“ゆふこく”の漢字の書き方と例文
語句割合
夕刻100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夕刻ゆふこくは、六文錢ろくもんせんも、八門遁甲はちもんとんかふなんにもない。に、煙草盆たばこぼんひかへて、わたし一人ひとりなゝめ琵琶棚びはだな見込みこんで、ぽかんとひかへた。青疊あをだたみいたづらにひろくして、大卓だいたくは、浮島うきしまていである。
九九九会小記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
をさな友達の染吉といふのと、今日の夕刻ゆふこく妻戀稻荷つまこひいなり樣の前でハタと逢ひ、暫らくその前の空つぽの茶店の縁臺で話して別れたが、家へ歸つてフト商賣用のはかりを忘れて來たことを思ひ出し
夕刻ゆふこくつて見ると、先生はあかるい洋燈ランプしたに大きなほんひろげてゐた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)