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遊
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あそば
ふりがな文庫
“
遊
(
あそば
)” の例文
髭
(
ひげ
)
むしやの
鳥居
(
とりゐ
)
さまが
口
(
くち
)
から、
逢
(
あ
)
ふた
初手
(
しよて
)
から
可愛
(
かわい
)
さがと
恐
(
おそ
)
れ
入
(
い
)
るやうな
御詞
(
おことば
)
をうかゞふのも、
例
(
れい
)
の
澤木
(
さわぎ
)
さまが
落人
(
おちうど
)
の
梅川
(
うめがは
)
を
遊
(
あそば
)
して
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
宜
(
よろ
)
しう御座い升とも、御覧
遊
(
あそば
)
したら、其先へ入つしやらずと、直ぐお帰り遊ばしまし、さう遊ばせば、何にもわるいことは御座いません。
黄金機会
(新字旧仮名)
/
若松賤子
(著)
今朝
(
けさ
)
から御心配
遊
(
あそば
)
して、
停車場
(
ステエション
)
まで様子を見がてら電報を掛けに行くと
有仰
(
おつしや
)
いまして、それでお出ましに成つたので御座います
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
併
(
しか
)
し当今の御婦人さま方にはそんな
迂遠
(
まわりどお
)
いことを
遊
(
あそば
)
す方は決してございますまい、ナニ惚れたとか腫れたとか思いますと
直々
(
じき/\
)
に当って御覧なさる。
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
それにしてもあなた
様
(
さま
)
は
何
(
なん
)
と
仰
(
お
)
っしゃる
御方
(
おかた
)
で、そしていつ
頃
(
ごろ
)
の
時代
(
じだい
)
に
現世
(
げんせ
)
にお
生
(
うま
)
れ
遊
(
あそば
)
されましたか……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
▼ もっと見る
「ふん、
仰
(
おっしゃ
)
るだの、
遊
(
あそば
)
せだのって云うかと思やべいべい、言葉も使い分けるしな、奇妙な婆あだ」
かやの生立
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
尋ね
常々
(
つね/″\
)
新町へも
入込
(
いりこみ
)
居たりしに彌七は勘兵衞が
御仕置
(
おしおき
)
となりたる事を
聞
(
きゝ
)
最早
(
もはや
)
恐
(
おそ
)
るゝ者なしと四五日以前に大坂へ
立戻
(
たちもど
)
り久々にて一
晩
(
ばん
)
遊
(
あそば
)
んと其年七月十五日の夜新町の茶屋へ
這入所
(
はひりしところ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「ホホホホ。ちょっとここを御覧
遊
(
あそば
)
せ。——見えるでしょう? どう気に入って」
鍵から抜け出した女
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
侍女一 早くお着き
遊
(
あそば
)
せば
可
(
よ
)
うございます。
私
(
わたくし
)
どももお
待遠
(
まちどお
)
に存じ上げます。
海神別荘
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「また源義経公川上白矢ガ嶽にて五月節句をお祝
遊
(
あそば
)
されそれより御下りこれあり村国庄司内にて三四十日被
レ
遊
二
御逗留
(
ごとうりゅう
)
一
宮滝柴橋御覧有りその時
御詠
(
およ
)
みの歌に」として二首の和歌が
載
(
の
)
っている。
吉野葛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
御霊魂
御照覧
(
ごしょうらん
)
遊
(
あそば
)
さるべく候こと。
四十八人目
(新字新仮名)
/
森田草平
(著)
昨日
(
きのふ
)
の
朝
(
あさ
)
千葉
(
ちば
)
が
私
(
わたし
)
を
呼
(
よ
)
びまして、
奧樣
(
おくさま
)
が
此
(
この
)
四五
日
(
にち
)
御
(
お
)
すぐれ
無
(
な
)
い
樣
(
やう
)
に
見上
(
みあ
)
げられる、
何
(
ど
)
うぞ
遊
(
あそば
)
してかと
如何
(
いか
)
にも
心配
(
しんぱい
)
らしく
申
(
まをし
)
ますので
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
りますので御座いますから、私共の体は貴方の物も同然、御用に立ちます事なら、どんなにでも
遊
(
あそば
)
してお使ひ下さいまし。狭山もそんなに申してをります
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
指て
參
(
まゐ
)
られ候なりと申上るに
中納言
(
ちうなごん
)
綱條卿斯と御聞とり
遊
(
あそば
)
し伊豆守同道とは何事ならんと御
待
(
まち
)
有けるに
間
(
ま
)
もなく兩人御館へ參られ伊豆守越前守同道
參上
(
さんじやう
)
仕
(
つかまつ
)
り御目見を
願
(
ねが
)
ひ
奉
(
たてま
)
つると取次を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
お嬢様、おとなりへ
入
(
いら
)
つして御覧
遊
(
あそば
)
しましな。
黄金機会
(新字旧仮名)
/
若松賤子
(著)
嬉
(
うれ
)
しさ
胸
(
むね
)
の
中
(
なか
)
におさへがたく、
蔭
(
かげ
)
ながら
拜
(
おが
)
んで
居
(
い
)
ても
宜
(
よ
)
いほどの
辱
(
かたじけ
)
さなれど、つく/″\
我
(
わ
)
が
身
(
み
)
の
上
(
うへ
)
を
思
(
おも
)
ひまするに、
貴郎
(
あなた
)
はこれより
彌
(
いや
)
ます/\の
御出世
(
ごしゆつせ
)
を
遊
(
あそば
)
して
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「解らないぢや御座いませんか! 鬱ぐのが病気だと
有仰
(
おつしや
)
るから、どう為てお鬱ぎ
遊
(
あそば
)
すのですと申せば、病気で鬱ぐのだつて、それぢや
何処
(
どこ
)
まで行つたつて、同じ事ぢや御座いませんか」
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
披見
(
ひけん
)
に及べば此度松平左京太夫殿
御病死
(
ごびやうし
)
の所御
世繼
(
よつぎ
)
これ無に付ては加納將監方へお
預
(
あづ
)
け
遊
(
あそば
)
し候徳太郎君御
跡目
(
あとめ
)
しかるべしとの事なり
此儀
(
このぎ
)
尤
(
もつと
)
もの事なりとて
早速
(
さつそく
)
加納將監へ其段申渡しければ將監かしこまり急ぎ
立戻
(
たちもど
)
りて
其趣
(
そのおもむ
)
きを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
何
(
ど
)
うぞ
御聞
(
おきゝ
)
遊
(
あそば
)
してと
屹
(
きつ
)
となつて
疊
(
たゝみ
)
に
手
(
て
)
を
突
(
つ
)
く
時
(
とき
)
、はじめて一トしづく
幾層
(
いくそ
)
の
憂
(
う
)
きを
洩
(
もら
)
しそめぬ。
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
御前
(
おまへ
)
のやうな
妻
(
つま
)
を
持
(
も
)
つたのはと
言
(
い
)
ひ
捨
(
ず
)
てに
出
(
で
)
て
御出
(
おい
)
で
遊
(
あそば
)
しました、
何
(
なん
)
といふ
事
(
こと
)
で
御座
(
ござ
)
りませう一
年
(
ねん
)
三百六十五
日
(
にち
)
物
(
もの
)
いふ
事
(
こと
)
も
無
(
な
)
く、
稀々
(
たま/\
)
言
(
い
)
はれるは
此樣
(
このやう
)
な
情
(
なさけ
)
ない
詞
(
ことば
)
をかけられて
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
今
(
いま
)
の
分
(
ぶん
)
にて
孃
(
じよう
)
さまと
御祝言
(
ごしうげん
)
、
御家督
(
ごかとく
)
引
(
ひき
)
つぎ
最
(
も
)
はや
早
(
はや
)
きお
歳
(
とし
)
にはあるまじくと
大賛成
(
おほさんせい
)
に候、さだめしさだめし
其地
(
そのち
)
には
遊
(
あそば
)
しかけの
御用事
(
ごようじ
)
も
御座
(
ござ
)
候はん
夫
(
そ
)
れ
等
(
ら
)
を
然
(
しか
)
るべく
御取
(
おとり
)
まとめ
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
御家督引つぎ
最
(
も
)
はや早きお
歳
(
とし
)
にはあるまじくと
大
(
おほ
)
賛成に候、さだめしさだめしその地には
遊
(
あそば
)
しかけの御用事も御座候はんそれ等を然るべく御取まとめ、
飛鳥
(
とぶとり
)
もあとを濁ごすなに候へば
ゆく雲
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
勝手にやつて見ませうと
態
(
わざ
)
とすねて、むつと
顔
(
がほ
)
をして見せるに、野沢さんは本当にどうか
遊
(
あそば
)
していらつしやる、何がお気に障りましたのとお縫はうつくしい眉に
皺
(
しわ
)
を寄せて心の
解
(
げ
)
しかねる
躰
(
てい
)
に
ゆく雲
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
勝手
(
かつて
)
にやつて
見
(
み
)
ませうと
態
(
わざ
)
とすねて、むつと
顏
(
かほ
)
をして
見
(
み
)
せるに、
野澤
(
のざわ
)
さんは
本當
(
ほんたう
)
にどうか
遊
(
あそば
)
していらつしやる、
何
(
なに
)
がお
氣
(
き
)
に
障
(
さわ
)
りましたのとお
縫
(
ぬひ
)
はうつくしい
眉
(
まゆ
)
に
皺
(
しわ
)
を
寄
(
よ
)
せて
心
(
こゝろ
)
の
解
(
げ
)
しかねる
躰
(
てい
)
に
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
遊
常用漢字
小3
部首:⾡
12画
“遊”を含む語句
遊女
遊戯
遊行
出遊
御遊
遊興
遊蕩
遊廓
手遊
遊客
遊君
遊里
被遊
夢遊病者
東遊
神遊
遊船
手遊品
遊人
西遊記
...