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夕刻
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ゆふこく
ふりがな文庫
“
夕刻
(
ゆふこく
)” の例文
猛獸
(
まうじう
)
毒蛇等
(
どくじやとう
)
の
危害
(
きがい
)
極
(
きわ
)
めて
多
(
おほ
)
ければ、
决
(
けつ
)
して
足踏
(
あしぶ
)
みし
玉
(
たま
)
ふな、
大佐
(
たいさ
)
は
夕刻
(
ゆふこく
)
に
皈
(
かへ
)
つて、
再
(
ふたゝ
)
び
御目
(
おめ
)
にかゝる
可
(
べ
)
し。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
醫者
(
いしや
)
の
家
(
うち
)
からは
注射器
(
ちうしやき
)
を
渡
(
わた
)
してくれた。
他
(
ほか
)
の
病家
(
びやうか
)
を
診
(
み
)
て
醫者
(
いしや
)
は
夕刻
(
ゆふこく
)
に
來
(
き
)
た。
醫者
(
いしや
)
はお
品
(
しな
)
の
大腿部
(
だいたいぶ
)
を
濕
(
しめ
)
したガーゼで
拭
(
ぬぐ
)
つてぎつと
肉
(
にく
)
を
抓
(
つま
)
み
上
(
あ
)
げて
針
(
はり
)
をぷつりと
刺
(
さ
)
した。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
計り口に
合
(
あふ
)
やうに
如才
(
じよさい
)
なく
商
(
あきな
)
ふゆゑに何時も一ツも
殘
(
のこ
)
さず
皆
(
みな
)
賣
(
うり
)
て
夕刻
(
ゆふこく
)
には歸り來り夫から又
勝手
(
かつて
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
其
(
そ
)
の
夕刻
(
ゆふこく
)
は、
六文錢
(
ろくもんせん
)
も、
八門遁甲
(
はちもんとんかふ
)
も
何
(
なん
)
にもない。
座
(
ざ
)
に、
煙草盆
(
たばこぼん
)
を
控
(
ひか
)
へて、
私
(
わたし
)
が
先
(
ま
)
づ
一人
(
ひとり
)
、
斜
(
なゝめ
)
に
琵琶棚
(
びはだな
)
を
見込
(
みこ
)
んで、ぽかんと
控
(
ひか
)
へた。
青疊
(
あをだたみ
)
徒
(
いたづ
)
らに
廣
(
ひろ
)
くして、
大卓
(
だいたく
)
は、
浮島
(
うきしま
)
の
體
(
てい
)
である。
九九九会小記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
幼
(
をさ
)
な友達の染吉といふのと、今日の
夕刻
(
ゆふこく
)
妻戀稻荷
(
つまこひいなり
)
樣の前でハタと逢ひ、暫らくその前の空つぽの茶店の縁臺で話して別れたが、家へ歸つてフト商賣用の
秤
(
はかり
)
を忘れて來たことを思ひ出し
銭形平次捕物控:141 二枚の小判
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
夕刻
(
ゆふこく
)
に
行
(
い
)
つて見ると、先生は
明
(
あか
)
るい
洋燈
(
ランプ
)
の
下
(
した
)
に大きな
本
(
ほん
)
を
拡
(
ひろ
)
げてゐた。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
一處
(
いつしよ
)
になつて
走廻
(
はしりまわ
)
つて
居
(
を
)
る
内
(
うち
)
に、いつか
仲
(
なか
)
がよくなつて、
夕刻
(
ゆふこく
)
、
家
(
いへ
)
に
歸
(
かへ
)
つた
時
(
とき
)
も、
稻妻
(
いなづま
)
は
此
(
この
)
可憐
(
かれん
)
なる
少年
(
せうねん
)
と
戯
(
たわむ
)
れつゝ、
思
(
おも
)
はず
二階
(
にかい
)
まで
驅上
(
かけあが
)
つて、
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
に
箒
(
ほうき
)
で
追出
(
おひだ
)
された
程
(
ほど
)
で
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
お
品
(
しな
)
は
其
(
そ
)
の
夕刻
(
ゆふこく
)
から
俄
(
には
)
かに
痙攣
(
けいれん
)
が
起
(
おこ
)
つた。
身體
(
からだ
)
がびり/\と
撼
(
ゆる
)
ぎながら
手
(
て
)
も
足
(
あし
)
も
引
(
ひ
)
き
緊
(
し
)
められるやうに
後
(
うしろ
)
へ
反
(
そ
)
つた。
痙攣
(
けいれん
)
は
時々
(
ときどき
)
發作
(
ほつさ
)
した。
其
(
その
)
度
(
たび
)
毎
(
ごと
)
に
病人
(
びやうにん
)
は
見
(
み
)
て
居
(
ゐ
)
られない
程
(
ほど
)
苦惱
(
くなう
)
する。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
竹町へ着いたのはもう
夕刻
(
ゆふこく
)
。
肝心
(
かんじん
)
の作松が大きな疑ひを背負つたまゝ
行方不知
(
ゆくへしれず
)
になつて、佐吉がカンカンに怒つてゐる最中へ、錢形平次と八五郎をつれて、ノツソリと歸つて來たのです。
銭形平次捕物控:090 禁制の賦
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
最初
(
さいしよ
)
に見出し候者は
私
(
わたく
)
し
悴
(
せがれ
)
甚之助に御座候
其仔細
(
そのしさい
)
は同日の
夕刻
(
ゆふこく
)
雪も
降止
(
ふりやみ
)
候に何となく
怪
(
あやし
)
き
臭
(
にほひ
)
致せば近所の者共表へ
出
(
い
)
で
穿鑿
(
せんさく
)
致し候に
何時
(
いつも
)
何事にても人先に出て
世話
(
せわ
)
致
(
いた
)
し候お三
婆
(
ばゞ
)
のみ一人相見え申さざれば私し
悴
(
せがれ
)
甚之助
不審
(
ふしん
)
に存じ
渠
(
かれ
)
が家の戸を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
大抵
(
たいてい
)
は
赤痢
(
せきり
)
に
罹
(
かゝ
)
つて
漸
(
やうや
)
く
身體
(
からだ
)
に
力
(
ちから
)
がついたばかりの
人々
(
ひと/″\
)
が
例年
(
れいねん
)
の
如
(
ごと
)
く
草刈鎌
(
くさかりがま
)
を
持
(
も
)
つて六
日
(
か
)
の
日
(
ひ
)
の
夕刻
(
ゆふこく
)
に
墓薙
(
はかなぎ
)
というて
出
(
で
)
た。
墓
(
はか
)
の
邊
(
ほとり
)
は
生
(
はえ
)
るに
任
(
まか
)
せた
草
(
くさ
)
が
刈拂
(
かりはら
)
はれて
見
(
み
)
るから
清潔
(
せいけつ
)
に
成
(
な
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
果
(
は
)
ては
無聊
(
ぶれう
)
に
堪
(
た
)
え
兼
(
か
)
ねて
頻
(
しき
)
りに
腕
(
うで
)
をさすつて
居
(
ゐ
)
たが、
其内
(
そのうち
)
に
夕刻
(
ゆふこく
)
にもなると、
此
(
この
)
時刻
(
じこく
)
は
航海中
(
かうかいちう
)
、
軍艦乘組員
(
ぐんかんのりくみゐん
)
の
最
(
もつと
)
も
樂
(
たの
)
しき
時
(
とき
)
、
公務
(
こうむ
)
の
餘暇
(
よか
)
ある
夥多
(
あまた
)
の
士官
(
しくわん
)
水兵
(
すいへい
)
は、
空
(
そら
)
高
(
たか
)
く、
浪
(
なみ
)
青
(
あを
)
き
後部甲板
(
こうぶかんぱん
)
に
集
(
あつま
)
つて
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
歸さず是非お
附合
(
つきあひ
)
なされよと無理に
引留
(
ひきとめ
)
まだ日も高ければ
夕刻
(
ゆふこく
)
迄には
寛々
(
ゆる/\
)
としても歸らるゝなり決して
御迷惑
(
ごめいわく
)
は掛ませぬと
厭
(
いや
)
がる千太郎の
手
(
て
)
引
(
ひき
)
袖
(
そで
)
引
(
ひき
)
萬八の
棧橋
(
さんばし
)
に
繋合
(
もあひ
)
たる家根船へ
漸々
(
やう/\
)
にして
乘込
(
のりこま
)
せり是ぞ千太郎と久八が
大難
(
だいなん
)
の
基
(
もと
)
ゐとこそは成りにけれ
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
“夕刻”の意味
《名詞》
夕方。夕景。
(出典:Wiktionary)
夕
常用漢字
小1
部首:⼣
3画
刻
常用漢字
小6
部首:⼑
8画
“夕”で始まる語句
夕
夕餉
夕飯
夕陽
夕方
夕靄
夕闇
夕日
夕暮
夕焼