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両
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りやう
ふりがな文庫
“
両
(
りやう
)” の例文
旧字:
兩
ニヤ/\と
両
(
りやう
)
の
頬
(
ほゝ
)
を
暗
(
くら
)
くして、あの
三日月形
(
みかづきなり
)
の
大口
(
おほぐち
)
を、
食反
(
くひそ
)
らして
結
(
むす
)
んだまゝ、
口元
(
くちもと
)
をひく/\と
舌
(
した
)
の
赤
(
あか
)
う
飜
(
かへ
)
るまで、
蠢
(
うご
)
めかせた
笑
(
わら
)
ひ
方
(
かた
)
で
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
左様
(
さやう
)
でげすな、
四品
(
よしな
)
で七
円
(
ゑん
)
位
(
ぐらゐ
)
では
如何
(
いかゞ
)
でげせう。士「ヤ、
怪
(
け
)
しからぬことを
云
(
い
)
ふ、
釜
(
かま
)
ばかりでもお
前
(
まへ
)
十五
両
(
りやう
)
で
買
(
か
)
うたのだぜ。 ...
士族の商法
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
坊様も嬢様も無類の犬煩悩で入らつしやるから、爰の邸へ引取られてからは俺も飛んだ
幸福者
(
しあはせもの
)
で、今年で八年、
終
(
つひ
)
に一度
餓
(
ひも
)
じい目どころか、
両
(
りやう
)
に
四升
(
しゝよう
)
の鬼の牙のやうなお米を頂戴してゐた。
犬物語
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
子を
産
(
うみ
)
つける所はかれが心にありて
一定
(
いちぢやう
)
ならずといへども、
千曲
(
ちくま
)
と
魚野
(
うをの
)
の
両
(
りやう
)
河の
合
(
がつ
)
する川口といふより
沙
(
すな
)
に小石のまじるゆゑ、これよりをおのれが
産
(
うむ
)
所とし、
流
(
なが
)
れの
絶急
(
はげし
)
からぬ清き
流水
(
りうすゐ
)
の所に
産
(
うむ
)
也。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
魔にみいられたる人よ、
生命
(
いのち
)
を
遥
(
はるか
)
なるあたりに置き、
故郷
(
ふるさと
)
へ急ぐ船にあるよなど思ひ、
両
(
りやう
)
の袖を胸の上に合せて、そこはかとなく歩み
候
(
さふらふ
)
に、
寒色
(
かんしよく
)
の波に
面
(
おもて
)
はとどまる
期
(
ご
)
知らぬ涙を私に流さしめ申し
候
(
さふらふ
)
。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
▼ もっと見る
…………
二十日
(
はつか
)
あまりに四十
両
(
りやう
)
、つかひはたし
桜さく島:見知らぬ世界
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
すると
相応
(
さうおう
)
に
商
(
あきな
)
ひもあるから、
商
(
あきな
)
ひ
高
(
だか
)
の
内
(
うち
)
より
貯
(
た
)
めて置いて、これを
多助
(
なすけ
)
に
預
(
あづ
)
けたのが
段々
(
だん/\
)
積
(
つも
)
つて、二百
両
(
りやう
)
ばかりになつた。
塩原多助旅日記
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
あの、
白無垢
(
しろむく
)
に
常夏
(
とこなつ
)
の
長襦袢
(
ながじゆばん
)
、
浅黄
(
あさぎ
)
の
襟
(
ゑり
)
して
島田
(
しまだ
)
に
結
(
ゆ
)
つた、
両
(
りやう
)
の
手
(
て
)
に
秘密
(
ひみつ
)
を
蔵
(
かく
)
した、
絶世
(
ぜつせ
)
の
美人
(
びじん
)
の
像
(
ざう
)
を
刻
(
きざ
)
んだ
方
(
かた
)
は、
貴下
(
あなた
)
の
其
(
そ
)
の
祖父様
(
おぢいさん
)
では
無
(
な
)
いでせうか。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
腹
(
はら
)
ン
中
(
なか
)
に五六十
両
(
りやう
)
の
金子
(
かね
)
が
這入
(
はいつ
)
てる、
加之
(
おまけ
)
に
古金
(
こきん
)
だ、
何
(
ど
)
うして
呉
(
くれ
)
よう、知つてるのは
己
(
おれ
)
ばかりだが、ウム、
宜
(
い
)
い事がある。
黄金餅
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
……
園
(
その
)
さんに、おなごりのおことづけまで
申
(
まを
)
しました。
判然
(
はつきり
)
して、
元気
(
げんき
)
です。
医師
(
いし
)
も
驚
(
おどろ
)
いて
居
(
ゐ
)
ました。まるで
絶食
(
ぜつしよく
)
で
居
(
ゐ
)
て、よく、こんなにと、
両
(
りやう
)
三
日前
(
にちぜん
)
から、
然
(
さ
)
う
言
(
い
)
はれましてな。
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
微温湯
(
ぬるまゆ
)
だから
其儘
(
そのまゝ
)
ゴツクリ
飲
(
の
)
むと、
空
(
から
)
ツ
腹
(
ぱら
)
へ五六十
両
(
りやう
)
の
金子
(
かね
)
と
餅
(
もち
)
が
這入
(
はいつ
)
たのでげすからゴロ/\/\と
込上
(
こみあ
)
げて
来
(
き
)
た。源
黄金餅
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
其頃
(
そのころ
)
の百
両
(
りやう
)
二百
両
(
りやう
)
と
云
(
い
)
ふのは
大
(
たい
)
したものだから、もう
是
(
これ
)
で
国
(
くに
)
へ
帰
(
かへ
)
つて
田地
(
でんぢ
)
も
買
(
か
)
へるし、
家
(
いへ
)
も
建
(
た
)
てられるといふので、
大
(
おほ
)
いに
悦
(
よろこ
)
んで
多助
(
たすけ
)
に相談の
上
(
うへ
)
、
国
(
くに
)
へ
帰
(
かへ
)
つた。
塩原多助旅日記
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
之
(
これ
)
を
執
(
とつ
)
てウームと
力任
(
ちからまか
)
せに
破
(
やぶ
)
るとザラ/\/\と
出
(
で
)
たのが
古金
(
こきん
)
で
彼此
(
かれこれ
)
五六十
両
(
りやう
)
もあらうかと
思
(
おも
)
はれる
程
(
ほど
)
、金
黄金餅
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
ウフ……
両掛
(
りやうがけ
)
と
莨入
(
たばこいれ
)
を
持
(
も
)
つて
行
(
い
)
つても、
肝心
(
かんじん
)
の
胴巻
(
どうまき
)
を忘れて
行
(
い
)
きやアがつた、
何
(
なん
)
でも百
両
(
りやう
)
から
有
(
あ
)
るやうだぜ、妻「
何
(
ど
)
うも本当に
奇妙
(
きめう
)
だね、主「おや
又
(
また
)
帰
(
かへ
)
んなすつた。 ...
(和)茗荷
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
いくらか
遣
(
や
)
らうとしたが
小出
(
こだ
)
しの
財布
(
さいふ
)
にお
銭
(
あし
)
がありませんから
紺縮緬
(
こんちりめん
)
の
胴巻
(
どうまき
)
の中から出したは三
両
(
りやう
)
、○
鰍沢雪の夜噺(小室山の御封、玉子酒、熊の膏薬)
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
何
(
なに
)
を
云
(
い
)
ふんだな、さつき
身延山
(
みのぶさん
)
へお
参
(
まゐ
)
りに
来
(
き
)
た人が道に迷つて
此処
(
こゝ
)
に
来
(
き
)
たが、それは
吉原
(
よしはら
)
にゐた時に出た客なんだよ、三
両
(
りやう
)
包
(
つゝ
)
んで出したが
跡
(
あと
)
に
切餅
(
きりもち
)
(二十五
両
(
りやう
)
包
(
づゝみ
)
)二
俵
(
へう
)
位
(
ぐらゐ
)
はある
様子
(
やうす
)
鰍沢雪の夜噺(小室山の御封、玉子酒、熊の膏薬)
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
エヽ
是
(
これ
)
は
宜
(
よ
)
うがす、ナニ一
両
(
りやう
)
だとえ
大層
(
たいそう
)
安いね、お
貰
(
もら
)
ひ
申
(
まうし
)
て
置
(
お
)
きやせう、
小僧
(
こぞう
)
さんまた
木挽町
(
こびきちやう
)
の
方
(
はう
)
へでもお
使
(
つかひ
)
に
来
(
き
)
たらお
寄
(
よ
)
んなせえ、
私
(
わつし
)
は
歌舞伎座附
(
かぶきざつき
)
の
茶屋
(
ちやや
)
で
武田屋
(
たけだや
)
の
兼吉
(
かねきち
)
てえもんです
世辞屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“両”の解説
両(りょう)は、尺貫法における質量の単位であり、また、近世の日本における金貨、および中国における秤量銀貨の通貨単位である。
(出典:Wikipedia)
両
常用漢字
小3
部首:⼀
6画
“両”を含む語句
両側
両手
両脚
両親
両腕
両方
両袖
両人
両国
両掌
両岸
両肌
両刃
両臂
両替
両隣
百両
両眼
両膝
両端
...