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ぼつ
勘次はそれを
聞くに
堪へないで、
彼は
其の
夜に
限つて
自分で
與吉の
手を
曳いて
自分の
家へと
闇の
中へ
身を
沒した。
若い
衆は三
人の
後姿を
見て
草の
中に
半身を
沒して、
二人はいひ
爭つてゐた。
男は
激しく
何かいひながら、
搖すぶるやうに
女の
肩を
幾度も
小突いた。
冬時此河に
灌水を
行ふには、
豫め
身體を
入るゝに
足る
孔穴を
氷を
破りて
設け
置き、
朝夕此孔穴に
身を
沒して
灌水を
行ふ。
日は
已に
沒した。イワン、デミトリチは
顏を
枕に
埋めて
寐臺の
上に
横になつてゐる。
中風患者は
何か
悲しさうに
靜に
泣きながら、
唇を
動かしてゐる。
權藏は
最早彼是六十です。けれども
日の
出づる
前に
起きて
日の
沒するまで
働くことは
今も
昔も
變りません。そして
大島老人が
彼を
救ふた
時、
岩の
上に
立つて
(三六)暴を
以て
暴に
易へ、
其の
非なるを
知らず。
神農・
虞(舜 )・
夏(禹 )
(三七)忽焉として
沒しぬ、
(三八)我安くにか
適歸せん。
吁嗟(三九)徂かん。
(四〇)命の
衰へたるかな
夏が
漸く
深けると
自然は
其の
心を
焦燥らせて、
霖雨が
低い
田に
水を
滿たしめて、
堀にも
茂つた
草を
沒して
岸を
越えしめる。
海蛇丸が
我弦月丸の
右舷に
衝突して、
風の
如く
其形を
闇中に
沒し
去つた
後は、
船中は
鼎の
沸くが
樣な
騷であつた。
冬曉早く
蓐を
離れて
斗滿川に
行き、
氷穴中に
結べる
氷を
手斧を
以て
破り(
此氷の
厚さにても
數寸餘あり)
身を
沒し、
曉天に
輝く
星光を
眺めながら
灌水を
爲す
時の、
清爽なる
情趣は
「
此らまあ、どうしたもんだ」おつぎが
驚いて
叫んだ
時、
對手はおつぎの
櫛を
奪つて
混雜した
群集の
中へ
身を
沒した。
私は
急ぎ
取上げた。
素早く
一個を
夫人に
渡し、
今一個を
右手に
捕へて『
日出雄さん。』とばかり
左手に
少年の
首筋を
抱へた
時、
船は
忽ち、
天地の
碎くるが
如き
響と
共に
海底に
沒し
去つた。