『はつきりした形をとる為めに（はっきりしたかたちをとるために）』

中村さん。 私は目下例の通り断り切れなくなつて、引き受けた原稿を、うんうん云ひながら書いてゐるので、あなたの出された問題に応じる丈、頭を整理してゐる余裕がありません。そこへあなたのよこした手紙をよみかけた本の間へ挾んだきり、ついどこかへなく …

著者	芥川竜之介
ジャンル	文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別	新字旧仮名
読書目安時間	約3分（500文字/分）
朗読目安時間	約4分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

間（あひだ） 目下（もくか） 始終（しじゆう） 断（ことわ） 丈（だけ） 冠（かむ） 勢（いきほひ） 何（なん） 大目（おほめ） 蒼生（さうせい） 不悪（あしからず） 迄（まで） 謙遜（けんそん） 語（ことば） 訣（わけ） 至極（しごく） 私（わたし） 中村（なかむら） 略（ほぼ） 渾沌（こんとん） 混沌（こんとん） 月並（つきなみ） 交（まじ） 挾（はさ） 体（てい） 夫（それ） 大体（だいたい） 外（ほか）