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間柄
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あひだがら
ふりがな文庫
“
間柄
(
あひだがら
)” の例文
平次の戀女房のお靜とは、親身の姉妹よりも親しい仲で、お品はもう、性別を飛躍して、兄さんと呼べる
間柄
(
あひだがら
)
だつたのです。
銭形平次捕物控:247 女御用聞き
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
勘次
(
かんじ
)
とお
品
(
しな
)
は
相思
(
さうし
)
の
間柄
(
あひだがら
)
であつた。
勘次
(
かんじ
)
が
東隣
(
ひがしどなり
)
の
主人
(
しゆじん
)
に
傭
(
やと
)
はれたのは十七の
冬
(
ふゆ
)
で十九の
暮
(
くれ
)
にお
品
(
しな
)
の
婿
(
むこ
)
に
成
(
な
)
つてからも
依然
(
いぜん
)
として
主人
(
しゆじん
)
の
許
(
もと
)
に
勤
(
つと
)
めて
居
(
ゐ
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
三千代が平岡に
嫁
(
とつ
)
ぐ
前
(
まへ
)
、代助と三千代の
間柄
(
あひだがら
)
は、どの位の程度迄進んでゐたかは、しばらく
措
(
お
)
くとしても、
彼
(
かれ
)
は現在の三千代には決して無頓着でゐる訳には行かなかつた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
持
(
もた
)
せ今では親分子分の
間柄
(
あひだがら
)
今度
頼
(
たの
)
んで供に
連
(
つれ
)
て來りしも此
譯也
(
わけなり
)
又其節先生が廿兩と云う金を出して此衆夫婦を世話をして
呉
(
くれ
)
よと御
頼
(
たの
)
みゆゑ私も
左
(
と
)
に
右
(
かく
)
と
相談
(
さうだん
)
の上紙屑商賣を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
それで對等の
間柄
(
あひだがら
)
で話をするといふわけにも參りませんしねえ。
權威
(
けんゐ
)
を
失
(
な
)
くしません爲めには、當然
隔
(
へだ
)
てをつけて置かなくてはなりません。確か昨年の冬でございましたよ。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
▼ もっと見る
殊
(
こと
)
に
私
(
わたくし
)
は
櫻木海軍大佐
(
さくらぎかいぐんたいさ
)
とは
面識
(
めんしき
)
の
間柄
(
あひだがら
)
で、
數年
(
すねん
)
前
(
ぜん
)
の
事
(
こと
)
、
私
(
わたくし
)
がまだ
今回
(
こんくわい
)
の
漫遊
(
まんゆう
)
に
上
(
のぼ
)
らぬ
以前
(
いぜん
)
、ある
夏
(
なつ
)
、
北海道旅行
(
ほくかいだうりよかう
)
を
企
(
くわだ
)
てた
時
(
とき
)
、
横濱
(
よこはま
)
から
凾館
(
はこだて
)
へ
赴
(
おもむ
)
く
滊船
(
きせん
)
の
中
(
なか
)
で、
圖
(
はか
)
らずも
大佐
(
たいさ
)
と
對面
(
たいめん
)
した
事
(
こと
)
がある。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
と
言
(
い
)
つたり、もつと
親
(
した
)
しい
間柄
(
あひだがら
)
で
呼
(
よ
)
ぶ
時
(
とき
)
には
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
何人
(
なんびと
)
が
何用
(
なによう
)
ありて
逢
(
あ
)
ひたしといふにや
親戚
(
しんせき
)
朋友
(
ほういう
)
の
間柄
(
あひだがら
)
にてさへ
面
(
おもて
)
背
(
そむ
)
ける
我
(
われ
)
に
對
(
たい
)
して
一面
(
いちめん
)
の
識
(
しき
)
なく
一語
(
いちご
)
の
交
(
まじ
)
はりなき
然
(
し
)
かも
婦人
(
ふじん
)
が
所用
(
しよよう
)
とは
何事
(
なにごと
)
逢
(
あひ
)
たしとは
何故
(
なにゆゑ
)
人違
(
ひとちが
)
ひと
思
(
おも
)
へば
譯
(
わけ
)
もなければ
彼處
(
かしこ
)
といひ
此處
(
こゝ
)
といひ
乘
(
の
)
り
廻
(
まは
)
りし
方角
(
はうがく
)
の
不審
(
いぶか
)
しさそれすら
事
(
こと
)
の
不思議
(
ふしぎ
)
なるに
頼
(
たの
)
みたきことあり
足
(
あし
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
卯平
(
うへい
)
は
當座
(
たうざ
)
の
内
(
うち
)
は
其處
(
そこ
)
ら
此處
(
ここ
)
らへ
行
(
い
)
つては
自分
(
じぶん
)
からは
求
(
もと
)
めないでも、
暫
(
しばら
)
く
遭
(
あ
)
はなかつた
間柄
(
あひだがら
)
で、
短
(
みじか
)
い
日
(
ひ
)
の
落
(
お
)
ちるのも
知
(
し
)
らずに
噺
(
はなし
)
をしては
百姓
(
ひやくしやう
)
相當
(
さうたう
)
な
不味
(
まづ
)
い
馳走
(
ちそう
)
に
成
(
な
)
るのであつたが
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
例
(
いつも
)
なら
調戯
(
からかひ
)
半分に、あなたは何か
叱
(
しか
)
られて、
顔
(
かほ
)
を赤くしてゐましたね、どんな
悪
(
わる
)
い事をしたんですか位言ひかねない
間柄
(
あひだがら
)
なのであるが、代助には三千代の愛嬌が、
後
(
あと
)
から
其場
(
そのば
)
を取り繕ふ様に
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
特
(
こと
)
に
櫻木大佐
(
さくらぎたいさ
)
は、
春枝夫人
(
はるえふじん
)
の
令兄
(
れいけい
)
なる
松島海軍大佐
(
まつしまかいぐんたいさ
)
とは、
兄弟
(
きやうだい
)
も
及
(
およ
)
ばぬ
親密
(
しんみつ
)
なる
間柄
(
あひだがら
)
で、
大佐
(
たいさ
)
がまだ
日本
(
につぽん
)
に
居
(
を
)
つた
頃
(
ころ
)
は
始終
(
しじう
)
徃來
(
わうらい
)
して、
其頃
(
そのころ
)
、
乙女
(
おとめ
)
であつた
春枝孃
(
はるえじやう
)
とは、
幾度
(
いくたび
)
も
顏
(
かほ
)
を
合
(
あは
)
した
事
(
こと
)
もある
相
(
さう
)
で
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
聞
(
きこ
)
し
召
(
めさ
)
れ限りなき
御祝着
(
ごしうちやく
)
にて
片時
(
へんじ
)
も早く
逢度
(
あひたく
)
との上意なりし御親子の御
間柄
(
あひだがら
)
また
別段
(
べつだん
)
の御事なり扨も大岡越前守殿には數寄屋橋の御役宅へ歸り
獨
(
ひとり
)
熟々
(
つら/\
)
勘考
(
かんかう
)
有
(
ある
)
に天一坊の
相貌
(
さうばう
)
不審
(
ふしん
)
千萬なりと思はるれば
翌朝
(
よくてう
)
未明
(
みめい
)
伊豆殿御役宅へ參られ御
逢
(
あひ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
時
(
とき
)
なる
哉
(
かな
)
松澤
(
まつざは
)
はさる
歳
(
とし
)
商法上
(
しやうはふじやう
)
の
都合
(
つがふ
)
に
依
(
よ
)
り
新田
(
につた
)
より
一時
(
いちじ
)
借
(
か
)
り
入
(
い
)
れし
二千許
(
にせんばかり
)
の
金
(
かね
)
ことしは
既
(
すで
)
に
期限
(
きげん
)
ながら
一兩年
(
いちりやうねん
)
引
(
ひき
)
つゞきての
不景氣
(
ふけいき
)
に
流石
(
さすが
)
の
老舖
(
しにせ
)
も
手元
(
てもと
)
豐
(
ゆた
)
かならず
殊
(
こと
)
に
織元
(
おりもと
)
その
外
(
ほか
)
にも
仕拂
(
しはら
)
ふべき
金
(
かね
)
いと
多
(
おほ
)
ければ
新田
(
につた
)
は
親族
(
しんぞく
)
の
間柄
(
あひだがら
)
なり
且
(
かつ
)
は
是迄
(
これまで
)
我
(
わ
)
が
方
(
かた
)
より
立
(
たて
)
かへし
分
(
ぶん
)
も
少
(
すくな
)
からねばよもや
事情
(
じじやう
)
打
(
うち
)
あけて
延期
(
えんき
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
間
常用漢字
小2
部首:⾨
12画
柄
常用漢字
中学
部首:⽊
9画
“間”で始まる語句
間
間違
間際
間々
間諜
間近
間隙
間道
間隔
間髪