも
能
(
よ
)
く認めている。
親鳥子鳥
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
「どうしたい。お前の方の
大将
(
たいしょう
)
は。」
兎と亀
(新字新仮名)
/
ロード・ダンセイニ
(著)
そこでこの上はもう
田村麻呂
(
たむらまろ
)
をやるほかはないというので、いよいよ
田村麻呂
(
たむらまろ
)
を
大将
(
たいしょう
)
にして、
奥州
(
おうしゅう
)
へ
出陣
(
しゅつじん
)
させることになりました。
田村将軍
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
大将
(
たいしょう
)
は、うなずかれて、この
娘
(
むすめ
)
は
正直者
(
しょうじきもの
)
らしいから、けっしてうそはいうまいと
思
(
おも
)
われて、
娘
(
むすめ
)
の
指
(
ゆび
)
さした
路
(
みち
)
を
急
(
いそ
)
いでゆかれました。
強い大将の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そのとき
大将
(
たいしょう
)
が
腹
(
はら
)
をかかえて
大笑
(
おおわら
)
いをした。そうしてカピはわたしのあほうにあきれ返って、四つ足ででんぐり返しを打った。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
ばさばさのマントを
着
(
き
)
て
脚
(
あし
)
と口との
途方
(
とほう
)
もなく
細
(
ほそ
)
い
大将
(
たいしょう
)
へやれって、こう
言
(
い
)
ってやりましたがね、はっは
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
向こうの
丘
(
おか
)
に現われた敵軍の大勢! 丸二つ引きの旗をへんぽんとひるがえして落日を後ろに
丘
(
おか
)
の
尖端
(
とっぱな
)
! ぬっくと立った馬上の
大将
(
たいしょう
)
はこれ歴史で見た
足利尊氏
(
あしかがたかうじ
)
である。
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
と
大将
(
たいしょう
)
の
兵太郎君
(
へいたろうくん
)
が、いいました。金助君は、
浪花節語
(
なにわぶしがた
)
りがかぜをひいているような声で、遠くから敵をののしったり、あざわらったりするには、いちばんてきしているのです。
草
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
土間を正面に見た
旦那座
(
だんなざ
)
に座っているのが鬼の
大将
(
たいしょう
)
であろう。
腰
(
こし
)
のまわりに
獣
(
けもの
)
の皮を
巻
(
ま
)
いて大あぐらをかいている。口の
両端
(
りょうはし
)
から
現
(
あらわ
)
れている
牙
(
きば
)
が炎に
照
(
て
)
らされて金の牙のように光っている。
鬼退治
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
蔚山城
(
うるさんじょう
)
のかこみのとけたのは、正月三日で、
宇喜多秀家
(
うきたひでいえ
)
、
蜂須賀阿波守
(
はちすかあわのかみ
)
、
毛利輝元
(
もうりてるもと
)
など十
余
(
よ
)
大将
(
たいしょう
)
が、
背後
(
はいご
)
から
明
(
みん
)
の大軍を破った。このとき
入城
(
にゅうじょう
)
してきた毛利輝元は、
重臣
(
じゅうしん
)
宍戸備前守
(
ししどびぜんのかみ
)
にむかって
三両清兵衛と名馬朝月
(新字新仮名)
/
安藤盛
(著)
いくら
寝坊
(
ねぼう
)
のおん
大将
(
たいしょう
)
にせよ、それで眼がさめないはずはなく
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そのうちで一
番
(
ばん
)
上のにいさんの
義朝
(
よしとも
)
は、
頼朝
(
よりとも
)
や
義経
(
よしつね
)
のおとうさんに
当
(
あ
)
たる人で、なかなか
強
(
つよ
)
い
大将
(
たいしょう
)
でしたけれど、それよりももっと
強
(
つよ
)
い
鎮西八郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「
大将
(
たいしょう
)
、きれいな
女
(
おんな
)
を
描
(
か
)
いてもらいたいと
思
(
おも
)
うんだが、すてきな、
美人
(
びじん
)
を
描
(
か
)
いてくれないか。」と、
菓子屋
(
かしや
)
の
番頭
(
ばんとう
)
がいいました。
生きている看板
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
イギリスの
大将
(
たいしょう
)
の
軍服
(
ぐんぷく
)
をまねた金モールでへりをとった赤い上着を着、鳥の
羽根
(
はね
)
でかざったかぶとをかぶったジョリクールがその
背中
(
せなか
)
にいばって乗っていた。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
そこの角から
赤髪
(
あかげ
)
の
子供
(
こども
)
がひとり、こっちをのぞいてわらっています。おい、
大将
(
たいしょう
)
、
証書
(
しょうしょ
)
はちゃんとしまったかい。
筆記帳
(
ひっきちょう
)
には組と名前を
楷書
(
かいしょ
)
で書いてしまったの。
イーハトーボ農学校の春
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
秀吉
(
ひでよし
)
、ナポレオン、ばんずいん長べえ、とうごう
大将
(
たいしょう
)
、
猿飛佐助
(
さるとびさすけ
)
、西ごうたかもりであります。それでお父さんは西ごうたかもりをもらってきました。西ごうたかもりはぼくが大すきです。
決闘
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
「おい
大将
(
たいしょう
)
、
失礼
(
しつれい
)
だけれど、お先へごめんこうむりますぜ」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
すると
大将
(
たいしょう
)
の鬼がみんなを見回して
鬼退治
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
森
(
もり
)
の中で
大将
(
たいしょう
)
ぶんの
熊
(
くま
)
がへいこうして
金太郎
(
きんたろう
)
の
家来
(
けらい
)
になったのを
見
(
み
)
て、そのあとからうさぎだの、
猿
(
さる
)
だの、
鹿
(
しか
)
だのがぞろぞろついて
来
(
き
)
て
金太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
ある
日
(
ひ
)
のこと、
正
(
まさ
)
ちゃんは、
大将
(
たいしょう
)
となって、
近所
(
きんじょ
)
の
小
(
ちい
)
さなヨシ
子
(
こ
)
さんや、
三郎
(
さぶろう
)
さんたちといっしょに
原
(
はら
)
っぱへじゅず
玉
(
だま
)
を
取
(
と
)
りにゆきました。
左ぎっちょの正ちゃん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
あけておいたもんですから、
大将
(
たいしょう
)
さっそく
親牛
(
おやうし
)
のところへ行って
半分
(
はんぶん
)
ばかりのんでしまいましてね……
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
こちらの
大将
(
たいしょう
)
の
兵太郎君
(
へいたろうくん
)
も、ついつりこまれてしっけいをしました。
草
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
八幡太郎義家
(
はちまんたろうよしいえ
)
から三
代
(
だい
)
めの
源氏
(
げんじ
)
の
大将
(
たいしょう
)
を
六条判官為義
(
ろくじょうほうがんためよし
)
といいました。
為義
(
ためよし
)
はたいそうな
子福者
(
こぶくしゃ
)
で、
男
(
おとこ
)
の
子供
(
こども
)
だけでも十四五
人
(
にん
)
もありました。
鎮西八郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「おまえは、
俺
(
おれ
)
を
知
(
し
)
らないのか、
今度
(
こんど
)
大戦争
(
だいせんそう
)
をして、ついに
敵
(
てき
)
を
負
(
ま
)
かした、
大将
(
たいしょう
)
が
俺
(
おれ
)
だ。」と、
大将
(
たいしょう
)
はいわれました。
強い大将の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「おっかさん。それは
大丈夫
(
だいじょうぶ
)
ですよ。それなら
僕
(
ぼく
)
はもう
大将
(
たいしょう
)
になったんですか」
貝の火
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
と
大将
(
たいしょう
)
の
兵太郎君
(
へいたろうくん
)
が、ききました。
草
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
為朝
(
ためとも
)
が
例
(
れい
)
の二十八
騎
(
き
)
をつれて
西
(
にし
)
の
門
(
もん
)
を
守
(
まも
)
っておりますと、そこへ
清盛
(
きよもり
)
と
重盛
(
しげもり
)
を
大将
(
たいしょう
)
にして
平家
(
へいけ
)
の
軍勢
(
ぐんぜい
)
がおしよせて
来
(
き
)
ました。
鎮西八郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
そうして、
甲
(
こう
)
の
国
(
くに
)
の
大将
(
たいしょう
)
が
奇略
(
きりゃく
)
を
用
(
もち
)
いたから
戦争
(
せんそう
)
に
勝
(
か
)
ったというので、たいそうその
大将
(
たいしょう
)
は
人々
(
ひとびと
)
にほめられました。
酒倉
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
と
大将
(
たいしょう
)
がごうれいをかけました。
子どものすきな神さま
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
「
待
(
ま
)
て。
狐
(
きつね
)
。
僕
(
ぼく
)
は
大将
(
たいしょう
)
だぞ」
貝の火
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
鬼
(
おに
)
の
大将
(
たいしょう
)
は
約束
(
やくそく
)
のとおり、お
城
(
しろ
)
から、かくれみのに、かくれ
笠
(
がさ
)
、うちでの
小
(
こ
)
づちに
如意宝珠
(
にょいほうじゅ
)
、そのほかさんごだの、たいまいだの、るりだの
桃太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
今度
(
こんど
)
は、あちらから、
白
(
しろ
)
い
着物
(
きもの
)
をきて、
髪
(
かみ
)
を
乱
(
みだ
)
したはだしの
娘
(
むすめ
)
がきました。
大将
(
たいしょう
)
は、その
娘
(
むすめ
)
を
呼
(
よ
)
び
止
(
と
)
められました。
強い大将の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
鬼
(
おに
)
の
大将
(
たいしょう
)
は、
桃太郎
(
ももたろう
)
の
大力
(
だいりき
)
で
首
(
くび
)
をしめられて、もう
苦
(
くる
)
しくってたまりませんから、
大
(
おお
)
つぶの
涙
(
なみだ
)
をぼろぼろこぼしながら
桃太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「おまえは、どの
井戸
(
いど
)
や、
酒倉
(
さかぐら
)
に
毒
(
どく
)
を
入
(
い
)
れたか
知
(
し
)
っているにちがいない。それを
教
(
おし
)
えればよし、
教
(
おし
)
えないと
承知
(
しょうち
)
をしないぞ。」と、
大将
(
たいしょう
)
はいいました。
酒倉
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
平家
(
へいけ
)
の
大将
(
たいしょう
)
清盛
(
きよもり
)
は、
源氏
(
げんじ
)
にかたきを
取
(
と
)
られることをこわがって、
義朝
(
よしとも
)
の
子供
(
こども
)
を
見
(
み
)
つけしだい
殺
(
ころ
)
そうとかかりました。
牛若と弁慶
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
ここにいる
中
(
なか
)
で、
正
(
まさ
)
ちゃんがいちばん
大
(
おお
)
きかったのです。そして、あとのものは、みんなまだ
学校
(
がっこう
)
へいっていません。だから、
正
(
まさ
)
ちゃんは、
大将
(
たいしょう
)
でした。
左ぎっちょの正ちゃん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
敵
(
てき
)
の
大将
(
たいしょう
)
の
高丸
(
たかまる
)
はくやしがって、
味方
(
みかた
)
をしかりつけては、どこまでも
踏
(
ふ
)
み
止
(
とど
)
まろうとしましたけれど、一
度
(
ど
)
崩
(
くず
)
れかかった
勢
(
いきお
)
いはどうしても
立
(
た
)
ち
直
(
なお
)
りません。
田村将軍
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
大将
(
たいしょう
)
が、
下
(
した
)
のものに
頼
(
たの
)
まれて、できないということは、いえませんでした。
左ぎっちょの正ちゃん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“大将”の解説
大将(たいしょう)は、軍隊の階級の一つ。将官に区分され、中将または国によってはフランス海軍のように上級中将の上に位置する。北大西洋条約機構の階級符号ではOF-9に相当する。陸海空軍でそれぞれ呼称の異なる大将を総称しfour-star rankと呼ぶこともある。
(出典:Wikipedia)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
将
常用漢字
小6
部首:⼨
10画
“大将”で始まる語句
大将軍
大将輩
大将分
大将軍刑玠
大将軍武平侯