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拜見
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はいけん
幾度幾通の
御文を
拜見だにせぬ
我れいかばかり
憎しと
思召すらん、
拜さば
此胸寸斷になりて
常の
決心の
消えうせん
覺束なさ
「さうですな、
拜見に
出ても
可うがす」と
輕く
受合つたが、
別に
氣の
乘つた
樣子もないので、
御米は
腹の
中で
少し
失望した。
能々
拜見して
偖申やう此御短刀は私し
望御座なく候何卒君の
常々御
手馴し方を
戴き度
旨願ひければ君も
御祕藏の短刀を
お
使の
口上と
違ひまして、つい
馴れませぬ
事は
下根のものに
忘れがちにござります、よく、
拜見して
覺えますやうに。
『わたしはお
寺を
拜見にあがりました。』
態と
慇懃に
應接うて、
先生、
拜見とそゝり
立てると、
未熟ながら、
御覽下さいましとて、
絹地の
大幅を
其へ
展く。
是非吾助も
拜見が
仕たければ、
此頃に
姉樣にお
願ひなされ、お
書き
捨てを
頂きて
給はれ、
必らず、
屹度と
返事の
通路を
此處にをしへ、
一日を
待ち
二日を
待ち
昨夕の
折鞄を
又丁寧に
傍へ
引き
付けて、
緩くり
卷烟草を
吹かしながら、
宗助の
云ふことを、はあ/\と
聞いてゐたが、どれ
拜見致しませうと
御米の
方へ
向き
直つた。
御奉書拜見仕つり候御預りの者有之候由
別紙御書付の
通家來共評定所迄爲請取差出し申候
恐惶謹言
去二日
出之書状到來いたし
委細拜見致し候
偖々其方にても段々
不如意との
趣き
蔭乍ら
案事申候
右に付御申
越の
娘儀出府致されべく候吉原町にも病家も有
レ之候間
宜しき先を
家は
何處までも
奇麗にて
見こみの
好ければ、
日のうちには
二人三人の
拜見をとて
來るものも
無きにはあらねど、
敷金三月分、
家賃は
三十日限りの
取たてにて
七圓五十錢といふに
貴方はな、とそれ、
赫と
成る。あの
瞼の
紅と
云ふものが、
恰是、
醉へる
芙蓉の
如しさ。
自慢ぢやないが、
外國にも
類ひあるまい。
新婚當時の
含羞んだ
色合を
新しく
拜見などもお
安くない
奴。
「
然し
御心配になる
事はありません。
斯う
云ふ
場合に、もし
惡い
結果が
起るとすると、
屹度心臟か
腦を
冒すものですが、
今拜見した
所では
双方共異状は
認められませんから」と
説明して
呉れた。
其お
書き
捨ての
反古にても
身に
添へて
持たば
本望なるべく、
切めて一
筆の
拜見が
願ひたきなり、されども
斯く
下賤の
我れ、いか
樣に
思ふとも
及びなき
事にて、
無禮ものとお
叱りを
受ければ
夫まで