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始終
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しじゆう
ふりがな文庫
“
始終
(
しじゆう
)” の例文
此
(
この
)
遊歩
(
いうほ
)
の
間
(
あひだ
)
、
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
の
命
(
めい
)
ずる
儘
(
まゝ
)
に、
始終
(
しじゆう
)
吾等
(
われら
)
の
前
(
まへ
)
になり、
後
(
うしろ
)
になつて、
豫
(
あらかじ
)
め
猛獸
(
まうじう
)
毒蛇
(
どくじや
)
の
危害
(
きがい
)
を
防
(
ふせ
)
いで
呉
(
く
)
れた、
一頭
(
いつとう
)
の
猛犬
(
まうけん
)
があつた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
私
(
わたし
)
は
今迄
(
いまゝで
)
、
朝鮮猫
(
てうせんねこ
)
が
始終
(
しじゆう
)
齒
(
は
)
を
露出
(
むきだ
)
して
居
(
ゐ
)
るなんて
事
(
こと
)
を
些
(
ちつ
)
とも
知
(
し
)
りませんでした、
眞個
(
ほんと
)
に
知
(
し
)
らずに
居
(
ゐ
)
ましたわ、
猫
(
ねこ
)
が
齒
(
は
)
を
露出
(
むきだ
)
すなんて
事
(
こと
)
を
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
「でも
宅
(
うち
)
の
事
(
こと
)
を
始終
(
しじゆう
)
淋
(
さむ
)
しい/\と
思
(
おも
)
つてゐらつしやるから、
必竟
(
ひつきやう
)
あんな
事
(
こと
)
を
仰
(
おつ
)
しやるんでせう」と
前
(
まへ
)
と
略
(
ほゞ
)
似
(
に
)
た
樣
(
やう
)
な
問
(
とひ
)
を
繰
(
く
)
り
返
(
かへ
)
した。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「私は
始終
(
しじゆう
)
云つてゐたのですよ。あなたは、學問で、あの人たちをお
凌
(
しの
)
ぎになるだらうつてね。それから、畫はなさいますか?」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
是
(
こ
)
れも皆な先生の
御蔭様
(
おかげさま
)
なんですからねエ——其れに
阿母
(
おつかさん
)
、兼さんから
消息
(
おたより
)
がありましテ、私、
始終
(
しじゆう
)
気になりましてネ
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
▼ もっと見る
狭い可愛い車体だつたが、二等車は案外、
贅沢
(
ぜいたく
)
な設備がしてあつた。ソファや、小卓があり、小さい扇風機も
始終
(
しじゆう
)
気忙
(
きぜ
)
はしく車室をかきまはしてゐる。
浮雲
(新字旧仮名)
/
林芙美子
(著)
この
歌
(
うた
)
の
快
(
こゝろよ
)
い
調子
(
ちようし
)
も、
似
(
に
)
た
音
(
おん
)
の
重
(
かさ
)
なつてゐるところから
來
(
き
)
てゐるのであります。けれどもこれは、
始終
(
しじゆう
)
くり
返
(
かへ
)
されると、あき/\するものだといふことを
考
(
かんが
)
へなければなりません。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
彼
(
かれ
)
は
只
(
たゞ
)
一つでも
善
(
い
)
いから
始終
(
しじゆう
)
汁
(
しる
)
の
中
(
なか
)
で
必
(
かなら
)
ずくつ/\と
煮
(
に
)
て
欲
(
ほ
)
しかつた。
然
(
しか
)
しそれは
一同
(
みんな
)
で
祝
(
いは
)
ふ
時
(
とき
)
のみで、それさへ
卯平
(
うへい
)
が
只獨
(
ただひとり
)
ゆつくりと
味
(
あぢは
)
ふには
焙烙
(
はうろく
)
に
乘
(
の
)
せる
分量
(
ぶんりやう
)
が
餘
(
あま
)
りに
足
(
た
)
らなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
篠懸
(
すゞかけ
)
の木よ、總大將が乘る
親船
(
おやぶね
)
の
帆檣
(
ほばしら
)
、遠い國の戀に向ふ
孕
(
はら
)
んだ帆——男の
篠懸
(
すゞかけ
)
は
種子
(
たね
)
を風に
播
(
ま
)
く
石弩
(
いしゆみ
)
の如く、
甲
(
よろひ
)
を通し腹を刺す——女の
篠懸
(
すゞかけ
)
は
始終
(
しじゆう
)
東をばかり氣にしてゐて
定業
(
ぢやうごふ
)
を
瞑想
(
めいさう
)
する
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
或はその中に、人道的と云ふ形容詞を
冠
(
かむ
)
らせられるやうなものも
交
(
まじ
)
つてゐるかも知れません。が、それはどこまでも間接な要求です。私は
始終
(
しじゆう
)
、平凡に、通俗に唯書きたいから書いて来ました。
はつきりした形をとる為めに
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
愚なる私の
心得違
(
こころえちがひ
)
さへ
無御座候
(
ござなくさふら
)
はば、
始終
(
しじゆう
)
御側
(
おんそば
)
にも居り候事とて、さやうの
思立
(
おもひたち
)
も
御座候節
(
ござさふらふせつ
)
に、
屹度
(
きつと
)
御諌
(
おんいさ
)
め申候事も
叶
(
かな
)
ひ候ものを、返らぬ愚痴ながら私の浅はかより、みづからの一生を誤り候のみか
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
是
(
こり
)
や
箸
(
はし
)
ですよ。
蒙古人
(
もうこじん
)
は
始終
(
しじゆう
)
是
(
これ
)
を
腰
(
こし
)
へぶら
下
(
さ
)
げてゐて、いざ
御馳走
(
ごちそう
)
といふ
段
(
だん
)
になると、
此
(
この
)
刀
(
かたな
)
を
拔
(
ぬ
)
いて
肉
(
にく
)
を
切
(
き
)
つて、さうして
此
(
この
)
箸
(
はし
)
で
傍
(
そば
)
から
食
(
く
)
うんださうです
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
月
(
つき
)
は
浩々
(
かう/\
)
と
冴
(
さ
)
え
渡
(
わた
)
りて、
加
(
くは
)
ふるに
遙
(
はる
)
かの
沖
(
おき
)
に
停泊
(
ていはく
)
して
居
(
を
)
る三四
艘
(
そう
)
の
某
(
ぼう
)
國
(
こく
)
軍艦
(
ぐんかん
)
からは、
始終
(
しじゆう
)
探海電燈
(
サーチライト
)
をもつて
海面
(
かいめん
)
を
照
(
てら
)
して
居
(
を
)
るので、
其
(
その
)
明
(
あきらか
)
なる
事
(
こと
)
は
白晝
(
まひる
)
を
欺
(
あざむ
)
くばかりで
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
或る時は室の外に出て行けと命じ、
冷
(
つめ
)
たく、
棘々
(
とげ/\
)
しい取扱ひをするのは
始終
(
しじゆう
)
の事であつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
私は
斯
(
か
)
う云ふお転婆、米ちやんは
彼
(
あ
)
の通りの
温柔
(
おとなし
)
やでせう、ですけども、
何
(
ど
)
うしたわけか
能
(
よ
)
く気が合ひましてネ、
始終
(
しじゆう
)
往来
(
ゆきき
)
して
姉妹
(
きやうだい
)
の様にして居たんですよ、あゝ云ふことになる晩まで
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
この
歌
(
うた
)
は
恐
(
おそ
)
らく
空想
(
くうそう
)
でせうが、この
場所
(
ばしよ
)
或
(
あるひ
)
はさうした
景色
(
けしき
)
は、
蓮月
(
れんげつ
)
が
始終
(
しじゆう
)
見
(
み
)
てゐたに
違
(
ちが
)
ひありません。だから
空想
(
くうそう
)
であつても
事實
(
じじつ
)
と
同
(
おな
)
じであり、むしろ
事實
(
じじつ
)
より
力強
(
ちからづよ
)
く
人
(
ひと
)
の
心
(
こゝろ
)
に
響
(
ひゞ
)
くのです。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
其上
(
そのうへ
)
最初
(
さいしよ
)
を
一
(
ひと
)
つ
奇麗
(
きれい
)
に
打
(
ぶ
)
ち
拔
(
ぬ
)
いて
置
(
お
)
けば、あとは
斯
(
か
)
う
云
(
い
)
ふ
風
(
ふう
)
に
始終
(
しじゆう
)
此所
(
こゝ
)
に
御出
(
おいで
)
にならないでも
濟
(
す
)
みますから
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
吸鍔棹
(
ピストン
)
に
似
(
に
)
たる
器械
(
きかい
)
の
上下
(
じやうか
)
するに
隨
(
したが
)
つて、
新鮮
(
しんせん
)
なる
空氣
(
くうき
)
は
蒸氣
(
じようき
)
の
如
(
ごと
)
く
一方
(
いつぽう
)
の
巨管
(
きよくわん
)
から
艇内
(
ていない
)
に
吹出
(
ふきだ
)
され、
艇内
(
ていない
)
の
惡分子
(
あくぶんし
)
は、
排氣喞筒
(
はいきぽんぷ
)
によつて
始終
(
しじゆう
)
艇外
(
ていぐわい
)
に
排出
(
はいしゆつ
)
せられるから
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
彼女は
始終
(
しじゆう
)
書籍の中の
仰々
(
ぎやう/\
)
しい文句を繰り返す。が、決して彼女自身の意見といふものを述べることもなく、また持つてもゐないのである。彼女は
高尚
(
かうしやう
)
な感情があるらしく云ひたてる。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
然
(
しか
)
し好きな事にばかり夢中になり易い、又
厭
(
いや
)
な事に
始終
(
しじゆう
)
追ひ
懸
(
か
)
けられてゐた
其
(
その
)
頃の私には、ついに
夫
(
それ
)
すら果さずじまひに終りました。
夫
(
それ
)
だから、私のバイブルに於ける知識は非常に貧弱なものです。
『伝説の時代』序
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
“始終”の意味
《形容動詞》
始終(しじゅう)
始めからから終わりまで、ずっと。
いつも。
(出典:Wiktionary)
始
常用漢字
小3
部首:⼥
8画
終
常用漢字
小3
部首:⽷
11画
“始終”で始まる語句
始終中
始終々々